旅忘備録

うろ覚え多々なので情報の正誤は微妙。

エジプト1 ギザの三大ピラミッド

空港着。

荷物預けの手前に喫煙所がありました。結構前に「世界で遅れている空港ランキング」というのを見たことがあって、そのランキングの"遅れているとされる理由"の一つが建物内に喫煙所があるかどうかでした。日本の空港もそれなりに上位にありましたが、ここも同じく上位に入ってそうです。

 

同じ飛行機に乗っていた人は私と同じくライターを没収された民なので、どうやら先に着いていたらしい別便の人にたかっていました。私もロシアの方にお借りして⋯⋯と、上海で私にライターをくれた人がやってきました。何を言っているのかはよく分かりませんが「お前もだよな!」的な感じで大爆笑でした。

 

エジプト入国にはビザが必要ですが、入国審査前に買えるとのことだったので必要経費25ドルを握りしめてカウンターへ行き、無事購入して入国。荷物を持って行くとまだ建物の中なのに「タクシー?」の嵐でした。おおこれが世界三大うざい国エジプト⋯⋯。

 

エジプトではタクシーも何もかもぼったくられるとの噂でした。「ぼったくられるのも経験」というのを聞いたのですが、それくらいの心持ちでいないとやっていけないのかもしれません。

 

とはいえ海外旅行白帯が「ぼったくられるのもいい経験だよ」と思っていたらとんでもないことになりそうなので、一旦「ぼったくられるものか」精神でいきたいと思います。ぼったくられる前に落ち着いて気合を入れたいので、空港からホテルまでは送迎をお願いしていました。朝到着なので、送迎のために便を伝えることで早めにチェックアウトさせてくれという願いも込めて。メールの返信で「送迎は無料です。でも30$かかる場合もあります」とあったのでドキドキです。無料と30$は差が大きすぎます。

 

無事チェックイン。30$は請求されずに済みました。

とにかくエジプトが不安だったのでいいホテルを取りました。ギザの目の前の中で一番安かったホテルで、朝食付き6,000円です。禁煙と書かれていたのですが灰皿があります。どうやらエジプトは喫煙天国のようです。

 

チェックインの時に水を1本くれました。部屋に入ったら冷蔵庫の上にすでに水が1本ありました。これですでに1.2Lです。手に入れた2本のうち1本を冷蔵庫に入れておこうとしたら、冷蔵庫の中にも1本ありました。1.8Lです。

 

右側の扉から外に出られてベランダがあります。

ピラミッドビューです。

カフラー王メンカウラー王ですね。ちゃんと勉強してきました。ホテルには屋上があり、そこからは一番有名なクフ王のピラミッドとスフィンクスも見えました。

 

荷物を置いて面倒なのでシャワーをやめて顔を洗い日焼け止めを塗り、ペルーの時と同じくまた両替し忘れていたので近所の銀行へ。

ホテルを出て路地を30mほど進むともうピラミッドエリアの前の道路という近さなのですが、ここに出るとやたら声をかけられます。ペルーの時も声をかけてくるなと思っていましたが、その比ではありません。「どこから来たの」「ニーハオ」「エクスキューズミー」「タクシー」「キャメル」「1ダラー」「タクシー」「1ダラー」声をかけてくる数が多い上に諦めも悪いです。「1ダラー」と言ってくる人はアクセサリーなんかの土産物を手に持って歩いて売っている人なんですが、「No thank you」と言ってもしばらくついてきます。私を先頭に2〜3人ついてきていたのでちょっと面白い光景になってしまいました。足を止めたらやられると思ったので。

 

銀行の前にいた警備員みたいなおじさんがタバコを吸いながら仁王立ちしていました。そこかしこでおじさんがタバコを吸いまくってます。

 

