旅忘備録

うろ覚え多々なので情報の正誤は微妙。

ブルサ散歩

今日はブルサに小旅行です。もちろん低橋さんも行って泊られてましたが私は日帰りです。昨日行ったイズニックより遠いのですが、バスターミナルでよく「ブルサブルサブルサブルサ」と叫ぶおじさんを見かけたので大きな街なんだと思います。今日も始発船で向かいます。

 

エミノミュ港からフェリーが出発。またも船の全景を撮り損ねました。

 

何か朝ご飯を買おうと思っていたら濡れバーガーを売っているお店を見つけたので購入。買うときに「ハンバーガー」と言ったら通じず、指差しで買いました。その後おじさんが「バンブルガー」と言っていたので、トルコ的な発音が違ったようです。私は「ヘァンベァグァー」みたいななんちゃって英語だったので。恥ずかしいです。

バンズにケチャップが染みたしっとりハンバーガーです。「飲んだ後に食べる」と地球の歩き方に書いてあったのですが、それも納得のしょっぱさでした。美味しいのですが、朝には不向きだったかもしれません。

 

昨日買ったドライフルーツをポリポリしたり寝たり。ドライフルーツは日本に帰るまでのおやつにするつもりが今にもなくなりそうです。柿みたいな味がするやつが美味しいです。

 

2時間ほどでムダンヤ港到着。港から中心部への移動がややこしそうだったのですが、地球の歩き方に従ったらバス1本で行けました。

 

ブルサでもアジア人は全く見かけませんでした。高視聴率です。もうだんだん変な申し訳なさは薄まり、普通に楽しめるようになってきました。

 

イェシル・テュルベ。

棺が置かれているお墓のようなものです。それにしては鮮やかすぎる水色でとても可愛いです。

 

中ももちろん可愛いです。中身は入ってるんでしょうか。

 

壁の装飾が本当に細やかで綺麗でした。

 

お向かいにあるイェシル・ジャーミー。昨日忘れたストールを今日はちゃんと持ってきました。そしたら今日行ったモスクには貸し出しストールがありました。いいんです別に、可愛いマイストールを使いたかったので。

 

ここがもう!むちゃくちゃ好みでした!

個人的にはトルコで一番です。そんなにたくさん入ったわけではありませんが。イスタンブールのブルーモスクやアヤソフィアのように豪華絢爛!というほどでもない落ち着きと綺麗な色合いがとてもいいです。

 

青と赤の落ち着いた色合いが素敵。

 

横にあった小部屋の天井。

ここも細やかで綺麗でした。中のスペースはあまり広くなく団体旅行客が多かったので座ってゆっくりできる感じではなかったですが、それでもじっと辺りを見ながらつい滞在し過ぎてしまうモスクでした。大好きです。

 

トルコ・イスラーム美術博物館。

イェシルジャーミーの近くにある博物館です。ここに行く道中で前を歩いているお嬢さん方がキャッキャと歩く様子が可愛らしく、微笑ましげに且つ怪しく見えないようにそっと後ろを歩いていたのですが、そんなことをしていたら入り口を見逃して2周してしまいました。右に写っているのが入口です。ちゃんと看板もあります。

 

中庭の周りを取り囲むように建物があり、小さな部屋がたくさんあってその中に展示物が並んでいます。

 

紙芝居の展示。

できれば公演が見たかったですが、誰もいませんでした。

 

一番奥にガラス張りの展示スペースがあったのでここがメインなんだろうと思います。

アクセサリー。

左のつぶつぶいっぱいのやつを身につけたいです。展示物の中でよくアクセサリーを見てしまうと「やっぱり女の子だし」と思うのですが、同じくらいの時間で銃と剣を見ていたので趣味傾向がよくわかりません。

 

民族衣装。ベリーダンスみたいです。

このコインがついたハチマキみたいなのをお土産屋さんで売っていて、巻いている観光客の女の子が多く見られました。

 

人が少なく私以外には4人家族が1組だけでした。自動ドアの感知センサーが弱かったようで、おばあちゃんだけ自動ドアの向こうに取り残されたまま3人が進んできてしまい、気づいた私が大慌てで開けに行く様が滑稽だったと思います。

 

川もあります。

「緑のブルサ」とも呼ばれるそうで、都会感もありつつ自然も多い街でした。

 

ここ数日カザンディビなど気に入った料理を複数回食べてしまっている私ですが、アヴァノスで感動したイスケンデルケバブはそれ以降食べていませんでした。なぜならここに行くつもりだったからです。

 

イスケンデルケバブ本店。

イスケンデルケバブはイスケンデルさんが考えたそうです。この本店は創業者の次男が受け継いだお店で、長男と三男が受け継いだ支店も近くにあります。ちょっとお高そうでビビりましたが、ここまで来たので入ります。

