旅忘備録

うろ覚え多々なので情報の正誤は微妙。

往生際悪く日原鍾乳洞と御嶽山

お休みの全行程を終えましたが、近場にドライブしに行くことにしました。もうすぐ仕事に復帰すると同時に運転もしなければならないので、思い出すために。

 

ほぼ毎日運転していたところから休んでいたとは言え、最終運転は3月上旬ですし正直必要ではないのですが、行きたいところがあったので理由をつけてみました。

 

東京都西多摩にある日原鍾乳洞です。

岩手の龍泉洞に行った際に「日本三大鍾乳洞」を知り、2〜3月にほか2箇所である秋芳洞と龍河洞に行って「これにて三大鍾乳洞制覇!」と思った矢先、今度は七大鍾乳洞だか七選鍾乳洞だかが出てきました。7つのうちせめて半分は制覇したく、そのうちの一つであり一番近場だった日原鍾乳洞に行くことにしたのです。

 

ちなみに九選鍾乳洞とかも発見しました。ただこれには2月に行った長崎の七ツ釜鍾乳洞が含まれているため、日原鍾乳洞に行けば九選も過半数クリアです。

 

レンタカーです。

いままでずっとコンパクトカーでしたが、今回は練習を兼ねているのでちょっと大きいやつ。ヴェデル?ヴェバリ?忘れました。この記事は行った当日に書いています。

 

トルコのセルチュクで泊まったホテル「ヴァルダル」を思い出したことは覚えてるので、そんな感じだと思います。

 

駐車場から鍾乳洞の道のりで発見。

素朴な神社でした。

 

駐車場の横の食堂的なお店で肉うどんを食べました。

私の後から来たおじさんが「焼きそば」と言ったので、焼きそばがあったならそっちにしたらよかったと思っていたら肉そばでした。「肉」と「焼き」は母音すら合っていません。肉うどんは美味しかったです。

 

あんまり人がいません。そろそろ夏なのでこれから増えると思います。

 

鍾乳洞らしいボコボコした感じというよりは、割れ目いっぱいのかっこいい感じです。

 

苔。

 

亀の手みたい。

 

途中、水琴窟という場所があり、どこからか金属に水滴が落ちるような綺麗な音が聴こえてきました。どうやら岩の下から聞こえているようで、音源に近い場所に屈んでみたりしていたところ、後方から若い男女の「怖いよ〜」「ホラーじゃん」といった声が聞こえてきました。

 

「こんなところに屈んでいたらびっくりされるなこれは」と思いながらそのまま屈んでいたら案の定「ヒッ」と小声で言われました。ごめんなさい。本当は「ワア☆」とかやりたかったんですが、ここは日本なのでやめておきました。別に海外でもやってないですが。

 

よくポスターで見たところ。

 

赤とかにもなります。

 

本当はここに12本の鍾乳石があったのに大昔の人が折っちゃったんだとか。そこに十二薬師を作って皆の安全を祈願してるんだとか。ちょっと怖いですが、右の岩がかっこいいです。

 

岩にはミミズのような苔みたいなのがたくさんありました。

 

ミミズ苔が石筍にビッシリしてるとなかなかに気持ち悪いです。

 

苔がふわふわ。貼り付いたコインの貼り付け方が気になりました。しらたきと聞くとおでんが食べたくなります。

 

ここが一番好きでした。立派です。

 

出口からちょっと登ったところ。涼しげです。

 

ちょっと登ったところにある崖がかっこいいです。あの日陰の部分に張り付いて登りたくなります。多分無理ですが。あとここはカッパドキアではないので。

 

そんなに崖や岩に登りたいなら趣味をクライミングにすればいいとか言われそうですが、そういうことではないのです。装備を整えて登頂したいわけではなく、登りたいと思ったところに挑戦したいだけなのです。その結果登れなくても全然構いません。ただ岩に張り付きたいだけです。岩と遊びたいと言ったほうがかっこいいかもしれません。

 

なんかこう、直近でエジプトやカッパドキアに行ってしまったためドキドキ度が軽減されてしまいました。スケールの大きい岩を見過ぎたようです。もう少し日を開けるべきでした。

 

まだ時間があるので寄り道しようと思います。

昨日付近を検索していて、時間次第で双竜の滝か御嶽山に行って、その後温泉にでも入って帰ろうと思っていました。海外のせいで減った満足度を、海外にはない満足度で補う魂胆です。

 

しかし、鍾乳洞後のトイレで温泉に行けないことが発覚しました。

ここのところ旅行続きでピルなんぞ飲んで調整しまくっていたため予兆がなかったようです。そろそろ来てくれたらこれ以降の予定的に助かるなと今朝思っていたところですが、助けてくれるのが早すぎました。せめてあと6時間ほど待っていただけたら温泉に行けたのに。

 

