旅忘備録

うろ覚え多々なので情報の正誤は微妙。

往生際悪く日原鍾乳洞と御嶽山

お休みの全行程を終えましたが、近場にドライブしに行くことにしました。もうすぐ仕事に復帰すると同時に運転もしなければならないので、思い出すために。

 

ほぼ毎日運転していたところから休んでいたとは言え、最終運転は3月上旬ですし正直必要ではないのですが、行きたいところがあったので理由をつけてみました。

 

東京都西多摩にある日原鍾乳洞です。

岩手の龍泉洞に行った際に「日本三大鍾乳洞」を知り、2〜3月にほか2箇所である秋芳洞と龍河洞に行って「これにて三大鍾乳洞制覇!」と思った矢先、今度は七大鍾乳洞だか七選鍾乳洞だかが出てきました。7つのうちせめて半分は制覇したく、そのうちの一つであり一番近場だった日原鍾乳洞に行くことにしたのです。

 

ちなみに九選鍾乳洞とかも発見しました。ただこれには2月に行った長崎の七ツ釜鍾乳洞が含まれているため、日原鍾乳洞に行けば九選も過半数クリアです。

 

レンタカーです。

いままでずっとコンパクトカーでしたが、今回は練習を兼ねているのでちょっと大きいやつ。ヴェデル?ヴェバリ?忘れました。この記事は行った当日に書いています。

 

トルコのセルチュクで泊まったホテル「ヴァルダル」を思い出したことは覚えてるので、そんな感じだと思います。

 

駐車場から鍾乳洞の道のりで発見。

素朴な神社でした。

 

駐車場の横の食堂的なお店で肉うどんを食べました。

私の後から来たおじさんが「焼きそば」と言ったので、焼きそばがあったならそっちにしたらよかったと思っていたら肉そばでした。「肉」と「焼き」は母音すら合っていません。肉うどんは美味しかったです。

 

あんまり人がいません。そろそろ夏なのでこれから増えると思います。

 

鍾乳洞らしいボコボコした感じというよりは、割れ目いっぱいのかっこいい感じです。

 

苔。

 

亀の手みたい。

 

途中、水琴窟という場所があり、どこからか金属に水滴が落ちるような綺麗な音が聴こえてきました。どうやら岩の下から聞こえているようで、音源に近い場所に屈んでみたりしていたところ、後方から若い男女の「怖いよ〜」「ホラーじゃん」といった声が聞こえてきました。

 

「こんなところに屈んでいたらびっくりされるなこれは」と思いながらそのまま屈んでいたら案の定「ヒッ」と小声で言われました。ごめんなさい。本当は「ワア☆」とかやりたかったんですが、ここは日本なのでやめておきました。別に海外でもやってないですが。

 

よくポスターで見たところ。

 

赤とかにもなります。

 

本当はここに12本の鍾乳石があったのに大昔の人が折っちゃったんだとか。そこに十二薬師を作って皆の安全を祈願してるんだとか。ちょっと怖いですが、右の岩がかっこいいです。

 

岩にはミミズのような苔みたいなのがたくさんありました。

 

ミミズ苔が石筍にビッシリしてるとなかなかに気持ち悪いです。

 

苔がふわふわ。貼り付いたコインの貼り付け方が気になりました。しらたきと聞くとおでんが食べたくなります。

 

ここが一番好きでした。立派です。

 

出口からちょっと登ったところ。涼しげです。

 

ちょっと登ったところにある崖がかっこいいです。あの日陰の部分に張り付いて登りたくなります。多分無理ですが。あとここはカッパドキアではないので。

 

そんなに崖や岩に登りたいなら趣味をクライミングにすればいいとか言われそうですが、そういうことではないのです。装備を整えて登頂したいわけではなく、登りたいと思ったところに挑戦したいだけなのです。その結果登れなくても全然構いません。ただ岩に張り付きたいだけです。岩と遊びたいと言ったほうがかっこいいかもしれません。

 

なんかこう、直近でエジプトやカッパドキアに行ってしまったためドキドキ度が軽減されてしまいました。スケールの大きい岩を見過ぎたようです。もう少し日を開けるべきでした。

 

まだ時間があるので寄り道しようと思います。

昨日付近を検索していて、時間次第で双竜の滝か御嶽山に行って、その後温泉にでも入って帰ろうと思っていました。海外のせいで減った満足度を、海外にはない満足度で補う魂胆です。

 

しかし、鍾乳洞後のトイレで温泉に行けないことが発覚しました。

ここのところ旅行続きでピルなんぞ飲んで調整しまくっていたため予兆がなかったようです。そろそろ来てくれたらこれ以降の予定的に助かるなと今朝思っていたところですが、助けてくれるのが早すぎました。せめてあと6時間ほど待っていただけたら温泉に行けたのに。

 

というわけで御嶽山です。車を停めてケーブルカーで登ります。

双竜の滝も気になったのですが、御嶽山のほうが見どころが多そうなので。あと双竜の滝は印象的に「陰鬱な滝」という感じでした。廃墟がある場所を抜け、蜘蛛の巣をくぐった先にあるようなのです。そういうのも好きなのですが、先ほどの鍾乳洞でカッパドキアを思い出したので景色の良さそうなところに行きたくなりました。

 

御嶽山に神社があるのでそれを目指したのですが、16:00営業終了とGoogle先生に出ていました。到着が15:00前だったので微妙そうでしたが、どうせケーブルカーは日の入りくらいまではやっているだろうと思って。そういうのも調べれば事前にわかるはずですが、海外で行き当たりばったりな旅をしたせいで行き当たりばったりが当たり前になってきてしまっています。

 

ケーブルカーを降りてから1kmほど歩けば神社だそうです。道を調べるためにGoogle先生で調べていたところ「1kmも歩かないといけません」という口コミが見受けられ、鼻で笑いました。こちとらカッパドキア帰りです。

 

というわけで神社です。

結構な上り坂があって思ったよりしんどかったのですが、先ほど鼻で笑ってしまった意地で休憩せずに登ってきました。

 

鈴の綱がありませんでした。

 

奥のほうにもこういうのがたくさん。

 

景気づけにおみくじを引いてみました。景気が悪そうです。

江戸時代から同じ文面にしてあるらしく、「大吉」とかいうものではないようです。おみくじコーナーに訳文が書いてある冊子がありました。

とりあえず大吉ではなさそうなので括りつけようとしたのですが、念を込めすぎて縦に折って括りつけた紙の両橋がブチっと千切れました。ますます景気が悪いです。無理矢理ねじ込んでやりました。

 

まだ時間があるしどこに行こうかなと看板を眺めていたら、通りがかった軽トラの兄ちゃんに「どこに行くの?」と聞かれました。この辺で働いている人のようです。

「時間あるからどこに行こうかなと思って」と言うと「ロックガーデンっていう場所があって、90分で帰って来れるよ。苔が生えた岩がいっぱいあってもののけ姫みたいなところ」とのことなので、行ってみることに。

 

ハイキングコースはたくさんあるようなのですが、例によってろくに調べていないので、オススメにすぐ飛びつきます。

 

2〜3月に行ったときに見た山々とは違い、新緑感あふれる気持ちいい道でした。3月の四国なんて雪降ってましたからね。

 

道の途中で外国人夫婦に会いました。会いましたというか、分岐点の看板を繁々と眺めていたので「ロックガーデン?」と聞いたら「ロックガーデン!」と言うので、ついてきてもらうことに。英語力は相変わらずですが、度胸だけはつきました。

 

途中、別の外国人グループに遭遇しました。彼らはすでにロックガーデンに行って帰ってきたところで、「ビューティフル」と絶賛しておりました。が、ここで不安になりました。行くところは緑が生い茂った岩と苔の場所です。きっとそれ以上でもそれ以下でもありません。これから行くこのご夫婦はどこまでそれが想像できているのでしょうか? ザ・観光地的なスポットを創造されていたら⋯⋯。

 

ロックガーデンです。

私は創造通りでした。「ドーン!ここがロックガーデンです!」というものではなく、だいたいの看板があってこの辺一体がそう、という感じです。

 

一応ついてきたご夫婦に「この辺がそうだよ」と言ったのですが、女性が「私のマップだとあと240m先って出てる」とのこと。きっと同じような風景だろうな⋯と思いながら進んだら案の定でした。トイレがあったくらいです。

彼女はなんとも言えない表情をしていたので、試しに「どこから来たんですか?」と聞いてみたらなんとトルコからでした。旦那さんのご兄弟の奥さんが日本人で遊びにきたんだとか。

 

その後は帰りながら私がトルコのどこに行ったのかなど。大した英語は話せないのと、帰りは上り坂だったのでたくさんは話せませんでしたが、旦那さんはデニズリのご出身だそうです。そしてマラテヤには行ったことがないらしく、私が行ったと言ったら驚いていました。

 

ご夫婦がゼェハァ言い出した終盤、試しにハルビエ軍事博物館で録画したメフテルハーネを流したら1小節くらいで旦那さんが「オー!」と反応。早すぎませんか??

 

思いがけない出会いでした。トルコ大好きです。ろくに喋れないのでそればっかり言ってた気がします。

 

ご夫婦とは神社付近でバイバイし、私はケーブルカー乗り場へ。あんこが食べたくなって寄った売店であんぱんを発見し貪り食っている中「おかえり!」という声がしたので振り返ると先ほどの兄ちゃんでした。その節はありがとうございました。

 

大したことしてないゆるいお出かけでしたが、いろんなことを思い出しました。思い出したと言うほど時間も経ってないですが。経験値って大切です。できるだけ忘れないようにしたいですが、きっと忘れていくので、少しでも足掻けるようにデュオリンゴをインストールしました。

トルコ最終日

最終日です。

飛行機は20:05発なので観光しながら空港に行きます。

 

どこに行こうかなと地球の歩き方を見ていて、当初は「ミニアトゥルク」に行こうと考えていました。ミニアトゥルクはブルーモスクなどトルコのランドマークをミニチュア化したものを展示しているテーマパークだそうです。今まで行ったところをミニチュアで見て思い出したり、行けなかった楽しそうなところを見たりするのは旅の終わりに良さそうだと思いました。

 

が、行きませんでした。他に行きたいところが見つかったからです。

低橋さんのブログを眺めていて、「ハルビエ軍事博物館」のメフテルハーネという軍楽を聞いてみたくなったのです。世界最古の軍用進行楽団のコンサートがあるそうです。振り返ってる場合ではありません。まだまだ新たに行きたいところがあります。

 

朝ご飯。

昨日行ったロカンタの近くにあまりに美味しそうなスイーツ屋さんがありました。老舗だそうでそこそこのお値段です。食後のデザートに食べるのではなく、腹ペコの時に目一杯食べてやろうと思って朝行きました。

 

右上は美味しいとクチコミを多く見かけたトリレチェというお菓子です。上はカラメル、下はスポンジケーキでミルクソースが染みています。見た目より甘さ控えめで美味しいです。下のお皿の白いのはクリームで、注文時にウェイターさんにオススメされたのでつけてもらいました。私は生クリームが好きではないのですが、これはトリレチェと一緒に食べると軽くて美味しかったです。

 

甘いものと甘いものを食べるのは辛かろうと思い、甘酸っぱそうなやつを選んで届いたのが左上です。元々これに一目惚れしてやってきました。

が、これがとんでもない大誤算で甘かったです。イチゴの果肉自体は甘酸っぱいのですが、それ以外の赤いところが完全にジャムでした。下の白いのも甘いミルクプリンです。とにかく甘いです。美味しいですが、半分で十分になりそうです。

 

トリレチェの合間にイチゴを挟んで食べようと思っていたのに、完全に逆になりました。チャイを頼みましたがコーヒーにしたほうが良かったかもしれません。もしまだ食べられそうだったら何か頼もうと思っていましたが、イチゴプリンで完全に胸いっぱいになってしまいました。

 

チェンベリタシュ駅前にあったモスク。

 

イスタンブールはずっと曇り空で「こんなもんか」と思ってたのですが、この日はとてもいい天気でした。引きが弱かったようです。

 

最終日にお土産で紅茶を買いに行こうと決めていた、イスタンブール初日に私を元気づけようとお茶やらお菓子やらくれたお菓子屋さんへ。

日本語がやたら上手いおじさんがいて、開口一番「おかえりなさい」と言われました。言ってきた場所を話しつつ、ザクロとリンゴの紅茶を買いました。そしてやっぱり食べ切ってしまったおやつを追加するためにドライフルーツも。しかし全部真空パックされてしまったので、全部お土産になってしまいました。私がドライフルーツはおやつにすると言い忘れただけですが。

 

初日に私に紅茶やらお菓子やらくれた元気づけ兄ちゃんは隣の靴屋の店番をしてました。一体どうなってるんだ。

 

とんでもねぇ満腹感とともに一旦ホテルに帰り、バッグパックをピックアップしてチェックアウト。メフテルハーネは15:00〜のため、荷物を取りに帰ってくると飛行機に間に合わないため今日はバッグパックを持ったまま移動します。

 