両替を終えて三大ピラミッドがある場所の入り口のようなところへ。

入り口とは別にチケット売り場があったようで、指さされた奥まったほうに行くと売り場があったので大人しく並んでいました。するとまた男の子が話しかけてきます。

「ここでチケットを買うんだよ」「入場チケットとピラミッドに入るチケットがあって⋯」と頼んでないのに教えてきます。別にチケットカウンターの人ではありません。こういう時に大人しく話を聞いていると、情報料だかなんだかでチップを要求されることは知っていたので頑なに「No thank you」と言い続けていたのですが「Why?」と言うだけでやめません。Whyも何もここに並べば買えることは知ってます。だから並んでるんです。あとピラミッドに入るチケットが別売りなことも知っています。だってそこに書いてあるから。

 

どれだけ断っても「Why?」で喋ることをやめず、根負けしてしまいました。結果、その人がなんのチケットがほしいのか聞いてきて、答えたら代わりにカウンターに行ってチケットを買ってきました。チケット代と別にチップを要求して。チップは100EGP(300円)でした。

 

さっそくやられています。あんなに気を引き締めたのに。無視すればいいんだとは思いますが、なんだかそれもしにくいのです。それをわかって至近距離で話しかけてくるのだとも思いますが。

 

そして改めて入場ゲートへ向かうと、チケット代行購入マンがついてきて今度は別の人を紹介してきました。「もう本当にいいよ」と言ったのですが、どうやらこの人は私をラクダに乗せたいだけのようです。

 

入場ゲートを通過してピラミッドがある砂漠に着くまでぐるっと300mほど歩いたのですが、その間ずっと横についてきてラクダへのお誘いを受けました。私は最初から「乗らない、歩いて回りたいから」と言っても「Why?」です。「歩くのが好きだから歩きたいんだ。明日もいるから、明日は乗りたいかもしれない。だから今日は乗らない」とまで言っても「いや乗ったほうがいい」の1点張りです。最初は提示額が500EGPだったのが、砂漠に着くまでに300EGPになってました。そしてあとでピラミッド付近でラクダの客引きが「1ダラー!」と言ってきたので、乗るなら中で乗ったほうが絶対安いです。乗らないんですけども!

 

最終的にラクダお誘いマンは「私の名前はアハメッド。ラクダに乗るときは私を探してください」と行って去っていきました。このあと会う人たちがことごとくアハメッドさんかムハンマドさんの二択だったので、名前だけで探すのは多分無理です。

 

そして敷地に入って早々、右半身に馬のくしゃみを被弾しました。

 

気を取り直して⋯

スフィンクス!でかい!手が長い!

スフィンクスはこんなに特徴的で面白いのに、作られた当時は信仰を受けなかったから作りかけのままなんだとかなんとか。

 

ピラミッドの手前には女王のピラミッドのほか、神殿的なのもありました。勉強不足なだけでなんの神殿かはわかりません。

 

中に入れます。

壁の前で記念撮影をしている人がいたので大人しく待っていたのですが、そのまま手招きされ私との2ショット撮影会が始まりました。この一箇所で5人くらい撮ったんです。「エジプトに行ったらモテる」と言われていたのですが、本当だったのかもしれません。書いてませんがここに着くまでに何人もの商売人についてこられたので、ぼったくりにもモテモテです。

ヒジャブを着用した女性が寄り添ってきて指をそっと握ってきたのがとてもキュンとしました。エジプト着いて初めてほっこりです。

 

船を⋯なんだっけ⋯埋葬時に一緒に船を置いてたとかなんだか⋯

船はすげえことの象徴だかなんだかで、だから墓の周りに置いたんだとかなんとか⋯

 

この日は到着時にすでに30℃あり、日中には40℃近くありました。写真の通りカンカン照りです。さすがエジプトだと思ってたんですが、あとで現地の人が「今日は異常なほど暑い」とのことだったので異常だったんだと思います。

そして日陰がありません。途中で8段ほどの仮設階段の下で体操座りをして小さくなっているご夫婦がいました。「ここしか影がないの!」とのことで、楽しそうでした。

 

クフ王のピラミッドの真下から。

慣れない広角レンズで撮影したから右側にスマホリングが写り込んでます。ピラミッドって遠くから見るとあんなにシュッとした三角錐に見えるのに、下から見ると大きすぎて台形みたいに見えます。

