旅忘備録

うろ覚え多々なので情報の正誤は微妙。

カッパドキア4 セルフレッドツアー

4日目です。

毎日家族に日報メールを送っていたのですが、ギョレメに来て3日間音沙汰なしにしてしまっており「誘拐されたんか」と連絡が来ていました。私の心がカッパドキアに誘拐されてましたなんちゃってごめんなさい。

 

今日こそ気球が飛ぶかもしれないので丘に登ります。ついでに日の出も見たいです。気球が飛ぶかどうかツアー屋さんで聞こうかと思いましたが、乗りもしないのに聞くのはどうかと思ったので。

 

20TLを払わないよう街の外まで出て遠回りして登りました。奮発したホテルに泊まってる人間のやることではありません。20TLの受付はホテルを出てすぐそこにあります。20TL払えば頂上まで5分、払わないルートだと早歩きで20分くらいです。

 

歩いてる途中で「Balloon Fly Point」と書かれた看板のある広い敷地があったのですが、人っ子ひとりいませんでした。もちろん上空にも何もありません。これは飛ばなそうだぞと思いながらも登ります。

 

結構人がいました。そして寒いです。

何にも動きがないので飛ばないんだろうなと思って日の出を見るために座ったら、そこは西向きでした。

 

気を取り直して東方面。

雲が多くて日の出は見られずでした。でも白い雲と岩に反射していくオレンジは綺麗です。

 

朝ご飯。めっちゃいいです。なぜなら奮発したから。

どれもこれも美味しくてビュッフェを3周しました。

 

さて、今日はバイクでレッドツアーです。1人で。低橋さんは自転車でやってました

 

1人気ままに周れるだけ周りたいと思った時に、低橋さんのやり方が良さそうだったので参考にさせていただきました。自転車で周る自信がないのでバイクです。本当にありがとうございます。

 

レンタルバイク屋さんに行く前に洗濯物を出します。本格的に洗濯が面倒になってしまい「溜め込むだけ溜めて出してやろう」と考えました。スーパーみたいなところにランドリーの看板があったのでそこに預けます。もう今夜のパンツもありません。

そして「朝出せば夕方には返ってくるだろう」という予想を覆され、明日の朝返ってくるそうです。もう今夜のパンツがありません。

 

レンタルバイク屋さんに行くと、この前のお兄さんではない別のお兄さんがいました。

デポジット」の意味が分からず手間取らせてしまいましたが、無事ヘルメットも借りられてツアースタートです。

 

想定ルートです。

赤いピンがギョレメです。ギョレメから北に向かって妖精の煙突(キノコ岩)、セルヴェ野外博物館、イマジネーションバレー(ラクダ岩)に行ってユルギュップに行ってピジョンバレーを通ってウチヒサルに行って戻ってきます。ウチヒサルは時間があれば城塞があるので登ってみたいです。

 

バイク屋のお兄さんは「4時間で行けるよ」とのことで8時間で帰ってくると告げました。倍見積もっておけば大丈夫だろうと。

 

借りたスクーター。

一昨日並んでいたスクーターは白だったのですが、今日行ったら赤になってました。日本製ではありませんが、仕様はだいたい同じです。

11:00、ツアースタートです。

 

ローズバレー周辺。

バギーツアーの皆さんです。先頭にいるガイドさんはよく立った状態で片手運転し、そのまま後ろを振り返って進んでいたりします。曲芸です。

 

まっすぐ道路を進んでいくとかっこいい岩が見えたので寄り道しました。こういうのがやりたいのです。

 

かっこいい岩。

ギョレメとアヴァノスの間の小さい街、チャウシンというところでした。小さい街ながら中心部にはホテルやレストランもあります。街への道が入り組んでいて大きな岩を目指していたのに何度も引き返すハメに。

 

とりあえず左側から登ってみます。この道にバスが停まっていたので多分みんなここから登ったんだろうと思って。

 

崩壊しかけの部屋がありました。

部屋を通って抜けていくと、まだ上があるしなんなら木製の橋もあってなにかしらの観光スポットのようなのですが登れません。

 

辺りをウロウロしながらよじ登れでもせんかなと考えたのですが、どうも難しそうなので諦めて戻ると岩の真裏に道を発見しました。結構広い道だったのでなぜ見逃したのかが疑問です。ほかの人たちもそこから登ってきていました。

 

広い道を通ってあっさり頂上。

岩が大きすぎて登ってみたら頂上は普通の山のようになってました。

 

「この街は俺のもんだ!」

 

橋を通ってみると教会がありました。

荒々しく無骨な感じに残っています。

 

反対側に降りてみたら街中のホテルのほうに着いたので、お土産屋さんを物色して再出発。

 