地球の歩き方ではなく、試しにGoogleマップで経路検索したら1本で行けそうなものが見つかったのでそれに乗ろうとエミノミュ駅に来たところで、その経路は電車ではなくバスであることに気づきました。

トルコはバスが多いです。多すぎて間違えそうなのであまり使っていませんでした。ただ電車だと乗り換えが必要そうで、バッグパックを持った状態のため乗り換えのなさそうなバスに挑戦。Googleマップで表示されている番号のバスに乗ってみました。今度は空港で買ったイスタンブールカードの残金が余っていたので使ってみましたが、これも使えました。

 

バス運転席。

ガッチリ閉まってコックピットみたいでかっこいいですが、みんなドア越しに話しかけまくります。

 

現在地をスマホで見つめながら、あっさり到着。

最初はコチ博物館です。こちらもたくさんの展示物があって気になっていたので。

 

着いたらいきなりこれでした。

左のお兄さんは黄昏ているのではなく、花を売っています。

 

この日は日曜日だったせいか、たくさんのお子様でごった返していました。お子様のうちの1人が着ていたTシャツに「私はあなたの太ももを〜」と日本語で書いてありました。すれ違い様だったので全部読めなかったのですが、多分チョイスを間違えています。

地球の歩き方には有料と書かれていましたが、チケットカウンターも何もなく通過しました。みんな一緒だったからズルはしてないはず。

 

最初の水中探索的な展示。

ここにお子様たちが大興奮して足止め食らっていたのでスルスルと先に中へ。

 

コチ博物館は「コチ財団」による交通・通信・産業の博物館だそうで、あちこちぎっしりとたくさんの展示物がありました。コチ財団はどれだけすごいのでしょうか。

 

車やバイク、自転車などがズラーっと並んでいます。入った瞬間子どもでなくても「うわぁー」となるほどに。

 

こういうガチャガチャしたものが好きです。展示ケースの外にあるボタンを押すと動き出して回ったりするやつもあります。

 

クラシックカーもたくさん。低橋さんのブログに載ってた円形のやつは壁のやつかな⋯⋯ホイールだったんだ⋯⋯本格的に気持ち悪くなってきたな⋯⋯。

 

外にも船や戦車などがたくさん。

 

お店の再現。

顕微鏡やカメラが並んでいたのでレンズ屋さん的なお店だと思います。ほかにも薬屋さんや郵便局などがありましたが、どのデスクにもチャイが置いてあってトルコらしい空間を演出していました。

 

ミニチュアを発見!エフェスです。

ミニアトゥルクに行きたかった思いをここで消化します。なんか位置関係おかしくないか?

 

ものすごく細かく、所狭しと並べられています。船の中には猫(人形)もいました。

 

右側のおじさん人魚に笑ってしまったんですが、よく見たら船の先端のやつでした。

 

おそらくコチ財団トップ。この人の笑顔の写真がたくさんありました。

 

ハスキョイ駅のミニチュア⋯ミニチュア? ちょっと小さいくらいです。

 

川に船が何隻か浮かんでいたのですが、その一隻に人が乗っていたので行ってみました。右のやつがかっこいいです。

 

船内はカフェになっていて船室を歩いて見られます。ここは廊下の窓から覗いたところ。

 

低橋さんのブログで見たコカ・コーラカーを探していたらありました。ただ店員さんがおらず。あの辺にいるおじさんは私と同じく彷徨ってたどり着いた方々です。

 

コチ博物館からハルビエ軍事博物館までまたバスで移動。あちこち路線があるので1本でいけるルートがありとても便利です。バッグパックを持って立っていると、座っていたおじさんが自分の隣の空席を指さして無言・真顔で手招きしてきてくれたのですが、荷物が大きいので遠慮しました。

 

いいタイム感で到着したのでお昼ご飯を食べることに。なんかケバブでも⋯と考えて歩いていた時に急に「そうだココレッチを食べたいんだ!」と思い出しました。ココレッチを食べたいと思ってしまうとココレッチのことしか考えられなくなります。

 

しばらく歩いたのですがケバブ屋が1軒ある程度⋯日曜だからか閉まっている店が多かったです。ここで諦めきれず(勝手に意味なく)禁じ手としていたGoogleマップでお店検索をします。「ココレッチ」と調べると1本別の通りに発見。

 

紛れもなくココレッチです。

あの棒に巻かれているのが腸です。手前の赤い台の上で腸とスパイスを刻んでいました。

 

ココレッチです。ありがとうございます!

テーブルにある青唐辛子の酢漬けと一緒に食べると美味しいそうなのですが、私は辛いものが苦手です。試しに小さいのを一つ取ってちまちま食べてみました。辛いですがさっぱりもしていて、確かに合います。

 

欲望を欲望のままに満たし満足したのでハルビエ軍事博物館へ。

 

建物外観。

 

建物前にいきなりこれ。

 

チケット購入時に試しにバッグを預かってもらえるか聞いたところ、預かってもらえました。預かってもらって進んでいくと途中で呼び止められ、引き換えタグを渡されたので元々あるシステムだったのかもしれません。

 

大砲・銃・剣・鎧・盾などたくさんの部屋にジャンル分けされた武器が並んでいます。とても広くて今どの辺なのか度々わからなくなるほどでした。

 

こういう展示も。

中には刺されて倒れてる人形がいたり、戦争当時の写真の展示があったり、武器だけでなく戦争の悲惨さを伝えるようなものもありました。

 

ラッコみたいな顔の兜が好きです。

部屋に入ると最初は薄暗いのですが、近づくと「バツンッ」という音と共に電気が点くので毎回ビクッとします。

 

部屋を覗いたらいきなりこれがあって驚きました。軍事学校に関する展示だそうです。左前の席が空いているのは座って写真を撮れということでしょうか。もう一度通った時に女の子たちが楽しそうに座ってはしゃいでいました。

 

警備員は廊下にいることが多いのですが、ここには室内に2人もいたので重要なものなんだろうと思って撮ったものなのでよくわかりません。

 

15:00、コンサート開始。

スクリーンでは歴史の説明が流れている⋯と思います。

 

スクリーンが開き、中庭に音楽隊が。

掛け声と共に演奏が始まります。ものすごい音量です。ガシャンガシャンけたたましいです。あんなに遠いのに。

 

一周してきます。

私は張り切って最前列に座ったので迫力がすごいです。あと画面を見ずに適当に撮影しているので足が写り込んだりめちゃくちゃです。私はおじさんたちに釘付けだったのです。確かに全員髭のおじさんでした。低橋さんの言っていた通り、青臭いイケメンはいません。

 

とにかくやかましい演奏で、隣に座っていたお子様方が耳を塞いでいました。気持ちはわかります。あと楽器を演奏せず仁王立ちしてポーズを決めている人が気になります。いつ動くんだろうと無駄に凝視してしまいましたが、ほぼ動きませんでした。演奏している人を見るべきですが。
30分間の演奏の後、また演奏しながら客席側を練り歩いて帰って行きました。その後は音楽隊の皆さんとの写真撮影タイムがありました。

 

この時までずっとトルコを去ってしまう寂しさでおセンチ気分全開だったのですが、演奏を聞いたらなんだか元気が出てきました。私でさえこれですから、当時の人たちはそりゃあ大層指揮が上がったことでしょう。自分への応援歌のように聞こえるのです。頑張って帰れそうです。

 

当時のラッパ。

こんなグニャグニャしていて大丈夫なのか、どんな音が出るのかとても気になります。

 

なぜかハマムの展示。

 

最後におそらく世界のいろんな言葉で書かれているのであろう平和の文字。日本語では「国内和平」「世界和平」とあります。全くもってその通りです。

 

サビハ・ギョクチェン国際空港へ向かいます。

今から最速で2時間半前に空港着になるため、ぼやぼやしていられません。最後の最後で大失態を犯さないよう気を引き締めて行きます。

 

バス2台を乗り継ぎ、地下鉄に乗り換えて空港に行きます。

1台目は来たバス停の反対車線なので楽⋯かと思いきや道と道の間に道がありややこしく、Googleマップを見ながらウロウロしてバス停と現在地が重なるところを探してしまいました。

 

無事に1台目に乗って一旦降りて乗り継ぎ。なかなかに大きなバス停のようで、たくさんの人が道路からはみ出してバスを待っています。4車線くらいある大きな道路なのですが、歩道側1車線は人で埋まっていました。歩道に人が乗り切れずにはみ出しているのではなく、やってくるバスを首を伸ばして待ち、乗りたいバスが来るとわんさか車道に出ていくのです。そしてバスが歩道脇に寄せられず、歩道から2車線目に停車し、その隙に別のバスもやってきて歩道から3車線目に停車し⋯を繰り返して後続乗用車からクラクションの嵐です。乗る人がいないとバスがすぐ出てしまうからだとは思いますが、もう少し大人しく待てないのでしょうか。中にはやってくるバスの前に立ちはだかる人もいて「豪快なヒッチハイクだな」と思っていました。

1度、反対車線から手を降りながら走ってくる女性に気付きながら発車したバスがありました。なかなか厳しいです。ただその5分後に同じバスがやってきましたが。

 

ところで乗りたいバスがやってきません。バスなので時間が前後するのは仕方ないですが、20分待ってもやってこないのでそわそわし始めました。

 

そしたら立派な2階建てバスがきました。

2階建て=観光バスだと思っており危うく見逃すところでした。「わ〜観光バスだ。どこ行くんだろ?」と眺めてたら私の乗りたいバス番号が書いてあったのです。

 

せっかくなので2階へ。

最前列の窓が大きいのでそこへ行きたかったのですが、旅行客とそのガイドさん1人ずつが座っていました。2人がけの席を1人の体と荷物で埋めています。4人座れるところに2人で占領しています。荷物番するので座らせてほしいところです。

 

川沿いのモスク。

2列目の席から一生懸命撮影しました。

 

山の上に建つモスクも素敵です。

 

降りたいバス停が近くなると降車口に行きます。停まったらすぐ降りないと発車してしまうからです。ゆらゆら揺れるバスでバッグパックを持って移動するのは体幹が必要です。2階から1階の階段を降りている途中で急停車し、両足が滑って階段から前へズルっと滑ってしまいました。幸い手で2階の手すりの下を掴んでいたので、両手でぶら下がり足がブラーンと前に出て戻ってきたので、滑った人ではなくアクロバットな人で済んだと思います。降りようとしていた最前列を独占していた方々に凝視されましたが。

 

そして降りるバス停を通り過ぎたバス。最前列にいたガイドさんが慌てて運転手さんに言い、停めてもらいました。これで最前列独占の罪は許しましょう。そしてそのガイドさんに着いて行ったら案の定地下鉄の駅に着き、あっさりと地下鉄に乗りあっさりと空港です。イスタンブールカードが13TLくらい余ってしまいました。

 

最後のカザンディビ。

チェックインしてバッグパックを預けたら、よく見かけた「MADO」というお菓子屋さんがあったので。最後らしく浸りたいところですが、時間が迫っていたので10分で食べてお土産用にロクムを買い漁って搭乗口へ。

 

あんなに寂しい気持ちになっていましたが、メフテルハーネのおかげで元気になり、空港に着く頃には「ラーメン食べたい」とか思っていました。今まで日本食が恋しくならなかったのに、いざ帰るとなるとポンポン食べたいものが浮かびます。こういう時に思い浮かぶのは寿司とかではなく「ラーメン・牛丼・カレー」です。カレーはカレーライスです。

 

5/12

20:05 トルコ/サビハ・ギョクチェン国際空港発

4時間10分 飛行

5/13

00:15 カタール/ハマド国際空港着

2時間20分 乗継

02:35 カタール/ハマド国際空港発

10時間20分 飛行

18:55 成田国際空港

 

カタール行きの飛行機の添乗員さんも男性が多めでした。ちょっと陽気な面白兄ちゃんがいて、私が見ていたアニメをチラ見してタイトルを言ってきたり。その後トイレに行こうと座席後方の狭いスペースに並んでいると、兄ちゃんが回収してきたゴミを持ってやってきて狭い添乗員さんのスペースに入り、他の兄ちゃん方とぎゅうぎゅうになりつつキャイキャイ言いながらゴミの片付けをしていて大変楽しそうでした。なお、女性添乗員さんはその様子を笑みを讃えつつ「こいつらしょうがねぇな」という表情で眺めていました。

 

機内食を選ぶ時に一番集中力が高まります。一度で注文を決めたいですし、できるだけメニューを知りたいからです。ただでさえ聞き取りづらい機内なので最低でも「チキン」「ビーフ」と言ったメインだけでも1度で聞き取れるよう耳の穴をぐぁっと広げます。イメージです。

だいたいチキンかビーフかと言われたらビーフと反射的に答えてしまうので、今回も「ビーフ」と聞こえた瞬間に「ビーフ」と言ってしまいました。そしたら隣の人がパスタを頼んでました。今のどこにパスタが⋯⋯。

 

