旅忘備録

うろ覚え多々なので情報の正誤は微妙。

エジプト2 サッカラ/メンフィス博物館/ダハシュール

今日はタクシーをチャーターして楽ちんセルフツアーです。昨日いろんなものにやられかけたので、一旦落ち着いてすごいものを見て整えようという戦法です。昨日のピラミッドの登り降りと砂漠歩きでお尻が筋肉痛ですが、元気です。

 

今回はeSIMを買ってインストールしたので、最初から携帯が電波につながっています。空港でSIMを買うのも経験的にいいかなと思ったんですが、エジプトはとにかく不安だったので。

 

宿の朝ご飯。

目玉焼きの上にある緑色のコロッケが美味しかったです。詳しいことはわかりませんがしょっぱくてカリカリ。あとパンも。特に細いゴマのついたやつがお菓子みたいでサクサクいけます。そしてハエがすごいです。右のお皿の黒い線は髪の毛ではなく割れ目です。

 

予定時刻にフロントへ行くとタクシーがやってきて、今日行くところの確認をしていざ出発。まずはサッカラに向かいます。行く予定がなかったのでちゃんと調べておらずあまり詳しくはないのですが、階段ピラミッドというのがあるはずです。

 

1時間ほどで到着し、運転手さんに「1時間くらいで戻ってくる」というと「1時間!?」と驚かれました。長いのでしょうか。如何せん調べられてないのでどのくらい見どころがあるのかわかっていないのです。しかも電波がなくなってしまいました。例え1時間だと長すぎても遺跡の中でぼーっとするのは得意なので私的には問題ありません。運転手さんは数字などの簡単な英語しかわからないようなのですが、翻訳アプリを出してアラビア語→日本語の翻訳をし「盗賊があなたを運命を見ている」と言ってきました。意味はわかりませんがなんだか物騒です。スリに気をつけてということかなと思うことにしました。

 

私も翻訳アプリを使いまくっていますが、アラビア語で翻訳して画面を見せるとみんな音声再生ボタンを押します。アラビア語はグニャグニャっとした文字で読みづらそうだなと思ってはいたのですが、もしかして現地の人も読みづらいのでしょうか。

 

広い敷地に入るためのチケット売り場があり、数カ所は別売りチケットが必要でした。昨夜Googleマップでこの辺一体にあるものを少し見ており、気になっていた階段ピラミッドとセラペウムには入れるようにチケットを購入。

 

コブラの壁。

びっちりとしていて綺麗です。

 

壁を逆から。

修復の跡もありますが、等間隔にびっしり並んだ石柱が綺麗でした。

 

遺跡の中でガイドやラクダの客引きを受けます。「くそここにも⋯」と思いましたが、ギザと比べると数が少ないので落ち着いて対応できます。なんでみんな「No thank you」と言ったら間髪入れずに必ず「Why?」と言うのでしょう。そして「歩きたいから」などと理由を説明しても絶対「Why?」が返ってきます。理解する気あるんでしょうか。最終的に「No thank you」連呼で「バイバーイ!」すると諦めて手を振ってくれました。これは成功と言えるのでしょうか?

 

小高い丘。ではなくこれもピラミッドです。入り口があったので入ってみます。

 

写真の撮り方がお粗末なのですが、あの外見からは想像がつかないほど美しい玄室でした。真っ白です。ところどころ色が残っていたりします。天井のヒトデみたいなやつは星を表しているそうです。棺を置く部屋の天井に星を描くなんて、古代の人も可愛いです。ウナス王のピラミッドだそうです。

 

この部屋を見て一気に元気になりました。別に元気がなかったつもりはなくやる気満々だったはずなのですが、なんかすごいテンションが上がったんです。

 

これが有名だと知っていたやつ。階段ピラミッドというのは外見からの俗称で、ジュゼル王のピラミッドです。

 

中は白っぽくて綺麗で長い廊下が続いていました。入る時にちょっと下った程度で、大きさの割に足腰に優しいピラミッドです。

 