岩が立ち並ぶところもいいですが、こんな大平野みたいなところを走るのも爽快です。ツーリング趣味はないのですが、趣味になるのはよくわかりました。

 

バイクを運転しながらでは地図が見られないのですが、道は分岐点も少ないし地名さえ覚えておけばわかりやすく看板があるのでいちいち「ここで曲がるのか?」と確認する必要がなく、観光ポイントには必ずバスやお土産屋さんがあって気づきやすく、とても快適な運転ができます。ただバスや車が並ぶ中におばちゃんスクーターでブゥウウン⋯と入る様はなかなかに滑稽です。

 

妖精の煙突、キノコ岩。

13:00です。すでに出発から2時間が経過していてビックリです。移動は原付にしてはまあまあなスピードのはずでした。

 

「どれがキノコ岩かな〜」とウキウキでいったらどれもキノコ岩でした。雨に侵食されて削られたところが細くなっています。素敵。

 

やたら細い首のやつの頭がポロリと落ちそう。

 

根元に部屋があるところもあります。

 

ここ、私の家候補です。

手狭な感じがちょうど良さそうです。突き当たりの窪みが丸く下に広くなってて、丸まって寝たら気持ちよさそうでした。

 

この辺りを見下ろせそうな丘があったので登ろうと向かいましたが、私が行った道が途中で立ち入り禁止となっていて他に道が見つからず「外から行くのかな」と思って断念して一旦外へ出てからバイクで向かったところ、外からは入れませんでした。でも外から見たら先ほどいた辺りから丘へ向かう道を見つけました。

 

14:00 セルヴェ野外博物館。

カッパドキアで一番楽しかったのどこ?と聞かれたらここと答えると思います。たくさん岩が密集していて、洞窟部屋も飽きるほどありました。素朴ではありますが教会もあります。40年ほど前まで人が実際に住んでいたそうです。「よーし周るぞ!」と進んだ方向がまたしても逆流していました。

 

なんだっけ⋯奥に教壇か祭壇みたいなのが見えるので教会だったかもしれない。

いろんなところに横穴があって隣へ隣へと続いている部屋が多いです。

 

特に看板がなかったのですが、丸い天井があると教会っぽくて素敵です。下から上に広がっていくような岩を下から見ると迫力で押し潰されそうです。

 

とにかくあちこち入りました。ロープが張られている箇所もありましたが、それ以外でも入ることができる洞窟部屋が多すぎます。足跡があればよじ登るだけよじ登り、あちこち入ってはキッチンらしいところを想像したり家賃をつけたり。部屋の奥のほうに小さい押し入れのようなサイズ空間があるところがよくあるのですが、物置なのか寝室なのかが気になりました。私は寝室にしたいです。

 

お昼ご飯。多分パチャ。

中の具を選べるんですが、チーズにしました。いい感じに乳臭いチーズで美味しかったです。

 

15:30 ラクダ岩。

ラクダ岩はどれかな〜」と思っていましたがまたしてもわかりやすいです。他にもナポレオンの帽子やアザラシの親子などがあるそうなんですが、どれもナポレオンの帽子だしアザラシの親子でした。

どこまでも歩いていけそうだったので行けるところまで行こうと奥に歩いて行きましたが、反対側の道に続いているようだったので、この辺で一番高いところに行ってから引き返しました。バイクがワープしてくれたら反対側の道に行っても良かったんですが。一度通った道をまた通るのはあまり好きではないので、できるだけ別の岩の隙間を通りながら歩いていると突然崖が出てきたりして楽しいです。

 

ここの前の道路上にバスが停まっていたりしてプチ渋滞を起こし、たびたびパトカーが来てました。できるだけ前後に車がいないタイミングで出発したいので車がいなくなるのを路肩で待っていて、急にパッと車がいなくなったのでブィンと発進したらヘルメットを被っておらずあわあわしました。トルコの方はヘルメットしてないんで必須ではないんでしょうが。

 

16:30 ユルギュップ中心部。

ユルギュップに入ったあたりから3〜5階建てくらいのアパートがたくさん並んでいて、「セルヴェに住んでた人たちはここに引っ越したのかしら」など想像していました。車通りも多く賑やかな街です。ホテルもちょこちょこ見かけます。前にあるバイクは私のものではありませんが、HONDAでした。

 

お菓子屋さんを発見したのでおやつ。

一番美味しそうに見えたやつを頼みました。ほろほろとした落雁みたいなクッキーで、中にりんごを煮たやつが入ってます。甘酸っぱくシャキシャキしててとても好みです。この後ほかのお店でも同じものを見かけました。

 

17:00 三人姉妹の岩。

末っ子以外前を斜め上を見上げていてひまわりみたいです。

 