 

5段目あたりに人がいるところが入場用の入り口ですが、こちらは本来盗掘用に掘られたものです。そのさらに左上にあるボコっとしたところが正規の入り口です。盗掘用入り口前ではしゃいでいる6人ほどの方々は記念撮影をしていたらしく、はしゃぎすぎて警官に笛を鳴らされていました。

 

入場しようと真下まで行くと、先ほどはしゃいでいた方々が降りてきました。そして私に会うと記念撮影です。降りてきながら一人ずつ。本当に一体何なんでしょう。ただはしゃいでただけかもしれませんが。彼らはケニアから来たらしく、近くで見ると全員身長が190cm〜2mはあって驚きました。

 

入り口に登るとイタリア人らしき方々がなにやら警備員さんと話していました。どうやら今は休憩中らしく、15分後から入場できるそうです。仕方ないので下に降り、端のほうにいた一番商売意欲の薄そうなおばあちゃんからジュースを買ってピラミッド下部の石が欠けている部分にできた日陰で休憩。

 

犬がいます。

15分後にもう一度登ってピラミッド内部へ。

 

まだ登ります。これは下から上に向かって撮影しました。かなり屈んで登らないといけないので、先程のケニアの方々だと大変そうです。

 

登った先の大回廊。

先程の狭い空間から急に大きな空間が現れます。

 

大回廊を登ると玄室。奥の四角いものが棺です。

 

花崗岩の一枚岩でできており、もちろん電動工具のない時代なのでノコギリや石でこんな大きな一枚岩の棺を作るのにどれだけかかるのでしょう。左下あたりにノコギリの跡があったりします。この辺りは見どころを押さえるために考古学者の河江先生のYouTubeで勉強してきました。

 

あと玄室の左右に通気口があって、建設当時はシリウスと⋯なんだっけ⋯とにかく星に向かって通気口が伸びていたのだとか。技術がすごいです。穴に手を入れるとひんやりと弱い風が当たりました。ロマンです。

 

「河江肖剰の古代エジプト

https://www.youtube.com/@yukiancientegyp

 

河江先生のYouTube、情報量が多く分かりやすいのはもちろん、テンポがよくユーモアもあって面白いんです。このYouTubeで勉強したと言ったら失礼なほど大したことが言えず恥ずかしい限りですが、YouTubeが面白いのは本当です。

 

せっかくの日陰ですが蒸し暑く、次から次へ人がくるので一周したら外に出ました。

 

次はカフラー王⋯⋯と思ったのですが、看板が立っており人も見当たらず、やってなさそうです。

上部に残る化粧板が綺麗です。

 

ダメ元で入場口っぽいところに行ってみると、警官がいて「工事中で半年は入れない」と言われました。そんでもって「ヒエログリフ(古代文字)を見せてあげよう」と手招きしてきます。チップ要求がよぎりましたが、「警官だし試しについて行ってみよう」とのこのこついて行きました。

 

こちらがヒエログリフです。写真中央部です。

しっかりチップ要求されました。彼には2人の奥さんと12人の子どもがいるそうです。だから200EGPくれと。あと嫌だと言ったのに私のスマホで私の記念写真を撮ってくれました。元々記念写真は撮らないのですが、悔しいので保存してあります。

ちなみにこのヒエログリフがある場所は特別に案内されないと来れない場所ではなく、普通に誰でも来られます。案内がなければ見落としそうではありますが。

 

気を取り直してメンカウラー王のピラミッド。

縦に入った穴は盗掘用の穴に、ピラミッド内部の調査をしようとした人がダイナマイトでバーン!とやったそうです。荒々しいにもほどがあります。

 

入場。今度は下り坂。

 

ここはわりとあっさり玄室。

あの枕のようなものに遺体が寝かせてあったわけではないと思いますが、寝かせてあったかのように錯覚します。

 