と、思ったら廊下の先で覗き込んだところに棺らしきものが。現代は観光用に整備されているだけで、古代の人の足腰には優しくなかったかもしれません。

 

このピラミッドから出る時に不思議な体験をしました。現地女学生のような女の子たちが遠足のような感じで大人に連れられて入ってきて、すれ違う時にそのうちの一人にじっと見つめられながら「So beautiful...」と言われたのです。私の顔面はお世辞にも美人とは言えない作りです。最初はあまりの驚きように「私のことじゃなくてピラミッドのことでしょ?」と思い直そうとしましたが、自身の感想なら英語ではなく母国語で言うでしょうし、3秒くらいじーーっと見つめられた後に言われたので。あのまんまる且つまつ毛ばっさばさの目に見つめられて言われた「So beautiful...」は忘れることができなさそうです。

 

このほかにもちょっとした長屋みたいな場所に入り口があり、中に入ることができました。そこにも壁に刻まれたヒエログリフや絵があったり。その辺りは全体の入場チケットがあれば入り放題なのですが、一応入り口に係の人みたいなのがいてたまに出ていく時にチップを要求しているのを見ました。私はなぜかスルーだったので、団体客とか客層を見て判断していたのかもしれません。もしくは私がお金なさそうに見えたのかもしれません。

 

思った以上に入れる場所が多く、1時間ではギリギリで後半は小走りでした。車に戻ると運転手さんがサッカラから出ようとしたので「No!セラペウム!」と言うと「オー、ソーリー」とUターン。セラペウムのチケットを購入済みなのでこのまま出ていくわけにはいきません。

 

メルエルカのマスタバというところです。

私が行きたかったセラペウムより手前のところにあります。セラペウムと言ったのにここについて降ろされたので「有名なところなのかな」と思って詳細もわからず黙って見ました。

 

階段ピラミッド付近の長屋より大きく、壁画もたくさん残っていて像までありました。ここは照明が点いていますが点いていないところのほうが多く、外からの光がぼんやりと入る中で見る壁画はより一層神秘的です。普通に真っ暗なところもあります。

一周して出ようとすると係の人がやってきて謎に案内しようとしてきました。「そこは見たよ」「そこも見たよ」と言うと「なんだ見たのか!」と両手を挙げて降参ポーズ。私が何をしにきたと思ってるんでしょうか。

 

犬。暑いからか息が荒いです。

ほかにもいくつかピラミッドがあったので片っ端から入りました。ギザのピラミッドなど有名なピラミッドは三角錐でゴーン!という感じですが、この辺のピラミッドはだいたい崩れているのと元々の規模が小さかったのか瓦礫の山のようです。それでも中ががっしりしたピラミッド内部なのでギャップに驚きます。

 

車に戻って「セラペウムに行きたい、それで最後だから」と言ったのですが、セラペウムがなんなのか分かっていない風でした。どうやら私はカンでここに連れてこられたようです。レフトだのライトだの指示しながらセラペウムへ。

セラペウムがなんのかはよくわかりません。ただでかい棺が並んでいる写真を見て行きたくなったので。

 

到着しました。どこ?

Googleマップ上ではここだし、看板もあるのでここです。今までピラミッドだの丘っぽいのだの神殿ぽいのだの分かりやすかったので急に平地に出て不安になりました。右手に看板があったので右から大回りしてしまったのですが、写真左の小屋の右側に下って入れる場所があり、係員がいました。

 

係員がガイドをしようとするのですが、ガイドの押し売りなのかガイドを付けないと入れない場所なのかがわかりません。すぐ前にガイドを付けた2人組がいたので、「あの人についていくからいいよ」と適当に言って入って行きました。

 

地下に入った広い廊下の両サイドに、こんな感じの黒い石の棺がズラーっと並んでいました。でかいんです。左側に写り込んでいるのは私の前にいた2人組です。

 