ハマド国際空港の有名なやつ。

ペルーで7時間ほど歩き回ったせいで、到着してから離陸するまでマップを見ることなく行きたいところへ行けました。クマの飾りが変わってるか確認しにきましたが、相変わらず陰気な上に周りの装飾がなくなり、さらに陰気さが増しています。右下の方はそんなクマに呆然としているわけではなく、後ろ姿の写真を撮ってもらってる最中です。

 

スルーバゲージでやることもないので、たっかいハマドで先ほど食べ損ねたパスタを食べました。たっかいですが1つの空港で1食事までは許します。あと毎回没収される水も買います。

 

2便目の飛行機ではぐっすりでした。

3列シートで真ん中は誰もいなかったのですが、起きたら日本人女性が追加されていました。なんでも「座席をちょっと倒したら後ろにいた人にクレームを入れられた」とのことで移動してきたそうです。クレームを入れられ添乗員さんに相談し、通路側で寝こけていた私を跨いでやってきたとのことでした。おつかれさまでした。起こしていただいても全然良かったのですが。

 

彼女はモロッコにいる友達に会いに行っていたそうです。モロッコも行ってみたいですが、エジプトと共に「世界三大うざい国」の一角を担っているため、エジプトでの傷を癒して傾向と対策を立ててからにしたいです。

 

成田空港到着後、ほぼ並ぶことなく入国審査ゲートを通過し「これぞ母国」と感じながら帰還。ラーメンを食べようとしましたが閉店していたため、大人しく家路に着く途中で牛丼を食べました。ラーメンは明日食べます。

 

トルコで買ったお皿と地球の歩き方

上の青緑色のお皿の底がちょっと欠けてた程度で済みました。とても可愛いのでお気に入りなのですが、お気に入りゆえに使うタイミングが難しいです。私はこの青緑色のお皿に筑前煮を入れたくて買いました。

 

地球の歩き方のよれっぷりが「歴戦の猛者」感ありますが、入国2日目にカバンの中で開いていたペットボトルのせいで水没しただけです。後半どんどんページがめくりづらくなって大変でした。

 

これにて長い休みの旅行は終了です。あと3週間ほどあるので頑張ればベトナムあたり行けちゃうのではと一瞬考えましたが、さすがにやらないと行けない勉強などもあるのでやめておきます。ベトナムは近いので、もし何かの拍子にどこかへ行ける機会が出来た時のために取っておきます。

 

海外は自力で行けない宇宙などではなく、きちんと考えて準備して必要なお金を用意すれば行ける場所であること。会話において言葉と同様に表情が重要であること、それが伝わることの喜び。旅におけるちょっとしたカン。旅先で親切にしていただくことの有り難さ。

 

得たものはたくさんあるようですが、それ一つで人生がガラッと変わるようなものではありません。ただそれぞれを大切に忘れないようにすることで豊かにはできると思います。きっとまた休みではなくなれば日常に忙殺されてしまうとは思いますが、この期間のことを忘れることは到底出来ないので時々でも反芻しながら過ごして行きたいです。

「行きたいと思ったところには行ける」というのが何よりの救いになりました。

 

あと「海外に行ったらちょっと明るくなる」と聞いたことがあるのですが、その意味がわかりました。言葉が通じづらいので、より通じるよう表情を意識してつけるのです。それを繰り返すうち、自然に普段よりオーバーリアクション気味になるというか。そしてそのうち表情が豊かになっていく感覚です。

これはできれば一番、薄めることなく過ごせたらと思います。

ブルサ散歩

今日はブルサに小旅行です。もちろん低橋さんも行って泊られてましたが私は日帰りです。昨日行ったイズニックより遠いのですが、バスターミナルでよく「ブルサブルサブルサブルサ」と叫ぶおじさんを見かけたので大きな街なんだと思います。今日も始発船で向かいます。

 

エミノミュ港からフェリーが出発。またも船の全景を撮り損ねました。

 

何か朝ご飯を買おうと思っていたら濡れバーガーを売っているお店を見つけたので購入。買うときに「ハンバーガー」と言ったら通じず、指差しで買いました。その後おじさんが「バンブルガー」と言っていたので、トルコ的な発音が違ったようです。私は「ヘァンベァグァー」みたいななんちゃって英語だったので。恥ずかしいです。

バンズにケチャップが染みたしっとりハンバーガーです。「飲んだ後に食べる」と地球の歩き方に書いてあったのですが、それも納得のしょっぱさでした。美味しいのですが、朝には不向きだったかもしれません。

 

昨日買ったドライフルーツをポリポリしたり寝たり。ドライフルーツは日本に帰るまでのおやつにするつもりが今にもなくなりそうです。柿みたいな味がするやつが美味しいです。

 

2時間ほどでムダンヤ港到着。港から中心部への移動がややこしそうだったのですが、地球の歩き方に従ったらバス1本で行けました。

 

ブルサでもアジア人は全く見かけませんでした。高視聴率です。もうだんだん変な申し訳なさは薄まり、普通に楽しめるようになってきました。

 

イェシル・テュルベ。

棺が置かれているお墓のようなものです。それにしては鮮やかすぎる水色でとても可愛いです。

 

中ももちろん可愛いです。中身は入ってるんでしょうか。

 

壁の装飾が本当に細やかで綺麗でした。

 

お向かいにあるイェシル・ジャーミー。昨日忘れたストールを今日はちゃんと持ってきました。そしたら今日行ったモスクには貸し出しストールがありました。いいんです別に、可愛いマイストールを使いたかったので。

 

ここがもう!むちゃくちゃ好みでした!

個人的にはトルコで一番です。そんなにたくさん入ったわけではありませんが。イスタンブールのブルーモスクやアヤソフィアのように豪華絢爛!というほどでもない落ち着きと綺麗な色合いがとてもいいです。

 

青と赤の落ち着いた色合いが素敵。

 

横にあった小部屋の天井。

ここも細やかで綺麗でした。中のスペースはあまり広くなく団体旅行客が多かったので座ってゆっくりできる感じではなかったですが、それでもじっと辺りを見ながらつい滞在し過ぎてしまうモスクでした。大好きです。

 

トルコ・イスラーム美術博物館。

イェシルジャーミーの近くにある博物館です。ここに行く道中で前を歩いているお嬢さん方がキャッキャと歩く様子が可愛らしく、微笑ましげに且つ怪しく見えないようにそっと後ろを歩いていたのですが、そんなことをしていたら入り口を見逃して2周してしまいました。右に写っているのが入口です。ちゃんと看板もあります。

 

中庭の周りを取り囲むように建物があり、小さな部屋がたくさんあってその中に展示物が並んでいます。

 

紙芝居の展示。

できれば公演が見たかったですが、誰もいませんでした。

 

一番奥にガラス張りの展示スペースがあったのでここがメインなんだろうと思います。

アクセサリー。

左のつぶつぶいっぱいのやつを身につけたいです。展示物の中でよくアクセサリーを見てしまうと「やっぱり女の子だし」と思うのですが、同じくらいの時間で銃と剣を見ていたので趣味傾向がよくわかりません。

 

民族衣装。ベリーダンスみたいです。

このコインがついたハチマキみたいなのをお土産屋さんで売っていて、巻いている観光客の女の子が多く見られました。

 

人が少なく私以外には4人家族が1組だけでした。自動ドアの感知センサーが弱かったようで、おばあちゃんだけ自動ドアの向こうに取り残されたまま3人が進んできてしまい、気づいた私が大慌てで開けに行く様が滑稽だったと思います。

 

川もあります。

「緑のブルサ」とも呼ばれるそうで、都会感もありつつ自然も多い街でした。

 

ここ数日カザンディビなど気に入った料理を複数回食べてしまっている私ですが、アヴァノスで感動したイスケンデルケバブはそれ以降食べていませんでした。なぜならここに行くつもりだったからです。

 

イスケンデルケバブ本店。

イスケンデルケバブはイスケンデルさんが考えたそうです。この本店は創業者の次男が受け継いだお店で、長男と三男が受け継いだ支店も近くにあります。ちょっとお高そうでビビりましたが、ここまで来たので入ります。

 

右側ではケバブを焼いて削ぎ落としています。オーナーのような偉そうな人が来て味見して、何やらアドバイスをして去っていきました。私がグルグル回る肉をぼーっと見てるとウヘヘと笑われました。

 

イスケンデルさんのケバブ。500TLでした。

お皿が運ばれてきた後、ジュージューいってる鍋を持ってこられて何事かと思ったら鍋の中の熱々バターをかけてくれました。めっっっちゃ美味しいです。瞬く間になくなってしまって悲しかったです。美味しいものをゆっくり味わうことができません。

 

ウル・ジャーミー。

ブルサでモスクといえばこれのようです。大きな広場やバザールがあるところにありました。

 

入り口に列があったのでそこに並んでいたのですが、入り口前の警官に手でしっしとやられ外されました。礼拝の時間は避けていたしストールもかぶっていたので理由が分からず、観光客は入れないのかとガッカリしていたら、入り口脇に同じように列から外されたであろう地元マダムたちがいました。私と目が合うと肩をすくめるポーズをされ、なんかよくわからないけど女性は今入ることができずしょうがないようです。

じゃあとりあえずバザールにでも行くかと思ったのですが、マダムが何やら声を上げました。私の横にも別のマダムがいたのでそのマダムに声をかけたのかと思ったら私に向けてだったようで、手招きされ私の腕をつかんでマダムの背後にビッタリつかせ、そのまま入場列の真横まで。その後マダム御一行が警官と何か話し、マダムは私にこのままここで待つよう目くばせし、しばらく待つと入れました。マダムが「早く早く」と呼び、靴を脱ぐところまで見守っていただき。中に入るとマダムとは礼拝のために別れましたが、言葉の一切ない中での面倒の見られようで温かい気持ちに⋯⋯なったところでアザーンみたいなのが始まりました。あれ、まさか礼拝が始まるのか? と思いましたが、だんだん歌が二重奏になったりして普段聴いてるアザーンとは違うものでした。なんなのかはわかりませんが、他に観光客も多く入ってきたので入ってはいけない時間ではないようです。

 

しばらく歌が終わるまで待とうと後ろの隅っこに行こうとしたら、後ろにはお祈りをする女性たちが。前の方にはお祈りをする男性たち。そして間には観光客、響く歌声。一体なんの時間なのかわかりませんでしたが、歌が妙に心地いいので真ん中辺りの柱の根元に座って待っていました。

 

ら、ウトウトっとしておりまして。ぱっと顔をあげるとヒジャブレディと目が合い、両目ウインクをされました。このトルコの方がされる仕草がとんでもなく可愛いんです。両目でぎゅっと目を瞑ってウインクするような感じです。されるとズキュゥゥウン!となります。

 

モスク中央。

モスクに入る時は手足や頭を洗うそうなのですが、こちらは珍しくモスクの中に泉があり、ここで洗っています。

 

歌を歌っていた方々。すごく落ち着く空間でした。人が多いですが。

 

その後は近くのバザールに行ったのですが、雨のせいか屋根のあるバザールは大変な人の多さでした。この辺の名産らしいタオルを売るお店が多かったです。

 

見たいところは見たし、雨も強くなってきたので帰ることに。行きは船でしたが、帰りはバスでもイスタンブールへ帰れます。バス停で「港行きが来たら船、オトガル行きが来たらバスで帰ろう」とワクワクしながら待ち始めるとあっという間にオトガル行きが来ました。確率的には当然です。ただオトガル行きのバスは私の待っていた場所より50mほど先に停まってしまったので久しぶりに全力疾走の50m走をしてしまいました。

 

市内バスは窓が広くて運転席が仕切られていてかっこいいです。

「運転中に話しかけるな」という注意書きがあるのですが、みんなバンバン話しかけます。乗る時は現金ではなくカードをタッチしての先支払いでした。VISAマークがあったのでクレジットカードをタッチしようとしたら運転手さんに「No!」と言われたのですが、お金を引き落とされてしまったので「oh...OK」と乗せてくれました。私がいけなかったのか、それとも運転手さんがクレジットカードは使えないと思っていただけなのかは謎です。

 

オトガルでイスタンブール行きのバスを探します。ブルサのバス会社のおじさんたちは誰も叫んでおらず、イスタンブールのオトガルが恋しくなりました。移動食事などするなら求められたところに行きたいものです。やはり面倒くさい女になりつつあります。

 

あんまり待ちたくなかったので3つほどカウンターを回って時間を聞いたら15分後に出るバスがあったのでチケットを購入。

 

パムッカレさんのバスです。

低橋さんのブログだと途中でバスごと船に乗って海を渡るようなので楽しみにしていました。

 

そしたら普通に橋の上をバスが走って渡りました。新しくできた橋なんでしょうか。

 

当初は3時間で着く予定だったのですが、途中で大渋滞があり4時間半ほどでイスタンブールのオトガルに到着。トイレに行こうと歩いていると「アンカラ!?」「ブルサブルサブルサ」「ギョレメギョレメ」と口々に叫ぶおじさんたちの間を通ることになり「そうそうこれだよ」と思いました。これはエジプトの後遺症だとも思います。

 