 

右側ではケバブを焼いて削ぎ落としています。オーナーのような偉そうな人が来て味見して、何やらアドバイスをして去っていきました。私がグルグル回る肉をぼーっと見てるとウヘヘと笑われました。

 

イスケンデルさんのケバブ。500TLでした。

お皿が運ばれてきた後、ジュージューいってる鍋を持ってこられて何事かと思ったら鍋の中の熱々バターをかけてくれました。めっっっちゃ美味しいです。瞬く間になくなってしまって悲しかったです。美味しいものをゆっくり味わうことができません。

 

ウル・ジャーミー。

ブルサでモスクといえばこれのようです。大きな広場やバザールがあるところにありました。

 

入り口に列があったのでそこに並んでいたのですが、入り口前の警官に手でしっしとやられ外されました。礼拝の時間は避けていたしストールもかぶっていたので理由が分からず、観光客は入れないのかとガッカリしていたら、入り口脇に同じように列から外されたであろう地元マダムたちがいました。私と目が合うと肩をすくめるポーズをされ、なんかよくわからないけど女性は今入ることができずしょうがないようです。

じゃあとりあえずバザールにでも行くかと思ったのですが、マダムが何やら声を上げました。私の横にも別のマダムがいたのでそのマダムに声をかけたのかと思ったら私に向けてだったようで、手招きされ私の腕をつかんでマダムの背後にビッタリつかせ、そのまま入場列の真横まで。その後マダム御一行が警官と何か話し、マダムは私にこのままここで待つよう目くばせし、しばらく待つと入れました。マダムが「早く早く」と呼び、靴を脱ぐところまで見守っていただき。中に入るとマダムとは礼拝のために別れましたが、言葉の一切ない中での面倒の見られようで温かい気持ちに⋯⋯なったところでアザーンみたいなのが始まりました。あれ、まさか礼拝が始まるのか? と思いましたが、だんだん歌が二重奏になったりして普段聴いてるアザーンとは違うものでした。なんなのかはわかりませんが、他に観光客も多く入ってきたので入ってはいけない時間ではないようです。

 

しばらく歌が終わるまで待とうと後ろの隅っこに行こうとしたら、後ろにはお祈りをする女性たちが。前の方にはお祈りをする男性たち。そして間には観光客、響く歌声。一体なんの時間なのかわかりませんでしたが、歌が妙に心地いいので真ん中辺りの柱の根元に座って待っていました。

 

ら、ウトウトっとしておりまして。ぱっと顔をあげるとヒジャブレディと目が合い、両目ウインクをされました。このトルコの方がされる仕草がとんでもなく可愛いんです。両目でぎゅっと目を瞑ってウインクするような感じです。されるとズキュゥゥウン!となります。

 

モスク中央。

モスクに入る時は手足や頭を洗うそうなのですが、こちらは珍しくモスクの中に泉があり、ここで洗っています。

 

歌を歌っていた方々。すごく落ち着く空間でした。人が多いですが。

 

その後は近くのバザールに行ったのですが、雨のせいか屋根のあるバザールは大変な人の多さでした。この辺の名産らしいタオルを売るお店が多かったです。

 

見たいところは見たし、雨も強くなってきたので帰ることに。行きは船でしたが、帰りはバスでもイスタンブールへ帰れます。バス停で「港行きが来たら船、オトガル行きが来たらバスで帰ろう」とワクワクしながら待ち始めるとあっという間にオトガル行きが来ました。確率的には当然です。ただオトガル行きのバスは私の待っていた場所より50mほど先に停まってしまったので久しぶりに全力疾走の50m走をしてしまいました。

 

市内バスは窓が広くて運転席が仕切られていてかっこいいです。

「運転中に話しかけるな」という注意書きがあるのですが、みんなバンバン話しかけます。乗る時は現金ではなくカードをタッチしての先支払いでした。VISAマークがあったのでクレジットカードをタッチしようとしたら運転手さんに「No!」と言われたのですが、お金を引き落とされてしまったので「oh...OK」と乗せてくれました。私がいけなかったのか、それとも運転手さんがクレジットカードは使えないと思っていただけなのかは謎です。

 

オトガルでイスタンブール行きのバスを探します。ブルサのバス会社のおじさんたちは誰も叫んでおらず、イスタンブールのオトガルが恋しくなりました。移動食事などするなら求められたところに行きたいものです。やはり面倒くさい女になりつつあります。

 

あんまり待ちたくなかったので3つほどカウンターを回って時間を聞いたら15分後に出るバスがあったのでチケットを購入。

 

パムッカレさんのバスです。

低橋さんのブログだと途中でバスごと船に乗って海を渡るようなので楽しみにしていました。

 