ここも壁は白っぽい感じでした。この辺の地層が白っぽいんでしょうか。

ぐるっと一周して車へ戻りました。前の2人組がチップを要求されたかは知りません。

 

お次はメンフィス博物館へ。ここはよく知らないのですが、ホテルに貼ってあった写真にはでかい巨像が立っており、すごいインパクトだったので。本当はアブシンベル神殿にも行きたい気持ちがあったのですが、かなり遠かったので今回は諦めています。写真だとメンフィス博物館の巨像がアブシンベル神殿の巨像のような出立ちをしていました。

 

以上です。

 

いやほかにも細々とした遺跡のようなものはありました。でも私が写真で見たような巨像はありませんでした。これも巨像なんですが、明らかに違うんです。やられました。

 

敷地全体は開けていてのどかな感じです。他の場所と比べて人気がないんだと思います。運転手さんに堂々と「1時間で戻る」と言いましたが30分もあれば十分でした。

 

「もしかしたら1時間はいらないかもしれない」とは予想しており、博物館の向かいにご飯屋さんがあったのでもし時間が余ったらお昼ご飯を食べようと思っていました。何も考えてないわけじゃないのです。

博物館を出たところで運転手さんと遭遇してしまい、「あれ?」という顔をされたので「ご飯食べてくる」と告げて道路を横断。

 

お昼ご飯。

「メニューはありますか?」と聞いたら「俺がメニューだ」と言われたので適当になんか軽めのをと頼みました。薄い生地の間に、野菜と今朝食べた緑色のコロッケが入ってて美味しいです。エジプトでは水道水と生野菜を食べるなと聞いていたのですが、生野菜をたっぷりでした。

あとマンゴージュースを飲んでみました。マンゴージュースというかマンゴーでした。後半はほぼ果肉でぎっしりです。喉を潤すには適していませんが、デザートとしてとても美味しいです。

 

また車で1時間ほど、ダハシュールに移動します。ダハシュールには赤いピラミッドと白いピラミッドと、あと一応黒いピラミッドなんぞもあります。

運転手さんは最初に見えた赤いピラミッドをスルーし、奥にあった白いピラミッドへ。

 

白いピラミッドです。

化粧板がかなり残っていて白いです。三大ピラミッドがある場所と比べると田舎のため、周りに建物もなく砂漠が広がる中にずどーんと建っています。

 

ピラミッド左下に見える入り口に行くと、ゴールの見えない下り坂が見えました。「何mあるの?」と聞いたら「800m」とのこと。ここもまた屈んで降りなければならない狭さです。

 

帰りの大変さを考えることも忘れるほど下っていくと、今度は登る階段が。上に続く段々がとても綺麗です。ここは中心なんでしょうか。

 

この階段の下で初めて日本人に遭遇しました。男性のおひとりさまです。観光客のほとんどがヨーロッパ系と思われる方々で、たまに中国人団体客に会う程度で日本人は全く見かけませんでした。

「あれ、日本人では⋯」と思っていたら近づいた時にあちらが「あっつ⋯」と言ったので日本人と確定しました。目があってからのことだったので、ジャブだったのかもしれません。

 

私「こんにちはぁ⋯」

男性「こんにちはぁ⋯」

私「上、あがりました⋯?」

男性「あがりましたぁ⋯」

私「何がありましたか⋯?」

男性「なんもなかったです⋯」

私「はぁ⋯」

 

心細い思いをしていた中で初めて会った日本人とする会話ではなかったと思います。でもアップダウンにお互い極限状態だったのです。あと本当に暑いのです。

男性のことは何もわかりませんでしたが、一眼レフカメラを持っていたので写真がお好きなんだと思います。あとでピラミッドから出た後、遠くでピラミッド全景を撮ろうとしゃがんですごいポーズをかましていたのも見ました。

 

何もなかったと聞いてもやっぱり登ってしまいます。筋肉痛に筋肉痛を重ねながら登り⋯

 