スルタンアフメット駅で降りて晩ご飯を食べることに。

 

ロカンタチックなお店を見つけたのでここにしました。ただロカンタっぽいレストランだったようでちょっと高いです。ロカンタと同じく指差し注文で、最後に私が「フィニッシュ」と言ったら店員さんが「フィッシュ?」と言って魚を追加しようとするお笑いを3回ほどやられました。

モリモリにジャガイモが乗ったやつが美味しそうだったのでそれにしました。中身はキョフテとナスでした。美味しいです。

 

レストランから出た後、別のレストランで声をかけてきた人が「ロビン?」と言ってきました。意味がわからないので意味がわからない顔をしていても「ロビン!ロビン!」。わかりません。そしたら今度は「ナミ!」と言いました。そこで初めて意味がわかって「ONE PIECE」と言うと「Yes!」と大喜び。ONE PIECEを伝えるのにロビンだけで推していくのは無理があると思います。日本のアニメが好きだそうで、今見ているアニメの動画を見せてきました。ワンパンマンとかも見てました。とにかくONE PIECEの放送が楽しみなのだと。明日が放送日らしく心待ちにしている様子でした。「どのアニメが好き?」とも聞かれました。私もアニメは好きなのですが、外国人の方が多く見ているアニメではないので、漫画しか見てないけど人気そうな「進撃の巨人」と言っておきました。彼は知らなかったようなのですが。

 

最後の夜なのでハマムに行こうとして、ダメ元で一番最初に行ったハマム屋さんに聞いてみたら予約でいっぱいでした。ギリギリに行きたいところを決めるのも楽しいのですが、こういうときに弊害が出ます。

別のハマムに行ってみたら「1時間後なら入れる」とのことで予約。21:00頃でしたがイスタンブールは遅くまで店が開いているので、お土産用のポーチなんかを見ながら買い物をし、再来店。さっき予約した時は無愛想なホテルマンだった男性ですが、私が再びやってくると遠くに見えた瞬間「ハロー!!!」とめちゃくちゃ笑顔で手を振ってきました。予約だけ入れてこないと疑っていたのか?

 

受付をしたらその建物のハマムではなく別のハマムへ。同じ会社らしいです。着いたらお客さんは誰もいませんでした。ハマム屋さんは制限してるのかちょっと空いてる感じが多くて、その方が快適なので気にはしません。

紙パンツが支給されたのですが、ブリーフタイプではなくハーフパンツでした。不思議な感覚です。サウナに入っていてそろそろ出る頃かなと思っていると、ドアが空いてゴツい男性が入ってきて大変ビビりました。タオルは巻いています。

 

ハマムは男女別なものとそうでないものがあります。男女別のハマムはスペースか時間で区切っているようなのですが、ここは1つのスペースでその時の予約のタイミングや部屋の行き来で分けているようでした。

男女別と聞いていたので突然のことにギョッとしたのですが、慌てて店員さんがやってきました。男性に「まだ入っちゃダメって言ったでしょ」とのことです。タイミングで分けていたようです。

 

その後のハマムスペースは分かれていたのですが、隣の部屋に男性3人組がいて「ヒュ〜」「ヘヘ〜イ」ととても楽しそうでした。お湯や泡をかけられるたび反応していたようです。今までのハマムはヒーリングミュージックが流れる中落ち着くだけの空間だったので新感覚でした。最後に立った状態で頭からお湯をかけられる時に、パンツのゴム部分をビヨンと引っ張ってお湯を入れられたのが「ヒョエ」となりました。

 

明日は最終日です。夜の飛行機で帰ります。

今度こそイスタンブール空港に行けると思っていたらサビハ・ギョクチェン空港発でした。ついにイスタンブール空港には行けませんでした。イスタンブールはヨーロッパ側とアジア側に分かれており、まずはヨーロッパ側についてからカッパドキアに行くときにアジア側に行くことが多いところ、最初からアジア側に降り立ったのです。

 

まだまだ居られます。寂しいとか悲しいとかではなく「あぁ終わっちゃうのかぁ」というぼぅっとした感覚でした。こんなに刺激的で楽しくて面白い日々は夢みたいだからだと思います。帰国したら夢みたいだったなと思うと思います。

イズニック散歩

イスタンブール近郊の町ツアー1日目、今日はイズニックです。ローマ〜ビザンツ時代に造られた城塞の内側にある約1km四方の街で、タイルの生産地だった街です。現在ではタイルの生産は別の街に移ったものの、街中でタイルを多く見ることもできるそうです。街ブラにぴったりです。

 

イスタンブールからフェリーで1時間、バスで1時間ほど。地球の歩き方低橋さんのブログを参考に行ってみます。まずはエミノミュから地下鉄マルマライ線でイェニカプ港へ。やっぱり以前と比べてフェリーの本数が減っているようで、朝イチの便に乗らないと私の鈍足では帰ってこられなさそうだったので6:00起きで始発フェリーに乗ります。

 

エミノミュ駅の乗り場に向かうエレベーター。

どこまで降りたらいいのかわからなかったのですが、乗ってボタンを押さず待ってれば乗り場の人が呼んでくれるだろうと思って待っていたら、-9階まで降りて行きました。ちゃんと乗り場の階でした。-8階までには何があるんでしょうか。

 

まだ7:00前ですが結構人が多いです。

そしてむちゃくちゃ長い電車でした。車両間に仕切りがないのでどこまでも見えます。後ろにもまだあります。

 

イェニカプ駅を降りたら港へ。看板があるので簡単でした。

 

イズニックに向かうヤロワ港までは200TLくらい。フェリーターミナルに売店があるのでパンを買って食べ、乗った後は爆睡です。乗っているのはほとんどトルコの方のようでした。

 

1時間ほどでヤロワ到着。右に行くとオトガルがあり、「イズニック」と書かれたミニバスに乗車。私がトロトロ進んできてしまったようでミニバスは満席になっていたのですが、運転手さんに乗るようにジェスチャーされたので乗車。一番前の席の前にミニテーブルがあったので、そこに軽く腰掛けて乗ってました。しばらくしておじいさんが降り、おじいさんが真顔且つ無言の圧ある雰囲気で私に座るようにジェスチャーして行きながら去って行きました。

 

どんぶらこどんぶらこしていたらあっという間にイズニック。途中、大きなイズニック湖も見えました。この辺りで自分のスキルが上がっていることを感じます。自分の知識が増えたと言うよりは、「多分こっち行けばいい」「この人たちについていけばいい」という感覚がわかるようになってきたと言うか。

 

オシャレな壺。

 

モスクの壁や柱が全部タイルまみれ。

 

ローマ劇場がまたあるとのことで行ってみたくてきたのですが、Googleマップのクチコミに入れるだの入れないだの人骨があるだのいろいろ書かれていました。入れないかもしれないので一応外から撮影をしていると、大型犬3匹を散歩しているお兄さんが。お兄さんは私に「ノーデンジャラス」と言ってくれたのですが、すれ違った後に1匹の犬が鼻を私のお尻にぶっ刺してきて大変驚きました。仲良くしようとしてくれたのかもしれません。

 

ローマ劇場は入れました。無料でした。最近でもまだ発掘調査中のようで、時期によって入れたり入れなかったりするそうです。

 

本当に人骨。

「掘ってたら出てきちゃったんでそのままにしといたよ!」って感じです。

 

劇場の下を潜ります。

劇場をあちこちで見ましたが、客席の下を見られるのは初めてでした。

 

客席には一部に舗装されたところがあり、そこだけ登れます。本当に街中にあります。

 

トカゲだかヤモリだかイモリだか。

すぐ下に隠れてはまた出てきてを繰り返す可愛いやつです。

 

イズニックは外側を城塞がぐるっと取り囲んでいます。東西南北に門があるので、とりあえず一番近い南のイェニシェヒル門に行ってみました。

 

車が抜けていくところは東西南北にあるようで、それ以外は城壁があったり欠けてるところがあったり。中は普通の街なのに、こういうローマ感が入り混じり囲まれていてとても楽しい雰囲気です。

 

南門近くに観光バスが3台ほど停まっており、すごく綺麗な建物がありました。地球の歩き方に何も載ってなかったのですが、新しくできた博物館のようでした。今日は午後過ぎから雨が降るかもしれないので、先に街ブラしてから時間があったら行くことに。

 

城塞の内側を通って西側のイズニック湖に行こうとしました。ここも観光客が少ないせいか、よく凝視されます。お手本のような二度見をいただきました。運転中の方から特に。

 

城塞の内側をなんとなくの感覚で進んでいるとおじさんが凝視してきます。挨拶だけして通り過ぎたら行き止まりでした。しょうがないのでもどってくると、おじさんがトルコ語でものすごい腕を大きく動かしながら何かを伝えてきます。多分城塞の外に出ないとそっちには行けないと言っていた気がせんでもないので、お礼を言って城塞の外へ。田舎のトルコのおじさんたちは真顔と無言で一生懸命親切にしてくるので面白いです。城塞の南側には高級住宅街が並んでいました。

 

城塞からぐるっと回ってイズニック湖。

 

天気のせいか季節のせいか、低橋さんのブログのような映えるようなターコイズブルーではありませんでしたが、水は綺麗でした。湖沿いではシート敷いて昼寝したりくつろいでいる人が多々。

 

ビーチバレーならぬレイクバレーをしている女の子たちがいたので乱入してみました。私がボールを返した瞬間に目を輝かせたのが面白かったです。意外と上手いでしょう?

 

イズニック湖から街の中心に戻る途中でピデ。

お店に入ったらおじさんがテラスにいて、多分お客さんだったと思うのですが店内に向かって大声をかけると可愛い店員さんが出てきました。この辺りは英語は通じないようです。

合い挽き肉とチーズのピデでした。美味しいです。テーブルの上に謎のソースがあったのですが、甘酸っぱいやつで合いませんでした。ドレッシングだったのかもしれません。

 

午後から雨っぽいのですが、せっかくギョレメで買ったカッパを捨ててしまっていました。マラテヤのホテルでの荷物整理の時に、あまりの天気の良さに「えーい!」となってしまったのです。そしてまた必要になる羽目に。

生活用品店的なお店に何軒か入りましたが、カッパどころか傘すらありませんでした。雨が降ったらまたどこからか湧いてくるんでしょうか。

 

中心部。

ここから門に向かって東西南北にメイン通りが伸びていて、お店はそこに集結しているのでとても街歩きしやすいです。東に向かう通りが一番のメイン通りで陶器市場もあるようなので向かいます。

 

斜め向かいにあるのがアヤソフィア・ジャーミーです。何度も修復を重ねているそうで、ぜひ入りたかったのですがせっかく買ったストールをイスタンブールに忘れてきてしまいました。外からチラッと見たらお話しするおじさんをたくさんのおじさんが取り囲んで聞いていたので、説法タイムだったのかもしれません。

 

やる気のない犬。

 

ニリュフェル・ハトゥン陶器市場。

長屋にいくつもお店が並び、お店の中では絵付けが行われていました。どのお店も近寄ると手元を見せてくれます。私はできれば色塗りが見たかったのですが、なぜかこの時はどのお店でも線入れをされていました。もちろんそれはそれで美しいのですが、自分の間の悪さに苦笑いです。

 

メイン十字路から離れても絵付けをしているところがいくつかありました。見たいのですが目の前で見られるとやりづらかろうと、道を挟んだ遠くから見つめてもバレます。バレても笑って手を振ってくれます。手を振られたら近くで見ます。みんな器用でするする描いていくのでいつまでも見ていられました。

 

リュスレイマンパジャ神学校の陶器市場近くのお家の壁。

お家にもタイルが貼ってあったり各家の表札がタイルだったり、随所にタイルが散りばめられています。表札は小さい数字を見ると嬉しくなるのですが、3や5を3回くらい見ました。「これでは郵便屋さんが辛かろう」と最初は思ったのですが、東西南北に分けられた区画ごとに1〜の数字が振り分けられてるっぽかったです。1を2回見たので嬉しいです。

 

リュスレイマンパジャ神学校の陶器市場は特に市場感がなく、地元の方々の憩いの場みたいな感じでした。今日は壁にあるドアがどれも開いてなかったので、タイミングによっては陶器市場が開かれているのかもしれません。

 

イェシル・ジャーミー。

モスクからは大量のおじさんが出てきていました。こちらも何か周回的なものが行われていたのかもしれません。この街ではある一定以上の年齢のおじさんとおばさんが分かれているというか、大量のおじさんがいる公園やカフェがあり、大量のおばさんがいる公園やカフェがありました。

 

前に公園があり、男の子たちがかけ周っていたのですが、私に気がつくと止まって両手を合わせて「コンニチハ」と言ってきました。その両手を合わせてこんにちはするのは間違ってはいるのですが、それを説明もできないのでただただこんにちは。あの両手合わせてこんにちはするのは何が混ざった認識なんでしょうか?インドのナマステ?