ピラミッドを一周回り、女王のピラミッドの周りもウロチョロし、たまに記念撮影され、しょっちゅうラクダや馬に乗った客引きに「1ダラー」攻撃を仕掛けられ、4時間ほどで退散。600mlの水を1本持って行きましたがあっという間になくなり、水もう1本と缶ジュース3本を買って飲み干しましたがトイレには行きたくなりません。汗がすごいんです。私は汗かかないほうなんですけども。

 

まだ15:00頃だったのでどうしようかなと、ピラミッドエリアの入り口近くでタバコを吸いながら考えていたらこれまた人が寄ってきます。手にお土産を持って「1ダラー!」と言ってくるのはほとんど小学生くらいの子どもです。

ずっと「No thank you」と言っていたら、そのうちの一人が私がカバンの外ポッケに入れていたボールペンに気づいて指差しました。そういえば「日本の3色ボールペンがエジプトで人気だから持っていくと値段交渉に使える」という情報を見て100均で2本入りの4色ボールペンを買ってきたのです。3色入りがなかったもので。

ボールペンを欲しがったのは男の子と女の子の2人で、先に指差してきたのは女の子のほうでした。「ちょっと待って」と言ってカバンに入れていた2本入りのボールペンを2人で分けてもらうつもりで女の子に渡したのですが、「キャアアアアアア!」と叫びながら走り去って行きました。男の子は大慌てで女の子を追って去っていきました。1本ずつに分けてあげるべきだったか⋯⋯。

 

ここまではまあ良かったのですが、ここからがちょっと胸糞でした。

その様子を見ていた若い男の子(多分10代後半)がやってきました。なんか拍手してたんで褒めながら近づいてきたようです。商品も持っておらず商売っ気がなかったので、ただ普通に話しかけてきただけなのかなと思いました。そんで「どこからきたの?」「こっちに日陰があるよ」と親切そうな雰囲気です。日本人だと言うと「エジプシャンコーヒーあげる」と隣のカフェからコーヒーを持ってきました。この辺りから怪しさが出てきます。その後「ジャパニーズ、チ○コチ○コ?」とやたら言ってきました。私はそういう英語かアラビア語があるのかと思い込んで本当によくわからない顔をしていたのですが、どうやら意味はそのままでした。

「これはダメそうだ」と思って「じゃあね」と言って去ろうとしたらなんやかんやでケツ触られて「ファ○クしよう」とのことで本格的にもうダメでした。人通りの大変多い、ピラミッド前のメイン通りでしたが。もちろんお金を要求されました。コーヒー奢られたとてケツ触ったんだからトントンだろうと訳のわからない計算が思い浮かびましたが、揉めるのが面倒なのでちょっとだけ払ってホテルに戻りました。

 

ホテルで冷蔵庫から水を足し、気になっていたカイロのハン・ハリーリへ行ってみることにしました。いくら精神的に消耗したとて時間は有限なので、体力がある限りは動きたいです。

 

ハン・ハリーリまでウーバーではだいたい200EGPちょいだったのですが、なかなかマッチングしないので諦めてタクシーを拾いました。300EGPとのこと。市内バスもあるようなのですが、たくさんありすぎてどれに乗ったらいいのかよくわからないのと、いつ見てもギッチギチに現地の方が乗っていてそこに挑む勇気はもうありませんでした。

 

タクシーのフロントガラス。

暑いですがだいたいクーラーはつけてません。あと「あれが〇〇で〜」とやたら丁寧に説明してくれるのでこれは高額チップを要求される予感がビンビンです。

 

エジプトにはバクシーシという考えがあります。

裕福な者が貧しい者に施しを与えることで、エジプトではこれが当たり前なのだそうです。海外旅行者=裕福なので、施しを与えるのが当たり前というわけです。

日本にはチップ文化はないですが、チップ文化がある場所では支払うのが当然だとは思っています。チップ文化がある場所にも行ったことがありますが、大体10%とか相場が決まっていますし、それ以上に良いサービスを受けたと感じたら上乗せするものだと思っていました。