というわけで御嶽山です。車を停めてケーブルカーで登ります。

双竜の滝も気になったのですが、御嶽山のほうが見どころが多そうなので。あと双竜の滝は印象的に「陰鬱な滝」という感じでした。廃墟がある場所を抜け、蜘蛛の巣をくぐった先にあるようなのです。そういうのも好きなのですが、先ほどの鍾乳洞でカッパドキアを思い出したので景色の良さそうなところに行きたくなりました。

 

御嶽山に神社があるのでそれを目指したのですが、16:00営業終了とGoogle先生に出ていました。到着が15:00前だったので微妙そうでしたが、どうせケーブルカーは日の入りくらいまではやっているだろうと思って。そういうのも調べれば事前にわかるはずですが、海外で行き当たりばったりな旅をしたせいで行き当たりばったりが当たり前になってきてしまっています。

 

ケーブルカーを降りてから1kmほど歩けば神社だそうです。道を調べるためにGoogle先生で調べていたところ「1kmも歩かないといけません」という口コミが見受けられ、鼻で笑いました。こちとらカッパドキア帰りです。

 

というわけで神社です。

結構な上り坂があって思ったよりしんどかったのですが、先ほど鼻で笑ってしまった意地で休憩せずに登ってきました。

 

鈴の綱がありませんでした。

 

奥のほうにもこういうのがたくさん。

 

景気づけにおみくじを引いてみました。景気が悪そうです。

江戸時代から同じ文面にしてあるらしく、「大吉」とかいうものではないようです。おみくじコーナーに訳文が書いてある冊子がありました。

とりあえず大吉ではなさそうなので括りつけようとしたのですが、念を込めすぎて縦に折って括りつけた紙の両橋がブチっと千切れました。ますます景気が悪いです。無理矢理ねじ込んでやりました。

 

まだ時間があるしどこに行こうかなと看板を眺めていたら、通りがかった軽トラの兄ちゃんに「どこに行くの?」と聞かれました。この辺で働いている人のようです。

「時間あるからどこに行こうかなと思って」と言うと「ロックガーデンっていう場所があって、90分で帰って来れるよ。苔が生えた岩がいっぱいあってもののけ姫みたいなところ」とのことなので、行ってみることに。

 

ハイキングコースはたくさんあるようなのですが、例によってろくに調べていないので、オススメにすぐ飛びつきます。

 

2〜3月に行ったときに見た山々とは違い、新緑感あふれる気持ちいい道でした。3月の四国なんて雪降ってましたからね。

 

道の途中で外国人夫婦に会いました。会いましたというか、分岐点の看板を繁々と眺めていたので「ロックガーデン?」と聞いたら「ロックガーデン!」と言うので、ついてきてもらうことに。英語力は相変わらずですが、度胸だけはつきました。

 

途中、別の外国人グループに遭遇しました。彼らはすでにロックガーデンに行って帰ってきたところで、「ビューティフル」と絶賛しておりました。が、ここで不安になりました。行くところは緑が生い茂った岩と苔の場所です。きっとそれ以上でもそれ以下でもありません。これから行くこのご夫婦はどこまでそれが想像できているのでしょうか? ザ・観光地的なスポットを創造されていたら⋯⋯。

 

ロックガーデンです。

私は創造通りでした。「ドーン!ここがロックガーデンです!」というものではなく、だいたいの看板があってこの辺一体がそう、という感じです。

 

一応ついてきたご夫婦に「この辺がそうだよ」と言ったのですが、女性が「私のマップだとあと240m先って出てる」とのこと。きっと同じような風景だろうな⋯と思いながら進んだら案の定でした。トイレがあったくらいです。

彼女はなんとも言えない表情をしていたので、試しに「どこから来たんですか?」と聞いてみたらなんとトルコからでした。旦那さんのご兄弟の奥さんが日本人で遊びにきたんだとか。

 

その後は帰りながら私がトルコのどこに行ったのかなど。大した英語は話せないのと、帰りは上り坂だったのでたくさんは話せませんでしたが、旦那さんはデニズリのご出身だそうです。そしてマラテヤには行ったことがないらしく、私が行ったと言ったら驚いていました。

 

ご夫婦がゼェハァ言い出した終盤、試しにハルビエ軍事博物館で録画したメフテルハーネを流したら1小節くらいで旦那さんが「オー!」と反応。早すぎませんか??

 

思いがけない出会いでした。トルコ大好きです。ろくに喋れないのでそればっかり言ってた気がします。

 

ご夫婦とは神社付近でバイバイし、私はケーブルカー乗り場へ。あんこが食べたくなって寄った売店であんぱんを発見し貪り食っている中「おかえり!」という声がしたので振り返ると先ほどの兄ちゃんでした。その節はありがとうございました。

 

大したことしてないゆるいお出かけでしたが、いろんなことを思い出しました。思い出したと言うほど時間も経ってないですが。経験値って大切です。できるだけ忘れないようにしたいですが、きっと忘れていくので、少しでも足掻けるようにデュオリンゴをインストールしました。