 

奥に見えているのはイズニック博物館です。ここには歴史的展示物が多いそうで、言葉のわからない私は目で見て楽しいものがある博物館に行きたいので、行くなら新しい方の博物館が良さそうです。

 

怪しいカフェ。営業していませんでした。

 

東にあるレフケ門。ここが一番しっかりしていたような気がします。

 

イズニックを出た後「低橋さんのブログにあった"Don't cry"の城壁見たかったな」と思いながら写真を見返していて気づいたのですが、多分ここがその場所ですね。石を組み替えられたのか "Don't cry" がなくなっていました。そして何も考えず登って覗いて「わー」と言っていました。あとから感慨を足しておきます。

 

もう一度東からメイン通りを歩き、一通り見た結果一番可愛いと思ったピアスをニリュフェル・ハトゥン陶器市場で買いました。お店の方は片言の英語でしたが、商品を手作りしてることやインスタをやってることなど興奮気味に話していました。私が首につけているものを見つけて「あっ」と見ようとしてくれたのですが、これはただの肩こり用のやつですごめんなさい。すぐアクセサリーでないことに気づかれて「Oh...」と言われました。

 

ほかにもお土産屋さんを見ていたのですが、数人の大人に連れられた遠足っぽい子どもたちがいました。そのうちの2人の女の子が近づいてきて、ジェスチャーで一緒に写真を撮りたいことを伝えられ、もうすっかりその状況に慣れてしまった私は普通に写真を撮られたのですが、先生らしき男性に「どこから来たの?」と聞かれ「ジャパン」と答えると一緒に写真を撮った女の子が「ハァッ」と大きく息を吸い込んだ後、友達にもたれかかり泣き出してしまいました。

 

先生曰く、彼女は日本が大好きなんだそうです。あまり英語を話されなかったのでそれ以上の理由は分かりませんでしたが、ただ日本人なだけの私にそんな反応をされてしまって恐縮すぎるというかどこか申し訳ないというか。何か日本のものをプレゼントできたら粋だったのですが、もうすっかりトルコに染まった私は持っていた日本のハンカチも飴も味噌汁もバッグパックの奥底に入れたまま持ってませんでした。

その後も少しお店を見ていましたが、女の子は遠くからちょろっと覗いて笑っていて可愛かったです。

 

カザンディビ。

昨日食べられなかったので。やっぱり美味しいです。ところで「中の繊維は鶏肉」ということなのですが繊維を感じられません。レシピが変わったのか私の口が馬鹿なのかどちらでしょうか?

 

もう一度アヤソフィア・ジャーミー。

今度は人っ子ひとりいなくなってしまったので、入り口から写真だけ。まるで遺跡かのような重厚感ある内装が素敵でした。

 

もう雨が降る気配がなくなってしまったのでそのまま歩いて博物館へ。こちらにも先ほどとは別の遠足風の子どもたちがいました。

 

昔の人の家。家づくりに使われるほどのいい土があるからタイルなどの陶器生産が盛んになったのかなと思いました。そして思い出したのはM-1グランプリ2003の笑い飯奈良県立歴史民俗博物館ネタの「えぇ土〜!」でした。

 

ファッ!?

 

お墓の再現だそうです。

ものすごくカラフルで可愛い作りに目を奪われますが、右下にちゃんと骸骨さんがいて笑いました。

 

タイルの数々。

タイルや可愛い柄の壺なども展示されていました。やっぱりこの青が可愛いです。

 

ずっと城塞沿いに歩いてみました。

南から東に向かっては歩けそうだったので。途中で歩いて外に出られる場所があったので出てみたのですが、高級住宅の多い南側と打って変わってちょっとスラムっぽい雰囲気でした。「お、やめといたほうがいいかな?」と思っていると通りかかったバイクの青年にジェスチャーで戻るように言われたので大人しく城塞の中に戻りました。

 

放し飼いの鶏。

特に人間についていくわけではなく、一番大きい黒い鶏に続いて道路脇を歩いたりしていました。私が来たことで驚いて逸れた1羽をずっと呼び続ける黒いリーダー。呼ばれて草むらを突撃して戻ろうとする迷子鶏。邪魔してごめんなさい。

こんな自由な状態で危なくないのかなと思っていたら、少し進んだところでのし鶏を見てしまいました。あまりに案の定です。

 

小さなオトガルに行ってバスを探したら45分後だったのでチャイを飲みながら待ちました。ここもおじさんだらけでした。やってきたバスに乗っていたら女の子が乗ってきたのですが、着ていたTシャツに「幸福な」と書かれていました。「Happy」の直訳ですかね。

 

ヤロワ港につき、フェリーが90分後だったので晩ご飯を食べにいくことに。

 

港らしく魚だけでなく野菜の市場などたくさん地元向けのお店が並んでいました。

おやつ用のドライフルーツがなくなったのでお菓子屋さんで購入。イスタンブールの半額くらいでした。日本に帰るまでのおやつにします。

 

ロカンタを見かけたので入ろうかどうしようかとあちこち回りながら悩んでいたら閉まってしまったのでレストラン。「アンチョビ」と書かれていたので頼んだのですが、アンチョビはイワシだったのを後から思い出しました。頭から丸ごと食べられて美味しいです。スープは「フィッシュスープ」と書かれていて、そこの方に魚の身が入っていました。

 

帰りのフェリー。

行きのフェリーで「船に近づきすぎて全体を撮り損ねた」と思っていたのですが、またも近づきすぎました。船を見つけると「わー」と近づいてしまい、いざ乗るときに冷静になって写真を撮ることを思い出してしまいます。

 

新市街側と思われる夜景。モスクが強そう。

 

またイェニカプからエミノミュにマルマライで戻りました。昨日きっと乗らないからと写真を撮ったエミノミュ駅にあっさりやってきてしまいました。行程の把握ができていません。

 

明日は結構な雨らしいので、イスタンブールのカメラ屋さんになぜかあったカッパを買って帰りました。

イスタンブールに戻って地下宮殿

飛行機でイスタンブールに戻ります。

昨日ラモさんから写真までもらって教えてもらったバスに乗って無事空港へ。ラモさんにお礼の連絡をしたら「Take care sister」と返ってきてなんだか嬉しい気持ちでした。

 

ホテルは朝ご飯がなかったので昨日買ったりもらったりしたお菓子を食べて待機。

 

飛行機。

飛行機を横から撮影しようとあちこち歩いていたお姉様方がすごい叱られてました。

 

入国時にも来たサビハ・ギョクチェン空港に到着し、入国時は見つけられなかったバスで移動してみることに。空港内にバスの看板がなかったのでとりあえず建物から出てバスがありそうな方向に行くとあっさりバスが並ぶエリアに着き、カドキュイと書かれたバスがあり乗車。

 

カドキュイで何もしてこなかったのでお昼ご飯でも食べようと思ってウロウロ。そしたらここレッチを見つけました。あんなに食べたかったのに全然見つからなかったのでもう忘れかけてましたが、見つけた瞬間早歩きになり店に入りました。

 

念願のココレッチ。

私はココレッチはこのバケットサンドのことだと思ってました。お店のおじさんに看板メニュー表のロールサンドやお皿に乗った状態の写真を指さされ、「違う!その上のバケットのやつをください!早く私にココレッチを!」となっていたのですが、ココレッチを食べ始めて落ち着いたのか、改めてメニューを見たら全部「ココレッチ」と書いてあることに気づきました。空腹により視野が狭くなっていたようですが、いろんなタイプがあるのです。

ココレッチは牛や羊の腸を棒に巻きつけてケバブみたいに回しながら焼いたものを、スパイスとかと一緒に刻んで混ぜたものです。おじさんに「スパイス?」と聞かれ、辛いものが得意ではないので断ろうかと思ったのですが如何せん初スパイスなので「ノー」と言えずちょっと入れてもらってます。めちゃくちゃ美味いです。美味しいパンによく合います。

 

カドキュイからは入国時に選ばなかったほうの船に乗ってエミノミュへ。この時乗った船のほうが速かった気がしますが、2回目だったからかもしれません。お茶配りのおじさんとかはいませんでした。

 

入国時にはかじりついていたガイドブックもスマホも、ここまで一度も見ることなくエミノミュに到着。嬉しいやら寂しいやらです。マラテヤであんなに高かった視聴率もだだ下がりしました。

 

マルマライのエミノミュ駅。

かっこいい作りだったのですが、多分乗らなさそうだと思って。

 

エミノミュにあった服屋さん。

色の統一感がすごくて可愛い。手前は緑で、奥のほうは青でした。

 

今回の宿はエミノミュにしました。この後行こうと思っているところへのアクセスが良さそうだと思ったので。「イェニホテル」というこの辺りでは格安のホテルです。

 

ホテルを目指して歩いていると、座っている知らないおじさんが手を振ってきました。手を振りかえしてよく見てみると、おじさんがいたのはイェニホテルの入り口でした。おじさんはただただ手を振ったらしく、私が宿泊客だとわかると大変驚いておりました。驚きたいのはこっちです。

私の前に韓国の方がいてカード決済に難航。一旦諦めて私がチェックイン&支払いをし、私のカード決済が完了すると「見ろ!機械は正常だ!」と言っていました。実験台として挟まれたようです。

 

ホテルの方が荷物を運んでくれようとしたのですがつい断りました。そして「本当にいいの?」と言われ「大丈夫」と言って後悔しました。部屋は階段で5階でした。大丈夫だと言った手前弱みを見せるもんかと、ぐんぐん上っていくスタッフさんに息を押さえながらビッタリくっついて上ったので部屋に入ってゼェゼェ。部屋は値段のわりに広くて綺麗でした。

 

最初にイスタンブールに来た時に工事中で入れなかった地下宮殿に行きたいです。ブラブラ歩いていたらこの前来た時はなかった行列を見かけ「なんの行列だろ」と思っていたら地下宮殿でした。22:00まで営業しているようなので後で行くことにして、さらにブラブラします。

 

いきなりおやつ。

求めていたココレッチを食べたせいか「あれがもう一度食べたい」モードになり、カザンディビを探していました。なかなか見つからず、褪せた写真のこれが遠目だとカザンディビに見えたので入店。パイの中にクリームが入ってるのかと思ったらチーズでした。甘くなくてスイーツというより食事のようですが、美味しいです。この後も結構見かけたのでこれはこれで名物的なものなんだと思います。なおこのあと怒涛のようにカザンディビを見かけました。

 

買いたかったお皿を買いに行くことに。

グランドバザールはやっぱり高いので、低橋さんのブログに載っていたアラスタバザールに行ってみました。

 

グランドバザールやエジプシャンバザールと比べるとこじんまりとしていますが、その分趣があって楽しいです。

 

蜂。

ガラスの向こうの貴様なぞ敵ではない。

 

可愛いピアスがあったのですが300TLと言われてちょっと迷いつつ断念。ここにきて何故か「すごい押し売りされたい」という謎の欲求が高まってきました。魔のエジプトから離れ優しいトルコで落ち着いたかと思ったのですが、エジプトのインパクトが強すぎたせいで情緒不安定です。面倒くさい女みたいになってきてしまいました。「買ってほしいなら買ってほしいと強く言いなさいよ!」みたいな。

 

子猫たくさん。

ノラ猫でもこんなふうに子育て支援をしている様子をちょくちょく見かけます。

 

グランドバザールの活気で面倒くさい女モードを落ち着け、地下宮殿に向かう途中のはぐれバザールみたいなところで可愛いお皿を買いました。グランドバザールでは200TLとかでしたが、80TLだったのでこれでいいかなと。店主のおじさんは客引きもせず店内の奥で座っていましたが、私がお店に入ると近寄ってきてポツポツと「ディッシュ」「マグ」「アッシュトレイ」と見りゃわかる商品説明をしてくれました。灰皿も可愛いんだよなぁ。

割れ物を買うとプチプチで包んでくれます。それはもうグルグル巻に。

 

地下宮殿前で何人かに話しかけられました。

1人は「どこから来たの?日本のどこ?〇〇のどこ?」と住んでいる場所の詳細を聞いてきました。たまに詳細を聞いてくる人がいるのですが、私の住んでいる地域は有名ではないので言っても「ふーん」って感じでした。ただこのおじさんは知っていたようで、「〇〇線!」と路線名を出してきました。同じ路線上におじさんの会社があるそうです。日本語を話す人も多いですが、たまに本当に日本に詳しい人に遭遇します。そういえばどこかで、私の最寄駅の隣の駅でケバブ屋をやってる人がいました。2週間後にお店に戻るそうなので今度行ってみようと思います。

 

地下宮殿前で背の高いおじさんにまたも声をかけられ、トルコ語の挨拶などをレクチャーしてきました。私が地下宮殿に行くんだと言うと並ぶところまで案内してきたのですが、列に誰もいなかったので不安になると「今休憩中で19:00になったら開くから」とのこと。すごく親切にしていただいたのですが絨毯屋さんでした。ちょっと怖くてお店にはいけないです。絨毯は買えないし。

 

19:00まであと20分くらいだったので大人しく待っていると、他の人たちも並んできました。私の後ろは韓国人の男の子です。英語が流暢でいろいろと係員に質問しているのを盗み聞きしました。開くのは19:00ではなく19:30でした。絨毯屋のおじさんめ⋯!