そしたら普通に橋の上をバスが走って渡りました。新しくできた橋なんでしょうか。

 

当初は3時間で着く予定だったのですが、途中で大渋滞があり4時間半ほどでイスタンブールのオトガルに到着。トイレに行こうと歩いていると「アンカラ!?」「ブルサブルサブルサ」「ギョレメギョレメ」と口々に叫ぶおじさんたちの間を通ることになり「そうそうこれだよ」と思いました。これはエジプトの後遺症だとも思います。

 

スルタンアフメット駅で降りて晩ご飯を食べることに。

 

ロカンタチックなお店を見つけたのでここにしました。ただロカンタっぽいレストランだったようでちょっと高いです。ロカンタと同じく指差し注文で、最後に私が「フィニッシュ」と言ったら店員さんが「フィッシュ?」と言って魚を追加しようとするお笑いを3回ほどやられました。

モリモリにジャガイモが乗ったやつが美味しそうだったのでそれにしました。中身はキョフテとナスでした。美味しいです。

 

レストランから出た後、別のレストランで声をかけてきた人が「ロビン?」と言ってきました。意味がわからないので意味がわからない顔をしていても「ロビン!ロビン!」。わかりません。そしたら今度は「ナミ!」と言いました。そこで初めて意味がわかって「ONE PIECE」と言うと「Yes!」と大喜び。ONE PIECEを伝えるのにロビンだけで推していくのは無理があると思います。日本のアニメが好きだそうで、今見ているアニメの動画を見せてきました。ワンパンマンとかも見てました。とにかくONE PIECEの放送が楽しみなのだと。明日が放送日らしく心待ちにしている様子でした。「どのアニメが好き?」とも聞かれました。私もアニメは好きなのですが、外国人の方が多く見ているアニメではないので、漫画しか見てないけど人気そうな「進撃の巨人」と言っておきました。彼は知らなかったようなのですが。

 

最後の夜なのでハマムに行こうとして、ダメ元で一番最初に行ったハマム屋さんに聞いてみたら予約でいっぱいでした。ギリギリに行きたいところを決めるのも楽しいのですが、こういうときに弊害が出ます。

別のハマムに行ってみたら「1時間後なら入れる」とのことで予約。21:00頃でしたがイスタンブールは遅くまで店が開いているので、お土産用のポーチなんかを見ながら買い物をし、再来店。さっき予約した時は無愛想なホテルマンだった男性ですが、私が再びやってくると遠くに見えた瞬間「ハロー!!!」とめちゃくちゃ笑顔で手を振ってきました。予約だけ入れてこないと疑っていたのか?

 

受付をしたらその建物のハマムではなく別のハマムへ。同じ会社らしいです。着いたらお客さんは誰もいませんでした。ハマム屋さんは制限してるのかちょっと空いてる感じが多くて、その方が快適なので気にはしません。

紙パンツが支給されたのですが、ブリーフタイプではなくハーフパンツでした。不思議な感覚です。サウナに入っていてそろそろ出る頃かなと思っていると、ドアが空いてゴツい男性が入ってきて大変ビビりました。タオルは巻いています。

 

ハマムは男女別なものとそうでないものがあります。男女別のハマムはスペースか時間で区切っているようなのですが、ここは1つのスペースでその時の予約のタイミングや部屋の行き来で分けているようでした。

男女別と聞いていたので突然のことにギョッとしたのですが、慌てて店員さんがやってきました。男性に「まだ入っちゃダメって言ったでしょ」とのことです。タイミングで分けていたようです。

 

その後のハマムスペースは分かれていたのですが、隣の部屋に男性3人組がいて「ヒュ〜」「ヘヘ〜イ」ととても楽しそうでした。お湯や泡をかけられるたび反応していたようです。今までのハマムはヒーリングミュージックが流れる中落ち着くだけの空間だったので新感覚でした。最後に立った状態で頭からお湯をかけられる時に、パンツのゴム部分をビヨンと引っ張ってお湯を入れられたのが「ヒョエ」となりました。

 

明日は最終日です。夜の飛行機で帰ります。

今度こそイスタンブール空港に行けると思っていたらサビハ・ギョクチェン空港発でした。ついにイスタンブール空港には行けませんでした。イスタンブールはヨーロッパ側とアジア側に分かれており、まずはヨーロッパ側についてからカッパドキアに行くときにアジア側に行くことが多いところ、最初からアジア側に降り立ったのです。

 

まだまだ居られます。寂しいとか悲しいとかではなく「あぁ終わっちゃうのかぁ」というぼぅっとした感覚でした。こんなに刺激的で楽しくて面白い日々は夢みたいだからだと思います。帰国したら夢みたいだったなと思うと思います。