登った先に穴があり、何があるのかはわかりませんでした。棺っぽいのもわからなかったし看板みたいなのもなく、「何もなかった」と言わざるを得ません。

 

ちょっと休憩してまたひぃひぃ言いながら戻ります。

出口付近でカップルの女性が男性に写真撮影をさせており、男性はなかなか求められている写真を撮ることができなかったようで女性がプンスカしていたので、申し出て2ショットを撮りました。どんな写真を求めていたのかわかりませんが、返したスマホを見て笑顔だったので満足したんだと思います。

 

そういえば何かで「日本・中国・韓国人は写真に凝ってるから、旅行先で写真を頼むといい写真を撮ってくれる」と言っている海外の方を見たことがあります。

 

車に戻って運転手さんに「今度はあっちのピラミッド」とお願いして赤いピラミッドへ。

 

赤いピラミッドです。

特に赤くはありません。夕陽でも当たれば赤くなりそうですが、それは白いピラミッドも同じです。ちょっとだけ黄色みが強い印象は受けました。

左側の中腹に見えるのが入り口です。ここまで上がるのも一苦労でした。

 

で、また下ります。さっきより下ります。下るなら登らせないでほしいです。

 

下った先の廊下の天井。

ここも本当に綺麗でした。ピラミッドの石の積み上げ方には諸説あるようなのですが、積み上げ方よりこういう内部構造の作り方が気になります。最初から計算して積み上げて空洞を作って、中から整えたのでしょうか?

 

また登ります。

今までと比べるとだいぶ短い階段ですが、疲労困憊のため「また⋯」となりますが登ります。

登った先には玄室らしき部屋がありましたが、特に何もありませんでした。天井が廊下と同じく綺麗な作りになってたくらい。

 

最後の力を振り絞ってまた戻ります。前を進んでいたマダムが真ん中くらいで「待って。休憩する。ごめんなさい」と座り込みました。大丈夫です、気持ちはみな同じです。でも旦那様らしきお連れ様はマダムを置いて、掛け声を発しながらヨタヨタと進んでいってしまいました。みなそれぞれの戦いに夢中です。

 

やっと出口に到達すると曇り空でいい風が吹いており、広大な砂漠が見えとてもいい気持ちでした。

そして出口から地上に続く道を見ると8人くらいの団体客がおり、その中の数人があの通路を通るには到底無理なサイズ感の方でした。「上に登るまでに無理なことを伝えねば」と謎の義務感が沸き上がったので下ってハードだの何だの言ってみたのですが、苦そうな顔をしつつ「OK」と登っていってしまいました。そしてその後降りてきたさっきのマダム達と何やら話すと諦めて降りてきました。私には荷が重かったようです。英語力中1及び白帯なのを忘れてました。

 

この時点で15:00。当初予定していた行程は終了しました。

ホテルに帰ってもまだ16:00なので、噂の大エジプト博物館に行ってみたくなりました。まだオープン前なのですが一部見られるところがあるのです。チケットは前日までに予約しないと入れないだとか口コミを見たのですが、博物館は22:00までやってるとのことなので挑戦します。

 

運転手さんに「博物館で降ろしてくれ」と伝えてみました。運転手さん翻訳機で「私は紙の工場で働いています」と返事をしました。噛み合わない会話に頭が?でいっぱいです。何度かやり取りをして、おそらく彼は本業が製紙業で、あらかじめ決められたルートしか周れないということで断られてるんだと思いました。ホテルから博物館までは5kmほどの違いだし、博物館からホテルまでは自力で帰るから待たなくてもいいと言ったのですがダメでした。約束にキッチリしているようです。

 

そして最後にまた翻訳アプリを出して「紙と香りの博物館に行きませんか?」と言ってきました。行きたいと言ったところを断って別の提案をするとは予想外です。

多分ですが、会話の流れ的に彼のお仕事に関わる場所だと思います。これは何かを買わされる気配です。そもそも紙がなんなのかわからず、香水に興味がなかったのでお断りしてホテルに戻りました。