あと夜の地下宮殿のチケットは高いそうです。昼間と比べて500TLくらいの違いがあり、それを聞いた人が数組出て行ってしまいました。他の日は別のところに行きたかったのと、今列の先頭なのが嬉しいので歯をギリギリ言わせながら脱落せず守り抜きました。

 

先頭のまま案内されて入場。

 

地下宮殿です。

地下らしい重苦しさと匂いのする空間に、本当に宮殿のような作りが。旧市街には地下貯水池がいくつか発見されているそうで、昔は床下に穴を開けて水を汲んだり魚を釣っていたりしたそうです。

 

照明が変わって青になったりもします。

 

赤になったりもします。

私が入って5分間くらいは一度も照明が変わらなかったのに、途中から90秒に1度は変わるようになりました。切り替え装置のスイッチを入れ忘れてたんでしょうか。

 

私の後ろに並んでいた人たちがチケット購入に手こずっているのか、なかなかやってこないのでしばらく1人でした。楽しくて鼻歌歌ってたら警備員が現れました。

 

メデューサちゃん。

ライトアップのせいで沈んでる半分が怖いです。

 

メデューサちゃんその2。

正面にしゃがんで見つめあってみました。石材が足りずに遺跡から持ってきたものをそのまま使っただとか、メデューサの力を借りようとしただとか、普通に立てて置かなかったのは人々の目があって石にされないようにだとか、諸説あるそうです。

 

アートのメデューサちゃん。

宮殿内にはアート作品が多く展示されています。

 

お土産メデューサちゃん。

これにはちょっと笑ってしまいました。威厳台無し。

 

ライトアップブルーモスク。

この辺のモスクは夜になるとぼんやりライトアップされていて綺麗でした。

 

街中を彷徨っていたら、イスタンブール初日に宿泊したホテルに着いてしまいました。そしたらフロントの人がすぐ気づいて「オォー!」と寄ってきて、どこ行ってきたんだだのどこ行くんだだのどこ泊まるんだなど怒涛の質問責め。しかし宿泊客がやってきて案内の約束をしていたようで、悔しそうに去って行きました。可愛いおじさんです。

 

晩ご飯。

ナスとキョフテを交互に串に刺して焼いたやつ。ナスがやっぱり美味しいです。このお店にはテスティケバブもあって、「ハァ〜ハイッ!」みたいな掛け声とパフォーマンスとともに壺を割っており、ギョレメより派手でした。これがイスタンブールっぽいのかもしれません。

 

明日明後日はイスタンブールから日帰りで行けそうなイズニックとブルサに行ってみます。もちろん低橋さんも行ってます。本当はサフランボルあたりに行くとなんとなく一周したような形になるかなとも思い、サフランボルのブラク・メンジリス洞窟には行きたくて迷ったのですが、それより他に見たいものがイズニックとブルサにあったので断念しました。とりあえず早起きなので早寝します。

マラテヤからネムルトダーゥに登る

寝ていたらお給仕さんに肩をトントンされ、「マラテヤ」と言われました。もう着いたのかと思ったらまだバスは走っていて、マップを見たらあとマラテヤのオトガルまで15分くらいの場所まで来ていました。到着前に起こしに来てくれたようです。

 

ちゃんと諸々整えて座って待ってたんですが、また少ししたらやってきてトントンして「マラテヤ」と言われました。返事もしてるし寝てもないのですが、横に立ったまま動かないので背筋をシャンとしてみたら頷いて去って行きました。大袈裟なリアクションも大事です。

 

朝5:00過ぎでした。ホテルはオトガルから歩いてすぐのところをとっています。ネットではマラテヤのホテルが数件しか見つからず、その中では一番安いホテルなんですがそれでも8,000円くらいです。街中に行って直接探せばほかにもあるとは思うのですが、早朝に着くのでできるだけオトガルに近いホテルのほうが安心かなと思って。ホテルというかウィークリーマンションのような、キッチンやミニ洗濯機まで部屋の中にあるホテルでした。長期滞在者が多いエリアなのでしょうか?

 

お高めホテルだし24時間レセプションでもあるんですが、突撃するにはさすがに早そうなのでオトガル内をブラブラ。「24」と書いてあるやってるんだかやってないんだかわからない食堂に入ったら、奥からいぶし銀なおじさんが出てきました。

 

おじさんは真顔でコクコクと高速で頷いたので入店すると、メニューカウンターから出てきて看板のスープを指差し真顔&無言でコクコク。つられて私も真顔&無言でスープを指差すとおじさんも真顔&無言でコクコク。

 

スープが届きました。朝イチのスープは特に美味しいです。

食べていたらおじさんがスマホを持って私に画面を見せてきました。画面には翻訳で「充電ができる」と書いてあり、おじさんは真顔&無言で壁を指差します。コンセントがありました。私のスマホがモバイルバッテリーに繋がってるのを見て教えてくれたようです。見た目からは想像がつかないほど親切なおじさんでした。

 

6:30くらいになったのでホテルに向かってみます。ラマザンさんは11:00頃ホテルへ迎えに来るとのことでした。チェックインできなくとも広そうなロビーだったので、隅っこにでも居させてもらえないかなと。オトガルのバスより座り心地いい椅子がありそうですし。

 

オトガル側面。ここにもツボのオブジェがありました。

 

マップに従ってホテルの建物に着いたら、建物内ががらんどうで大層驚きました。少し先に見える赤い屋根のあるところはお菓子屋さんのようなところで閉まってました。「そんなバカな⋯」と思いながら裏に回ってみると、ちょうど真裏にホテルの入り口がありました。

 

ホテル前の庭みたいなところで電話をしている男性がひとり。中に入ってみると受付には誰もいません。24時間レセプションとは。とりあえずロビーのソファーに座っていたら、庭にいた男性が別のソファーに座って動画を見始めました。私と同じチェックイン待ちにしては荷物一つない身軽さで不思議です。そのまましばらくして、男性がおもむろに立ち上がり受付に入りました。どうやらスタッフだったようです。

 

バスでもオトガルでも英語を話す人がいませんでしたが、ホテル予約時の詳細欄に「英語可」とあったので英語で話してみたら分からん顔をされました。翻訳アプリで「今夜の予約をしています。チェックインまでここで待ってもいいですか?」と出すとグッドサインをもらったので心置きなく椅子で寝てました。

 

腕をトントンと叩かれて目が覚めました。目の前には美女です。一体ここはどこだっけと一瞬混乱しましたが、ここはホテルのロビーです。2時間ほど経っていました。受付に手招きされたので行ってみると鍵をくれたのでチェックイン。荷物を置いてもう2時間ほど寝て、せっかくついている洗濯機を使って洗濯してみたりして、ラマザンさんとの約束の時間にロビーへ。

 

ラマザンさんは明るく陽気なダンディでした。「日本のガイドブックに僕のことが書いてあったでしょう?」とニコニコです。ラモと呼んでほしいそうです。ラモさん。「ネムルトダーゥには毎日行ってるから、あなたが望むなら毎日連れて行ってあげるよ」と言われたのですが、お断りしておきます。マラテヤからネムルトダーゥまでは100kmあり、ラモさんはマラテヤに住んでいるそうなので毎日100km通っているんだと思います。ホテルはマラテヤの中心部から離れたところだったのですが、まずはマラテヤの中心部へ行きラモさんの友達を拾うそうです。

 

マラテヤは1年前にM7.7の地震があり、この辺の多くの建物が倒壊し、人が亡くなったそうです。オトガルの周りに崩れたままの建物があり、海外ではそういう光景をよく見るのであまり気にしてなかったのですが、あれも地震が原因だったのかもしれません。

 

ラモさんの友達と合流しました。友達とともにトランクにたくさんの荷物を載せて再出発。荷物は食料品や工具のようなものなど、必要物資のようでした。友達もラマザンさんというそうで、ダブルラモの出来上がりです。

 

マラテヤ中心部を離れるとずっと山です。ラモさんはこちらに英語で話しかけてくれたり、ラモさん(友達)とトルコ語で話したり大忙しです。話す相手の顔を見るのは大事ですが、できればもう少し前を見ていただきたいです。

 

綺麗な山々やたまにある湖を見たり、ラモさん(友達)が途中で寝てしまいラモさん(ガイド)のほうに倒れかかりラモさん(友達)が目覚めて2人で笑い合ったり微笑ましいおじさんの光景を眺めたりしていました。

 

昼ご飯。

「昼ご飯は食べたか?」と聞かれ「朝ご飯しか食べてない」と言うと「いいレストランがあるから」と連れてってくれました。山の中にある謎レストランですが、ちょこちょこお客さんが来ます。レストハウス的な感じなのかもしれません。よく見かけるトマトベースのパエリアみたいなやつと、ホルモン煮込みみたいなやつでした。ご飯とおかずのように見えますが、どちらもしょっぱい系なのでアテはパンです。

 

レストランの外で絡んできた子犬。

レストランの外には水道があり「ここの水はとても綺麗なんだ」と言ってペットボトルに汲んでいました。飲んでみましたが、確かに美味しいです。こういう水道がこの辺にはちょこちょこありました。

 

お昼ご飯は当初の予定になかったのですが、「時間はいっぱいあるから」と軽くのんびりしてしまいました。私たち以外に2家族いて子どもが合計3人いたのですが、全員私に夢中でした。ただ食べているだけなのですが。子どもって子ども同士に夢中になるもんだとばかり。

 

レストランを出て少しの場所で、停まっているトラックとキャンピングカーがいました。ラモさん(ガイド)が近寄っていくとキャンピングカーにトラブルが起こったようです。乗っていたのはオランダのカップルでした。トラックは地元の方で、手助けしようとしていたようですが英語が話せないようでした。

そこへ英語が話せるラモさんがやってきてめちゃくちゃ喋り出すオランダカップル。前タイヤに何か異常があり、パーツが欲しいとかなんとか。ラモさんが「もう少し行けば私のホテルがあるからそこへ行かないか?」と話し、まだ走れるというオランダカップルはキャンピングカーでついてくることに。

 

私の昼食タイムのせいで通りかかるのが遅くなったかもしれません。でも私の昼食タイムのおかげでタイミングよく通りかかったのかもしれません。

 

かなり上のほうにやってきて、だんだんゴツゴツしてきました。ちょっとカルストっぽいです。

 

14:00頃 到着。

このホテルが日の出・日の入りを見るツアーの時に泊まるホテルのようです。ホテルの裏に見えている山の一番高いところが遺跡のある場所です。近く見えますが、歩くと結構遠いようです。

 

右に写っているすごく可愛い色の車を運転していた人が、この写真を撮った後に近づいて来て窓を開けて「どこから来たの?」と聞いてきました。日本人だと言うと「旭川に1ヶ月滞在してたんだ!」とのこと。旭川は生姜ラーメンとジンギスカンが美味しかったです。

 

ラモさん(ガイド)が「20分中で待ってて」と言うので中に入ったらトルコマダムたちがお茶会をしており、すぐさまチャイをくれました。しかも皆さんが食べていたパチャまで。なんのお肉かは分かりませんでしたが美味しいです。マダムたちは私が口に入れるところまで全員でじっと見つめ、私がグッドサインを出すとホッとしたような顔をしてお茶会に戻って行きました。餌付けされています。

 

暇なのでホテル周辺をうろついていたらラモさん(友達)は物資を車から降ろしていました。友達というかホテルの従業員さんのようです。ラモさん(ガイド)はコンプレッサーやらなんやらをいじってオランダカップルとともにタイヤと格闘していました。

よく見たらヨコハマタイヤだったので妙な気まずさが湧いてきたのですが、私は詳しくないので手出しができません。オランダ女性が「日本のものはクオリティが高いのよ!」と言っていました。日本人でも何も出来ない私は、代わりに近くを駆け回っていたマダムのうちの誰かのお子さんと遊んでいました。

 

なんやかんやで小一時間ほど経ち、「暇だし歩いて登っちゃおうかな」と思い始めた頃、ラモさんが呼んできて車で登りました。トルコでもペルーでも私の名前は聞き間違えられがちですが、ラモさんは正しい発音で呼んでくれます。でもだんだんズレてきてるような気もします。

 

山頂まであと徒歩10分というところに車で到着すると「ついて行こうか?」と言ってくれたのですが、「1人で行ってきます」と返事して行ってきました。ラモさんは管理人のおじさんとお喋りして待ってるそうです。「時間は気にせず行ってきて」とのことなのでゆっくり行きます。とは言っても一周10分くらいの山なのですが。

 

ネムルトダーゥ東側。

思ったより整然としてます。各身体の下に頭があってシュールです。標高はありますがとてもとてもいい天気だったので寒くはありませんでした。ラモさん曰くここ数日ずっと天気が悪かったそうで、今日だけ天気がいいため「神に愛されている」とのことでした。この首のうちどれかが神様のはずです。ありがとうございます。

 