その後、ウチヒサルに向け走っていると「Aynalı Church」とデカデカとした看板が出てきました。ほかのポイントより明らかに大きな看板でしたが、地球の歩き方では見覚えのない名前です。「そんなに誘うなら」と向かいました。

 

つきましたが誰もいません。

あの岩に「←」と看板があるので岩沿いを左に進んでみましたが、何もありませんでした。Googleマップを起動してみると駐車位置から90℃違う方向にあるようなので戻ります。

 

戻ったらこの看板が出てきました。

アピールするのはいいですが、看板が多すぎてどれを信じたらいいのかわかりません。

 

看板ではなく道の広さを信じて進んでいくと岩があり、近づくとおじさんがでてきました。入場料を払うと懐中電灯をくれます。あと「2階もあるよ」とのこと。

 

1階の教会です。

突き当たりの光は私の懐中電灯です。柄は質素ながらもしっかり残っていました。振り返ると狭い階段があったので2階へ。

 

2階です。右に見える穴が何やら奥に続いているので入ります。

 

特に何もない部屋です。窓もないので真っ暗です。左にまだ進めそうな穴があるので入りましたが、途中で道が終わってしまってました。

 

看板のアピールの割に説明等は特になく、一体何だったのかは全くわかりませんでしたが、暗い分より探検気分が楽しめました。

 

この辺りからちょっと寒くなってきます。上着は持っていたのですが手袋をしてません。手がめちゃくちゃ冷たいです。

 

18:00 ピジョンバレー。

昨日は雨だったので鳩が見当たりませんでしたが、今日はたくさんいます。

 

とにかくたくさんいます。映え写真を撮るのなんか簡単です。

 

こんな間近でも撮れます。サービス精神旺盛な鳩が近くを旋回していくので女の子がキャーキャー言ってました。

 

ウチヒサルの城塞は営業時間も終了しているので明日行くことにしました。ここまで行って8時間いっぱいいっぱいです。

 

ガソリンを入れずに帰ると高く着くので、ウチヒサル手前のガソリンスタンドに寄ってみました。Googleマップでガソリンスタンドを探してクチコミを見たお店が「とても親切」「最高の場所」と、ガソリンスタンドにはおおよそつかないであろうレベルの絶賛の嵐だったので。入ったら「Oh---!」と迎え入れられ、バイクを停めたら何もしないままガソリンを入れてくれ、支払いシステムがわからない私に指差しで教えてくれ、「バイバーイ!」と送り出されました。最高の場所でした。

ガソリンスタンドはギョレメにはありません。アヴァノスにもありますが、どちらにしてもちょっと遠いです。

 

無事19:00より少し前にレンタルバイク屋さんに帰還。やっぱり4時間では到底無理でした。車体チェックをしてグッドサインをもらいました。無事で良かったです。

 

すごく気持ちいい体験でした。普段バイクに乗らないのでより一層。危ないのは危ないし、実行するか迷いましたが何とかやり切れて良かったです。周辺の道が広く一直線だからこそできたものでした。街中のような複雑で車や人の多い道路だと自信がありません。基本的に日本のレンタカーと違って保険がなく、事故における責任は全て自分でとらなければならないので。ツアー会社を挟んだものとかなら保険もあるのかもしれません。

 

ホテルに帰り、寒かったのでチャイを飲んでいたら夕日です。

ギターとサックスの生演奏が聞こえてきたので「さすが奮発ホテル⋯」と思っていたら隣のホテルのものでした。隣接してるのでお得感がすごいです。なお、チャイとコーヒーは24時間飲み放題です。1日5杯は飲みます。

 

晩ご飯。ケバブ

ここのお店は通るたびに同じ陽気な兄ちゃんが客引きをしていて、初日に会って以降「オー、マイフレンド!」と言ってくるようになりました。せっかくだから行っとこうと思った時に限って兄ちゃんは不在でしたが、美味しかったです。

 

ネムルトダーゥツアーのラマザンさんから連絡がありました。

日の出・日の入りを見るツアーではなく、昼間にただ見に行くものならやっているそうです。それでももちろんOKなのでぜひとお願いし、バスチケットも買ったら子供の頃の遠足前日かのようなドキドキ感でした。

やっぱり今の時期はくる人が少ないらしく、私が行く日は私1人のツアーになります。私の次に予約している人がいるのは5/15だそうです。

 

今日着ている服以外全部洗濯に出してしまったので、汗だくにしたTシャツ等をエジプトぶりに手洗いしてパンツはドライヤーで乾かしてパンイチで寝ました。何か緊急事態など起こったら大変なので平和を願いつつ、明日こそ気球が飛ぶ気がするので早寝します。