 

サッカラで多少商売人に声をかけられただけで、他の場所ではほとんど客引きがなく快適な観光でした。昨日との差が激しいです。とても心が穏やかになりました。ホテルマンに「楽しかったか?」と聞かれて「とても」と素直に答えました。

 

さて、大エジプト博物館に行ってみます。入れないかもしれないけど暇なので別にそれでもいいです。入れなかったらそのまま散歩しながら帰ります。

 

博物館までちょっと遠いので、リフレッシュした精神でタクシーに再挑戦することに。ピラミッド前の人たちは強そうなのでちょっと外れまで歩きます。先ほどまでの平和な観光から一転、ギザでは声をかけられまくりです。ただ2日を経て多少でも耐性ができたようで、初日ほどあわあわしません。大人はだいたい店先にいるので店の前から動きませんが、お土産を両手に持って「1ダラー!」攻撃を仕掛けてくる子どもがギャアギャアととにかくついてきます。

 

途中、馬車の人がしつこく「どこに行くんだ」「1ダラー」と声をかけてきたので「博物館に行きたいんだ」と言いました。馬車で博物館まで行くのは無理そうなので。そしたら「もう閉まってる」と言われました。あれ、22:00閉館では? その後何人かに「閉まってる」と言われて出発前から雲行きが怪しくなりました。

 

もう少し歩いているとやたら流暢な日本語を話すおじさんに会いました。香水屋さんをやっているようです。「私は5年間日本に住んでいたので日本人のことがわかる」「エジプトの香水の匂いを日本人は嫌うけど、私は日本人が好きな匂いを知ってるのでそれも売ってる」とのこと。エジプトの香水は液体ではなく練り物のようなのですが、こうムワッとする匂いで私も好きではありません。

 

このおじさんにも博物館の話をしたところ「今は17:00に閉まるよ。今から行ったら入れるかもしれないし、入れないかもしれない。行きたければ行ってみたらいいんじゃない?」とものすごくまともな回答をいただきました。もう16:30なので急がなくては。

そしておじさんは「日本人の好きな香水あるよ。見ていく?」と言ってきました。いや私急ぎたいのわかってますよね⋯!

 

丁重にお断りしました。日本人の好きな匂いとは蓮の匂いだそうです。

 

タクシーを呼ぶためまず最初にウーバーでトライ。10分ほど待つと捕まりました。今度は乗ってもキャンセルを要求してきませんでした。まともな運転手さんのようです。そして博物館は閉まってました。

 

警備員さんに「クローズ」と言われたので、タクシー運転手さんに金額を上乗せしてホテルから3km地点まで送ってもらいました。今までのお喋りエジプト人と違い全然喋らない寡黙な方でしたが、要求を聞いてくださって良い方だったんだと思います。ちょっとビビって最初から金額を多く出しすぎた気もしてます。

 

ピラミッドエリアに入るための入り口が2箇所あるのですが、そのうちのホテルのほうとは違う入り口に降ろしてもらいました。敷地が広いのでここからホテルまで歩いて3kmくらいです。

 

もうピラミッドは閉まっているので、ちょっとだけ入り口に近づいてみました。「歩いて通ってもいい?」と警備員に聞いたら「OK」と言われたので。どこまでピラミッドに近づけるか挑戦します。普通に徒歩や車で帰ると、エリアの外を周らなければいけないのでここを通れたら近道なのです。

 

が、入ってすぐに昨日チケット売り場でカモられた男の子に遭遇してしまいました。あちらは大変嬉しそうに「昨日会ったね、覚えてる?」と陽気に話しかけてきました。こちらは少々げんなりです。「覚えてるよ(忘れるもんか)」と答えるとさらに嬉しそうに、「10ドルで馬で案内してあげる」とさらなる商売を持ちかけてきました。結構です!