エジプトでは相場もなくとにかく「は、そんな金額?」を提示してくるし、なんなら払わないほうが悪くらいの感じで言ってくるのでキレそう嫌になります。郷に入ってはなんとやらなので多少は飲み込むしかありません。少なくとも今日だけでも素晴らしいものを見ているので。

 

で、タクシーが着いたら提示通り300EGPを支払った後に追加で100EGPを要求されました。30%はやりすぎだろうと思って1ドルだけ渡し、「もう現金持ってないから」とこれからバザールに行く人間が言う言葉ではないであろうことを言いのけて降りました。交渉中に「銀行行く?」と言われたのには驚きましたが。

 

アル・アズハルモスクです。

ハン・ハリーリの向かいにあります。すごくいい雰囲気だったので入ってみたくなったのですが、ストールを持っていませんでした。トルコのブルーモスクなど超観光地化したモスクではストールを入場時に貸してくれると聞いたのですが、ここはそこまで観光地っぽくないので微妙です。

 

でも入りたいのでストールを買うことを決意し、その辺のお店へ。おじさんが「何か探しているのか?」と聞いてきたので「あのモスクに入りたいからスカーフが欲しい」と言うと「ついてこい」と路地のほうへ向かっていきます。路地といっても飲食店や肉屋さんなどが並ぶ、車がギリ1台通れそうなくらいの狭さのちょっとした屋根無し商店街です。

まあまあ歩くので「本当にこっち?」と聞くと「大丈夫だ」とおじさん。その後ストールを売っているお店につき、1枚300EGPだと言うので多分ぼったくられてるんだろうとなんやかんや話していたら150EGPで買いました。驚きの半額です。これで安心と思ってモスクに行ったらちゃんと貸し出し用のストールやワンピースがありました。これだからもう⋯⋯。

 

中はすごく綺麗で、中央のツルツルの床を子どもが駆け回ったりもしていましたが、先程までの客引きや喧騒が嘘かのように静かで落ち着く空間でした。先ほどまでのイライラを忘れ⋯⋯るまでには至りませんでしたが、「よし、もいっちょ頑張るか!」という気持ちにはなれました。

 

ハン・ハリーリは意外にもちゃんと見れました。

観光客が多いので客引きもおひとりさまなんぞには構ってられないのと、声をかけてきたとて彼らは店を離れられないのでついてきません。店に入って商品を見ていてもあれこれ言ってきますが、他のお客さんが来た隙に去れば無理に引き止められることもありません。

⋯⋯「ちゃんと」の基準が下がってる気がします。

 

お土産用に変なラクダのイラストのTシャツを4店舗くらい探して買いました。ペルーでは色合いや柄感がすごく好みだったので雑貨屋巡りばっかりしていたのですが、エジプトはどうも好みではないようです。香水や貴金属のお店が多いのですが、どちらも興味がないのです。エジプトガラスは綺麗だなと思いますが、あんなお店に捕まったらヤバそうなので入りません。綺麗だと思うだけで買う気はないので。

 

晩ご飯にケバブ

低橋さんがブログであまりにケバブケバブ言っていたので、とりあえずケバブです。ケバブケバブ言っていたのは別の国でのお話ですが。左のやつを指差しで買って食べたら美味しかったです。肉肉しいですが、トマトがたくさん入っててライムと何かしらの葉っぱが入ってて、あっさりペロリで美味しかったです。

 

おこぼれを行儀ただしく待つ猫。

今のところ犬のほうが多いですが、猫もよく見ます。一番よく見たのはラクダです。ギザのピラミッド周辺の話ですが。

 

帰りもタクシーですが、とりあえずウーバーを起動しました。なかなかマッチングしないのですが急いでないので客引きの少ないモスク周辺で待つこと30分、ようやく捕まりました。アラビア語の数字は覚えようとしても覚えられず、合流するのにやや手間取りました。