口の部分がない状態で立たせるために石が敷き詰められて「口にいっぱい石を詰め込まれてる人」みたいでした。看板に「ゼウス」と書かれていたので多分神様です。神様のほか王様やライオン、鷲の石像があります。

 

東と西の間にあったオブジェ。

石ではなく発泡スチロールみたいなもので出来ていました。中を覗いたらたくさんのペットボトルが⋯⋯。

 

この山頂は砂や巨石ではなく岩のかけらでできています。近づくとちょっとピラミッドを思い出しました。

 

西側に向かって歩く。とんでもなくいい景色です。見えている川のうちどれかがかのユーフラテス川です。なんとか文明のやつです。

 

西側。

こちらのほうが雑多な感じでイメージ通りでした。少ないですが、観光客もいます。

 

脇にはレリーフが。

ここにあったもののうちいくつかはマラテヤの博物館で展示されているそうです。

この写真の後ろの岩に登ってみたかったのですが、手前に警備員さんがいるのでやめておいて後ろに回ったら簡単に登れる道を見つけました。さらに登っている人がいました。

 

登ってみました。座りたかったのですが、座ろうとするところ全てにあまり見ない形の虫がいてうっかり座布団にしそうなので遠慮しておきました。

 

東側に反対側を通って戻る途中。

この辺が白いゴツゴツが多くて好きでした。空の下のほうが白くて雲が広がっていて、上のほうはとにかく青いです。周りに高い建物はもちろん高い山もないので遠く広く見え、ベタに「地球って丸いんだなぁ」とか思い、雲でできる地面の影とか眺めていました。

 

東側に戻ってきました。

巨像の前には祭壇がありますが、たいていここで誰かが写真撮影しています。私もここに座ってぼーっとしたり、やってきた観光客の写真係になっていました。

 

1時間ほど経って「さすがにそろそろかな」と思ってラモさんのところに行くと「チャイ?」と聞かれたのでいただきました。英語が喋れない知らないトルコ人のおじさんの隣に座って一緒に同じチャイを飲みながら同じ遺跡を黙って見上げている時間も不思議でした。

 

この係員のおじさんの小屋でオランダカップルのタイヤの修理のためのネジを発見したらしいラモさん。「やった!」と大喜びでホテルに降りましたが、オランダカップルに見せた瞬間「違う」と言われてガックリ。微妙にネジの溝幅が違いました。オランダカップルはここに泊まり、ネジはラモさんがマラテヤで探して明日持ってくることになったようです。

 

オランダカップルに「Have a nice trip!」と言われました。今までも何回か同じことを言われ、その度感激して「Thank you」とだけ答えてしまいます。でもそこで「you too」と返す人がかっこいいんです。Thank youと返してしまうたびに「次こそはyou tooって返そう」と反省するのですが、このときもやはり感激して「Thank you」と返してしまいました。そしてほっこりしながら歩いている途中で「あ」と思うのです。次こそは。

 

帰りも水を汲んだり「あれ有名なダムだよ」と見えるものを教えてもらったり。つい倒れられたケマルさんのその後を聞きそうになりましたが、私はケマルさんに会ったこともないし、会ったこともない方からの情報でしか知らないので名前を出さずにいました。

しかしラモさんに「ブログやってる?日本に帰ってきたらブログに写真を載せて、ラモさんはナイスガイドだったって書いといて」と言われ、「私はガイドブックも見たけど、ラモさんのことは日本人のブログで知りました」という話の流れでつい「ケマルさんのことも書いてあった」と言ってしまいました。

 

するとラモさんは「Oh...」と言い、続けて「パスタウェイ」「8 years ago」と言いました。英語が得意ではないので意味がわからず、「パスタウェイってなんだっけ? 倒れたってことだっけ?」「でも低橋さんのブログは10年以上前だから計算が合わないな」と思いその場ですぐ調べました。ラモさんは「僕は彼と一緒に働いていたんだ」と言っていました。私には何も言えることがないのにこんなことを聞いてしまって上手く言葉が出ませんでしたが、できることなら私も彼に会ってみたかったです。

 

「トルコでどこが一番良かった?正直に教えて」とラモさんに聞かれたので、正直に「カッパドキア」と答えたら「ムゥ...」と拗ねました。「でもガイドはラモさんがトルコで一番です」と言うとパァッと明るくなりました。本当に漫画のように光が見えるかのように。可愛いラモさんです。ただ私は今回ラモさんとグリーンツアーのガイドさんにしか会っていないということは黙っておきます。なお、この頃にはラモさんが呼ぶ私の名前が完全に別の名前になっていました。

 

明日は飛行機でイスタンブールに帰ります。

多分今までの感じだとイスタンブールまでバスで5,000円くらい、時間も15時間くらいかかりそうです。飛行機だと7,000円1時間半だったので飛行機にしました。

 

ホテルの人は英語が話せなかったので、ラモさんに空港行きのバスがどこから出るのか聞いてみました。するとだいたいの時間とバスが止まる場所を教えてくれた上、あちこち電話し始めました。トルコ人はいつでも電話します。そしていつでも電話を取ります。でもラモさんが電話した人はみんな不在でした。電話したのはバスの運転手さんで「夜運転してる人だから寝てるんだ」とのこと。

 

しばらくして折り返し電話がかかってきました。とても眠そうな声です。その状態でも電話かけてくるんだ⋯⋯。そういえばホテルの受付の人も朝6:00から電話してました。夜勤仲間と通話してたんでしょうか。

 

何やら電話で話していましたが、さっきラモさんが私に伝えた情報が正しいのか確認していたようです。さすがトルコで1番のガイドさんです。

 

ラモさんとお別れし、ホテルへ。ちょっとだけ近くを歩いてみました。

 

商店でポテトチップスを買いました。このポテチはこのメーカーのこの味が好きと低橋さんが言っていたので。本格的に気持ちが悪いですね。

袋に入っているのはパン屋さんに売っていたお菓子です。一つはオルタヒサルで食べたリンゴ煮が入ったクッキー、あとはゴマのついたクッキーとシロップ漬けです。並んでいたものの中から選んで「1つずつください」と言ったら店員さんが笑っていて、お金を払おうとしたら手を振って断られました。「small」とだけ言っていたので、少ないから要らないという意味だと思います。有り難くいただきました。ポテチ美味しいです!

 

ラモさんに「美味しい」と教えてもらったホテル近くのレストランで晩ご飯。今までで一番美味しいスープでした。

 

レストランに入ると最初は私より前のエリアに1人だった店員さんが、気づいたら4人になってこちらを見ていました。驚きの視聴率400%です。その後メニューを見ている途中でふと顔を上げると目の前に口髭を蓄えたダンディーさんが大変に微笑みながら私を見つめていてビビり、ビビりついでに翻訳アプリで「オススメはどれですか?」と聞いたらこれまたものすごく微笑んで意気揚々と教えてくれたのが

これです。

巻かれて焼かれたケバブです。横の白いのはヨーグルトです。大層美味しいです。地域の割に安くなかったので、いいレストランなのだとは思います。それにしても美味しいです。ラモさんが「カッパドキアのテスティケバブよりマラテヤのテスティケバブの方が美味しい」と言っていました。グルメの街なのか⋯⋯? マラテヤのオトガルに壺のオブジェがあったし、陶芸の街の可能性も捨てきれません。

 

食べている中ふと前を見るとまたも口髭ダンディさんが微笑みながら至近距離でこちらを見つめていたので、親指を立てると大きく頷き去って行きました。映画の登場人物のような微笑み方で、見守りの圧がすごいです。

 

お腹いっぱいでレストランを出ました。

すると背後からツンツンと服を引っ張られました。振り返ると小さな女の子がいました。

 

一瞬意味がわからなかったのですが、女の子の服装や手足を見てわかりました。でも何もできません。10mくらい先に青年がいてこちらを見ています。多分お兄ちゃんなんでしょう。

 

お金をあげることは簡単ですが、それが正しいとは思えません。でもその正義感をぶつけることが相手にとって正しいかもわかりません。この子は孤児かもしれないし、震災によって苦しんでいる子なのかもしれない。思わず、カバンに入っていたイスタンブールで買ったドライフルーツをあげてしまいました。もう残りわずかでしたが。

 

女の子はお兄ちゃんの方に駆け寄って行きました。お兄ちゃんはずっと無表情でした。

 

いいことをしたとは到底思えません。どちらかというと後悔してます。自分にとって正しい行動を取ることは簡単ですが、それが相手にとって正しいのかがわからないです。ぼんやりとはっきりしない自分の考えに恥ずかしさを感じます。今まで同じことがあっても何もせずやり過ごせていますが、震災の話を聞いたせいでどうしたらいいのかわからなくなったのです。「海外=自分の身近以外ではよくあること」と思っていたことが、「地震」というワードをきっかけに急に身近に感じられてしまったのだと思います。

 

私が話したトルコの人々は「日本人は働きすぎだ」と言いました。でも彼らが羨んでいた日本のライフラインや、困っている人たちのための制度は少なからず働きすぎの上に成り立っているはずです。もちろん日本で困っている人がいないなんて言えません。でもどう見てもトルコよりは少ないはずです。各々の状況や歴史が違うので単純な比較はできませんが、理想とはなんだろうと思いました。

 

ラモさんから「このバスに乗ってね」とバスの写真が送られてきました。ひねくれた性格なのですが、せめてもう少し素直に人の好意を受け取れるようになりたいなと思います。

カッパドキア5 ウチヒサル/アヴァノス

到着してから4回目の朝です。今日こそは気球が飛ぶはずです。

当初は「もしかしたら気球に乗りたいとか思っちゃうかも」とか思ってましたが、見てもない気球に乗りたい気持ちはさらさら起きませんでした。

 

期待に胸を膨らませながら部屋のドアを開けると

もう飛んでました。ビックリです。

 

昨日は20TLをケチるために遠回りして時間をかけて丘に登りましたが、こうも飛ばれていると気が急いで20TLを払って短縮ルートで登ってしまいました。

 

登っている最中。そこかしこに気球がいます。

 

だんだん空がオレンジ色になってきて、どんどん気球が増えてきます。この光景は写真でよく見ていたのですが、いざ目の前にすると幻想的でぼぅっとしました。

 

おびただしい量です。どこもかしこも気球まみれです。

高い気球に乗らない我々を楽しませてくれる富豪の皆さんには本当に感謝です。

 

やたら近くまで来た気球。

富豪の皆さんが手を振ってくれました。

 

こんなにいい光景を見ずに寝る犬。

周りは気球を見に来た人だらけでしたが、構わずスヤスヤでした。

 

ぽわぽわした気持ちで丘の上で売ってるちょっとお高いチャイを買ってしまい、のんびり眺めながらぼけーっとしてました。太陽が出ているので昨日ほど寒くなかったです。

 

何個か地上に降りる気球を見届けて解散。

ホテルに戻って寝直して、素敵ビュッフェを3周してチェックアウト。出来上がっているだろう洗濯物を取りに行きました。

 

昨日は10:30頃にお店に行き、「明日のこの時間に来てね」と言われたので10:40頃に到着しました。店が開いてません。元々10:30開店のお店なので「多少開店が遅れるかも」と思って10分ほど遅れて来てみたのですが、まだ甘かったようです。

 

仕方ないので店の前にやってきた猫に無駄絡み。

 

セクシーポーズ。

 

お手手ナイナイ。

 

猫もそろそろポーズ案の限界を迎えそうな11:10、「あーごめーん!」とお店の人がやってきました。大遅刻です。

 

いつもは衣類を圧縮袋に入れてこれでもかと潰してバッグパックに入れているのですが、さすがに公共の場でパンツなど取り出して荷物整理をする勇気はなく、適当にごそっと詰めたらバッグパックがパンパンになりました。

 

バッグパックをバスカウンターに預け、今日は昨日行けなかったギョレメから南にある街・ウチヒサルと北にある街・アヴァノスに行きます。昨日のバイクがとても気持ち良かったので今日もバイクに乗りたいのですが⋯⋯国際免許証がありません。

 

昨日バイクに乗る時はレンタルバイク屋で免許証を出しました。もちろん返してもらいました。そのあとは分かりません。国際免許証はカードサイズではなく、地球の歩き方と同じくらいのサイズの黄色い二つ折りの冊子です。財布等に入れられるようなサイズではないのでそのままカバンに入れていたのですが、どうやら物を出し入れした時か何かに落としたようです。

 

昨日はあちこち行ったので落とした場所の目星なぞつきません。カッパドキア以外で運転するつもりはないのですぐ諦めました。カッパドキアの地に私の顔写真を落としてしまったのは何とも言えない気持ちです。

 

しょうがないのでウチヒサルまでハイキングすることにしました。ミニバスでも行けますが、とにかく天気が良かったので。バイクに乗れないからミニバスというのもなんか負けた気がするので別の行動で取り返したいです。

 

こんなコースを想定してみました。

最初の方の半分くらいは2日目に歩いたところと同じです。

 

とてつもなくのどかです。

昨日までボアジャンパーを着たままでしたが、今日は暖かく半袖で行けます。風も気持ちよくハイキング日和でした。ジョンはいませんが。

 