その後も何人かから10ドル勧誘を受けつつ進みましたが、途中で進めなさそうになってきたので引き返し街ブラに変更。

 

スーパーや生活用品店を覗き見してきました。この辺は地元向け店舗だからか、商魂弱めでした。

 

ジェラート屋さん。

一番爽やかそうな青色をお願いしましたが、デロデロに甘かったです。味の種類は分かりません。

 

中央分離帯にあるディズニーランド。

初日の朝は誰もいませんでしたが、この時は数組の家族連れがいました。

 

ピラミッドに近づくにつれだんだんと声をかけてくる人が増えてきます。どちらかというと「珍しいから声をかける」という感じでした。足を止めなければついてくる人もいないので「どこから来たの?」「ジャパン!」をただ何度も繰り返しながら観光エリアへ。

 

エジプトのソウルフード、コシャリ。

右のお皿に米とパスタと豆が入っていて、左のルーみたいなのをかけながら食べます。ルーはトマト味でさっぱりしていて美味しかったです。上の小皿は店主に「辛いよ」と言われ、試しに舐めてみたら鬼のように辛かったです。ポテチは頼んでないのに持ってこられたので手をつけてません。食べてる最中に料理人にガン見されたので、親指を立てると満足げな表情をしていました。

 

この時点で19:00頃ですが、辺りにはまだ手にお土産を抱えた子どもたちがわんさかいます。無視はしないですが「No thank you」だけ言って振り返らず歩き続けても背後からずっと「1ダラー!1ダラー!」とついてくるのです。そのうち5人くらいがついてきてしまい、よくわからない状態になったので秘技・4色ボールペンを渡すと「キャー!」と悲鳴を上げながら走り去って行きました。交渉のために持ってきたはずですが、ただの追っ払い秘密道具と化しています。

「お礼くらい言いなさいよ」と思いましたが、その後バスで帰っていく子どもがボールペンを笑顔で掲げて振りながら帰って行ったので許しました。

そしてその様子を見ていた若い男性が近づいてきて「子どもが近づいてきたらスリに気をつけて」と言いながら商売っ気ない状態でお茶に誘ってきて昨日のケツタッチ事件を思い出したため、お断りしてホテルに帰還しました。商売のために声をかけてくる人より、商売っ気のない若い男性がちょっと怖いです。スリ対策はしています。

 

明日はルクソールへ飛行機で移動します。

列車移動もいいかなと思ったんですが、ちょっと前の情報で「20時間7,000円」というのを見かけ、飛行機は1時間1万円しないのと、現在だとさらに列車の金額が上がってそうだったので。

 

ホテルで「Everything is OK?」アニキにまた陽気に迎え入れられ、明日の空港へのタクシーをお願いしたら謎のマグネットをプレゼントされました。タクシー代がやや高かったので取り戻せた気分です。

その後「Everything is OK!」で締めて部屋に戻ったら水が出ませんでした。お湯どころか水が出ません。全然Everything is OKじゃありませんでした。

 

フロントに言いに行くとアニキ大慌て。今朝朝ご飯を食べる時に屋上の工事をしていたので「屋上の工事のせいかもしれない」と言いながらどこかに電話した結果、この辺一帯の断水だそうでした。そして水を2本くれました。フロントを通るたびに水をくれるので、すでに私の部屋の冷蔵庫には3本の水があります。リュックが水でパンパンになりそうだったので断りましたが、「ノォーノォーノォー!」とものすごい勢いで押し付けられたのでいただいてきました。

1時間で直るそうなので部屋で待っていたら5分後にノックされて「直った」とのこと。55分間はどこへ⋯⋯。

 

昨日の目の充血は朝起きたら直ってたのですが、シャワーを浴びたら復活しました。原因は砂ではなくシャワーでした。あまり鏡を見ないので発覚しづらかったのです。明日からは顔を洗う際に三歳児の如く目を瞑って洗います。