で、乗車したらいきなり「ウーバーをキャンセルしてキャッシュで払え」と言ってきました。一旦嫌だと言ったのですが、聞きそうにないので電卓を用いて「ウーバーの金額がこれ、キャンセル費を引いてこれだけしか払わないよ」と言ったらOKが出たのでそのままホテルまで乗車。定時金額ぴったりの現金がなかったのでお釣りを取られましたが、10EGPとかだったのでもう全然OKです。やはりハードルが下がっています。

 

一日中炎天下を歩き回りました。途中で座っていた時間はタクシー入れても1時間半とかだと思います。あと今日1日で4リットルくらい水分を摂りました。普段1リットルくらいなんですが。

 

歩き回ったのもありますが、とにかく人疲れしました。

元々の予定では今日明日同じホテルに泊まって、ゆっくりギザを見ようと思っていたのですが、客引きを断りながらだと立ち止まれないのでサクサク歩いてしまったのもあり、1日で結構見てしまいました。まだ探せばギザでの見どころもあるとは思いますが、もう交渉することに疲れてしまってギザから脱出したくなったのです。

 

なのでホテルで良きプランを聞いてみることにしました。チェックインの時に「ホテルで車をチャーターしてちょっと遠出とかもできる」とか言ってたので。

ホテルに戻ると昼間と違う陽気なアニキが迎え入れてきました。そしてやっぱり水を1本くれます。「明日の予定がないんですけど、いいプランありませんか?」と聞いてみるとホテルに貼ってあった周辺の観光スポットを指差しながら「1日あればこことこことここと⋯」と丁寧に提案してくれます。主にサッカラとダハシュールです。YouTubeでのにわか知識があるので、聞いたことのある場所でした。「1台タクシーを押さえて、1日乗ることができる」とのことで値段を聞いたら8,000円くらいでした。朝8:00から16:00くらいまで30km以上先をあちこち連れて行ってくれるのでまあ良かろうというのと、とにかく客引きから解放されたかったのでそれでOKし、支払いを済ませて明日の予定が簡単に埋まりました。今日のタクシーの感じだと自力でタクシーを捕まえても頑張れば5〜6,000円で回れる可能性がありますが、観光地とはいえギザの中心部から離れた場所にタクシーがいるのかわからず、いなくて呼んだら交渉しづらいし大変そうなので安心を買いました。アニキは何度も「Everything OK?」と陽気に聞いてきてくれて、ちょっと気分を持ち直しました。

 

なんか愚痴ばかりになってしまいましたが、ピラミッドには本当に感動しました。もしあらかじめこれだけの思いをすることになると分かっていても来たと思います。目の前にすると「すごい」「でかい」以外に言葉が浮かばず、ただただ考えの追いつかない歴史と偉業さに惚けるだけになってしまいます。その気持ちだけでピラミッド周辺をぐるぐる歩いてしまいました。

客引きやタクシーには私にももっとやりようがあったとも思います。やりようを見つけるために落ち着いて観光してみることにしました。。やりようは見つからないかもしれませんが、このままではダメだと思って。海外旅行白帯に一人エジプトはハードであることを痛感しましたが、来たからには頑張ります。足は止めずに見られるものを見られるだけ見たいです。

 

ピラミッドでは「音と光のショー」なるものを夜やっているとのことでした。そういえばスフィンクスの前にステージ的なものがあったり、ピラミッド周辺にどでかい照明のようなものがありました。

 

これです。ホテル屋上から見た図。

個人的にはピラミッドには厳かに威厳ある感じで、夜はずっしりと静かにその様を見せつけて欲しかったのですが、とんだパリピ仕様になっていました。ステージでは歌手の方のライブが行われているようで、しょっちゅうお客さんの「フー!!」という盛り上がりが聞こえます。

 

「わぁ(棒)」と思って部屋に戻り、シャワーを浴びて鏡を見たら片目が充血してました。砂を浴びすぎたかもしれません。アイボン的なものを持ってないので、多めに目薬差しておきました。

 

そして23:00頃、バーン!というでかい音がしたので外を見たらピラミッドをバックに花火が打ち上がってました。お客さんからの歓声も止まることを知りません。そっとカーテンを閉じて寝ました。