右を見るとウチヒサル城が見えます。

ずっと右に見えるので全然進んでいないように見えますが、モスクの塔などに注目するとなんとなく角度が変わっていくのがわかります。

 

別れ道です。三択です。

普通に考えたら一番右の道なんですが、真ん中の道の脇に矢印を書いた看板があります。重たそうな石でできていて、いたずらにしては手が込んでいたので信じることにしてまっすぐ行ってみました。

 

そしたら30mで道が終わりました。あっさり。多分あの看板は左の道から来た人に正しい方向を教えるためのものだったのかと思いましたが、分かりづらすぎます。戻って大人しく右の道を進むとレストランのようなところに着き、さらに進むと昨日も一昨日も来たピジョンバレーに着きました。

 

昨日も一昨日も見た景色を見ていると、下に降りたくなりました。何人か降りて歩いている人がいるので行ってみます。下を歩いて行ってもウチヒサルには着けそうです。ただ一旦降りるのでだいぶ登らなければならなくなりますが。

 

上から見ていただけでは見えなかった建物がどんどん出てきます。穴ボコだらけです。

 

一部の洞窟部屋に入ってみました。中も穴ボコだらけです。暗くてちょっと怖かったのでそろりそろりと入ったのですが、突然ズザザザーっと音がしたのでつい「ギャー!」と声をあげてしまいました。休憩していたらしい犬でした。失礼しました。

 

部屋から出ようとすると出口に先程の犬がこちらを恨めしそうに見てました。ごめんて。でもそこ通してくれないと帰れないんですよ。

 

だんだん穴ボコ岩は落ち着いてきて森林コースに。

 

ウチヒサルの街の端のようなものが見えました。下から見上げすぎているせいか、あんなに丸見えだったお城はもう見えません。道というか草が生えてない細いところを進んでいったら街に着きました。

 

お城は一番上にあるので、とにかく上に行けそうな道を探して歩きます。街中の道は狭く、車で通るのは大変そうでしたがホテルが多くありました。

 

お城に入る前にジュースで休憩。休憩ついでに帰りの飛行機をそろそろ取っておこうとしました。元々最大12日(11日トルコ発)までと考えていました。

 

5/7 今日 マラテヤに移動

5/8 ネムルトダーゥに行く

5/9 イスタンブールに戻る

5/10 地下宮殿に行く(工事終わってるので)

5/11 トルコ出発

まあ十分余裕を持ったスケジュールだと思います。

 

ただ11日が土曜日のせいか、翌12日(日)発の飛行機が半額くらいになってるのです。別に1日ズレたところで予定も入っていないのですが、なんとなく最初に決めた日程だったので12日の飛行機にすることを躊躇していました。

そしてこの時、改めてチケット料金を見ると11日(土)も12日(日)くらいまで下がっていたのです。もうこれは12日まで延長する理由がありません。

11日(土)のチケット購入に進み、最後の決済ボタンを押した瞬間「あっちょっと待って!」と思ってしまいました。もう遅いんですが。急に後悔が出て来てしまったんです。何するかも考えてないのに。

 

そしたら席が埋まったとかなんとかで決済できずに返ってきました。なんの神様のおかげでしょうか? ウホホーイとブチ上がったテンションそのままの勢いで12日(日)のチケットを買いました。12日まで何するかは後で決めます。さすがに遠くには行けないでしょう。

 

ウチヒサル城塞です。

初日からずっと遠目に見えていましたが、近づくと思っていたより城塞!という感じでかっこいいです。お城の周りにはお店もあり、ドライフルーツ屋のおじさんがメロンをくれました。意外とあっさりしたお味です。

 

てっぺんから。奥に見えるのはローズバレーです。

 

登ってみると後ろは崖っぷちすぎてまあまあの恐怖でした。

 

手前がウチヒサル、奥に見える高い建物がある町はネヴシェヒルだと思います。この辺りで一番大きな街らしいので。

 

てっぺんの穴ボコに溜まった水を飲む犬。

 

喉を潤したら穴ボコにすっぽり。

 

降りながら手当たり次第に洞窟に入ってみたり。

 

ここの洞窟も入り組んでいて、大きな部屋がたくさん続いていました。

 

お城から出ると可愛いお土産屋さんがありました。

「ジャパン?見ルダケタダ〜!」と声をかけてくるおじさんに「これからマラテヤに行くから買えないんです」と言っても「OK OK、見ルダケタダ〜!」と上機嫌でお店に案内されました。陶器のマグカップに目と鼻と口をベンッ!とつけたようなやつがありました。

 

アヴァノスに向かいたいのですが、ミニバス乗り場がわかりません。どうやら街の中心部まではバスが入って来れないようで、街の外に出ないと行けなさそうです。

その辺の人に「ミニバス乗り場はどこですか?」と聞いたら「乗り場遠いし、タクシーに乗った方がいいよ。200TLで着くから」とのこと。いや別に遠くていいからミニバスに乗りたいんです⋯と思ったんですが、そういえば一度もトルコのタクシーに乗ってないので試しに乗ってみることにしました。

 

メーターがバックミラーについているので交渉要らずです。たまにメーターを戻していない人がいるから気をつけたほうがいいんだとか。

どうせなのでギョレメを通り越してアヴァノスまで行ってもらいました。アヴァノスまで真っ直ぐのはずが手前で曲がったので「どこ行くの?」と聞いたら「センターは混んでるから」と1本先の道を通っていました。本当に混んでいたかどうかは知りませんが、曲がってからアヴァノス中心まで恐ろしく飛ばしていったので早かったと思います。

 

分かりやすすぎるスポット。アヴァノスは陶器の街です。

 

アヴァノスはギョレメほど人が多くなく落ち着いていて、観光客も少なめでした。レストランもいくつかありますが昼過ぎのためかあまり人がおらず、どうしようかなと歩いていたら繁盛してそうなお店があったので入ると、これを食べているおじさんがいてとても美味しそうだったので「あれください」と注文。よく考えたらこれが食べたいと思ってたイスケンデルケバブでした。

肉と細切れのパンの上にトマトソースがかかってます。左の白いのは甘くないヨーグルトです。ボリュームがありますが、ヨーグルトと一緒に食べるとみるみる無くなってしまいました。

 

トルコで一番美味しかった料理はこれかもしれません。ヨーグルトと一緒に食べるという驚きも含めて。あと私、ヨーグルトは大好物です。アイランもよく飲んでました。

 

ご飯を食べて「なんかこの辺にあるかな」とGoogleマップを開くと、近くに「Chez Galip Hair Museum」という建物が。私はこれを知っています。写真集「奇界遺産」に載ってました。こんな近くにあるなんて。

 

街を離れなければいけなくなった女性が自身の髪の束を付き合っていた男性に残して去って行ったのをきっかけに、男性がたくさんの女性の髪の毛を集め始めたのだとか。そして今では世界中の女性の髪の毛が部屋のあちこちに貼られている異様な光景となっているとか。写真は見たことがありますが、シュールというかホラーというか⋯な空間でした。

 

入り口。

男性は陶芸をされていたそうで、陶芸作品の販売所も併設されています。今はご本人ではなくご家族が経営されてるとか。

 

中の写真撮影は禁止なのですが、もうすごかったです。部屋というか洞窟のような薄暗い部屋の壁と天井に、隙間がないほど髪の毛とメモが貼られていました。天井からは髪の毛が垂れ下がっています。メモには髪の毛の持ち主の名前などの情報が書かれていました。中には住所や電話番号などの詳細や、何かメッセージのようなものまで。証明写真のような写真がついてるものもあります。

 

背中がゾワゾワっとしますが、表現しようのない空間でした。途中で中国人カップルも入ってきたのですが、「ア、ハハ⋯」みたいな何とも言えないリアクションでした。さらにそのあと入ってきたヨーロッパ系の団体の皆さんは普通に笑っていました。強いです。

 

クズルルマル橋。吊り橋です。

カッパドキアに来て初の川ですが、綺麗でした。橋は渡ってみたら結構揺れて怖かったです。

 

スーパーがあったので立ち寄り、デニズリで食べたやたら美味しいスープのレトルト版が売っていたので書いました。そしてレジに商品を忘れてお姉さんに「ヘイ!」と言われました。

 

帰りはちゃんとミニバスに乗ってギョレメへ。

 

そんでもっておやつです。

座布団スイーツを食べたお店にまた来ました。よくトルコで見る棒状のお菓子を切ってもらったものです。アーモンドとコーヒーとりんごの味と書かれていましたが、コーヒーは分かりませんでした。これもとにかく美味しいです。ネチネチとしています。

 

バスの出発までまだ1時間ほどあったので、最初に登ったホテル裏の丘に来ました。これでこの丘に2回有料(20TL)、3回無料で登ったので私の勝ちです。

 

「これで見納めかぁ」と思いました。

来ようと思えばまた来れます。なんなら一度来た分 今回より楽に。でも何となく来ない気がしました。もう十分というわけではなく、来られるならもちろんまた来たいですが、もしまた海外に行ける機会があったら行ったことがない場所を選んでしまうと思います。

今まで海外に行きたいと思えるほど興味がなかった私からすると「行くなら行ったことないところに」と思えるのは大変な進歩でした。スロバキアの洞窟とかベトナムの洞窟とか、行ってみたいところがまだあります。低橋さんのブログで見たからです。

 

こうして来たいと思ったところにちゃんと来られて、登りたいと思った岩に登ったりなんだりして来て、「やろうと思って行動すればやれるんだなぁ」と当たり前のことを思いました。当たり前すぎるので忘れないように、一番見たこの光景をもう一度写真に収めました。

 

長く風に吹かれたせいかトイレに行きたくなったのですが、丘の上のトイレは20TLと強気だったので頑張ってオトガルまで我慢しました。

 

子犬です。おすわりしています。

バスを待っていたら突然足元がワサワサッとしたので驚いてみたらこれでした。とんでもないほっこりです。ほかに2匹のもう少し大きい子犬がいて、私のバッグパックの周りを駆け回ってじゃれあってました。私から何か出てるんでしょうか。

 

19:30頃バスが出て、1時間ほどでカイセリに着きました。

カイセリからマラテヤ行きのバスが出るのに3時間ほどあります。

 

せっかくなのでオトガル内の飲食店ではなく、歩いて2kmほど先にあるファーストフード店で晩ご飯。トルコで一番よく見かけたチェーン店「Köfteci Yusuf」でした。マックより遥かに多くあります。キョフテのバンバーガーです。美味しいのですが、ハンバーガーにもパンをつけるのはやり過ぎだと思います。

 

燃え盛る厨房。一大事かと思ったらずっとこれでした。

 

カイセリ着いてからずっとそうなんですが、注目度が高いです。アジア人どころか観光客を見かけないので珍しいんだとは思います。ここに入った時もメニューを見ていて気がついたら前のほうに5人くらい店員さんが集まって来て驚きました。

ハンバーガーを持って来た女の子が天使のように可愛くて、「どこから来たの?」と聞いてくれました。話した英語はそれだけでしたが、その後メモ用紙を持って来てインスタのアカウントを聞かれたので、あまりの可愛さにうっかり教えてしまいました。フォローして来たのは別の男の子でしたが。

 

お店から出ると数人のおじさんに絡まれました。すごい笑顔でずっとトルコ語です。「トルコ語わかんない!」と言っても構わず話してきます。しかも質問です。しょうがないので翻訳アプリを起動したら「休みなんですか?」とのことでした。そこ!?

 

あまりの注目されっぷりにやや疲れながらオトガルに帰ります。

 

カイセリのオトガル。

すごく綺麗で大きく、空港のようでした。

 

夜行バスに乗る前に歯磨きしていたら、女性がやって来てヒジャブと一番上のワンピースを壁にかけ、顔を洗って足を洗っていました。負けました。ヒジャブってそうやってつけるんだ⋯髪の毛しまうの大変そうだなと思ってたんですが、意外と簡略化されてますね。

 

チャミールコチさんのバスです。

バスに乗った瞬間もものすごい視聴率でした。あちこちで見られはしますが、嫌な視線ではありません。目が合えばニコッとされたりもします。座席について特に意味もなく通路側の脇腹を摩ってたら、通路挟んで隣のお姉さんが私の椅子の肘掛けを倒して出してくれました。特に望んでいたわけではないですが、こんなふうに注目しつつ何か手助けしてくれようとしたりします。

 

いつも通り出発前にお給仕さんが名前と行き先を確認しにきたのですが、私の時だけすごいしっかり「マラテヤ。マラテヤ?マラテヤ」と連呼確認をされました。そして全員の確認が終わったら再び私のところにやってきてトルコ語で何かを伝えにきたのですが理解ができず⋯理解できていない様子を察して去って行った後は特に何もなかったので、問題があったわけではなさそうです。

 

バスの中は相変わらず快適なのですが、USBに差しても電気が通ってないようで充電ができませんでした。予定していた行程からはみ出していることと、あまりに今までと違う視線を受けることで「なんか今までと違いすぎることをしてしまった気がする」と思いつつ就寝。