旅忘備録

うろ覚え多々なので情報の正誤は微妙。

カッパドキア3 グリーンツアー

3日目の朝です。

今日は宿を移ります。2つは洞窟ホテルを試してみたかったので。しかも2つ目の宿は超奮発したホテルなので楽しみです。

 

そして朝から雨ですが、今日はグリーンツアーです。

昨日と似たような朝ご飯を宿で食べて、言われた時間に待ってると迎えの車がやってきたので乗車。ツアー会社で降ろされて出されたチャイを飲んで待っていると、別の場所でお客さんを拾ってきた車が戻ってきました。出発するから乗るように言われたのですが、まだチャイを20%くらいしか飲んでいません。

 

チャイはいつも沸騰したてかのような熱々の状態でタプタプに注がれてやってきます。コップはボンキュッボンみたいな変わった形のグラスが多いですが、熱々タプタプでなかなか持てません。そして私は猫舌です。

このときは紙コップでいただいたので、出発時に「持っていっていいよ」と言われました。タプタプに注がれたものを20%飲んだだけなので、日本で言うとまだ飲んでないくらいの状態です。このまま車に乗ったらガタガタの道で溢すこと受け合いですが、勧められたので持って行きました。

 

バス車内。高級感があります。

そして走り始めて3分でチャイを溢しました。ちょっとだったのでカバンで受け止めましたが、手が熱いです。急いで飲みます。

 

男性運転手さんと女性ガイドさん1名ずつ

イタリア人 カップ

ドイツ人 カップ

シリア人 母娘

イギリス人 女性

上記の方々と、あともうお一方どちらからいらしたか忘れた男性がお一人と私の合計11名です。全員国がバラバラだったのでガイドさんが「パーフェクト!」と喜んでいます。このガイドさんは「パーフェクト!」とよく言います。

 

初日も行ったパノラマ。

雨がどえらい強くなってきました。「もし困ったら現地調達すればいいや」と思って雨具は持ってきていませんでした。雨予報の今日に備えて昨日買おうとしたのですが見当たらず、未だノー装備です。朝くらいの雨なら大丈夫かなと思っていたら大雨となり、これ見よがしにお土産屋さんにカッパが吊るしてあるので買いました。

 

お土産屋さんに入ったときにちょうど中国人女性がカッパを買おうかどうか迷っており、「私も買いたい」と店員さんに言うともう1着出してくれました。そして中国人女性に中国語で話しかけられる私。なんの相談をしたかったのかはわかりませんが、悩んでいるようなので先に支払いました。中国人女性にえんじ色のカッパを出しており、私が来たことで黄色のカッパも並びました。この場合私は黄色のカッパを手に取るべきでしょうが、もうそろそろ買いそうな中国人女性に好きなほうを選んでもらいました。なぜなら私はえんじ色の方が好みだったので、この人が黄色を選んでくれたら私は気持ちよくえんじ色を持っていけるなという下心があったので。

まんまと黄色を選んでくれたので、お礼を言われながら希望のえんじ色を買うという最高の買い物をしました。

 

車を降りるときに「15分後に集合ね!」と言っていたガイドさん。12分後くらいに車に戻ったらドイツ人ご夫婦しかいませんでした。こういうときにドイツ人と日本人が揃うと「真面目な国って本当なんだ」と実感します。そしてあたりをキョロキョロして車を探しながらやってきたシリア人母娘。車ではなく私を指さして「あぁ!」と言いました。待ち合わせスポットは私です。

 

最後にガイドさんがやってきて「レッツゴー!」と言い乗車。

 

ピジョンバレー。

あの無数の穴ボコの中で鳩を飼っていたそうです。ガイドさんが車の中で次に向かう場所の説明を英語でしてくれるのですが、私は英語が苦手なのでちょこちょこしかわかりません。でもちゃんと地球の歩き方などを読み込んできたのでちょこちょこでも理解できます。

ガイドさんが「なんで鳩を飼っていたでしょうか?」というクイズを出してきました。英語で言えないから挙手しませんが、糞を肥料やフラスコ画の絵の具にして使ってたんですよねガイドさん!?

イタリア人男性が「食べるため」と答えてガイドさんは大爆笑でした。なんだか悔しいです。

 

ところで私は今日の目的地を知りません。

グリーンツアーで周る場所はだいたいは決まっていますが、多少ツアー会社によって異なるとのことだったので。私は地下都市に行けたら満足だったし、地下都市はどの会社も行くだろうと言うことでよくよく聞きもせずに進んでいます。

 

こういうツアーで「お土産屋さんやワイン販売所に連れて行かれ、買うまで2時間も出してもらえなかった」という話をよく見かけたので強制販売警戒態勢は敷いています。警戒しているだけで防御力はゼロです。

 

ピジョンバレーを出た後にアクセサリーさんに寄ったので「ここか!?」と身構えましたがお店を一周してトイレ休憩しただけでした。店内には変わった色の宝石があり、店員さんが説明してくれますが特に押し売り的な雰囲気はありません。店内に私たちが散らばると店員さんが一組一組に何か説明をしていたのですがなかなか私のところへは来ず、最後の方にやってきて「ここは金、あっちは銀だよ」と言ったのみでした。ちょっと日本語ができるようで「金・銀」は日本語でした。あと私は学生ではないのでお金はある程度持ってます。

 

トイレは1箇所ウォシュレットが壊れていたのか、閉まっている個室ドアに向かって水が噴射し続けているような状態になっていました。そしてどこぞの女の子が誤ってなのか興味本位だったのかドアを開けてしまい、びしょ濡れになって大騒ぎしてました。

 

ウフララ渓谷。

ハイキングです。希望者はハイキングせず先に昼食会場へ移動することもできます。

 

谷の川沿いを歩きます。

雨のせいか川の流れはアレですが、雨はもうほぼ降っておらず雨の染み込んだ緑と土の匂いの中を歩くのが気持ちいいです。

 

切り立った崖。

 

昼食。

牛か鶏か野菜を選べたので、牛にしました。鶏と野菜は具が違うだけで見た目は同じでした。お米?麦?がパエリアみたいで美味しいです。

あとスープもついていました。トルコのスープは塩などの卓上調味料で個々が味を調整して食べるものなんだそうですが、向かいに座ったドイツ人女性がなかなか好みの味にならなかったようで、何度も塩を入れては首を傾げるのを繰り返してました。

 

食べ終わった後、イタリア人カップルだけがコーヒーを頼んでゆっくり飲んでいました。この辺もお国柄がありそうです。イギリス人女性は5月末に沖縄に行くそうです。

 

ナルル湖。

火口湖で、水は温かいんだそうです。周りには温泉も湧いてるんだとか。

 

イカしたフォトスポット。

ナルル湖がハート形に見えるとかで映えるんだとか。

 

ナルル湖犬。

昨日のジョンではありません。

 

いよいよお待ちかねのカイマルク地下都市です。

 

かっこいい!!!!!!!

どこまでも続いていく穴ボコを探検したい気持ちになりますが、多分帰って来れなくなります。ガイドさんに続いて歩きますが、もう現在地もわかりません。ただただかっこいいです。

 

家畜部屋や貯蔵庫や通気口など、ポイントポイントでガイドさんが説明してくれます。

 

狭い道。

ここは通りませんでしたが、屈んで通る狭い道をたくさん通りました。

途中、イギリス人女性が「ちょっと待って!」と座り込んでしまいましたが、荷物を持ったり声をかけ合ったりして頑張ってました。私はあわあわしてただけです。

 

かっこいい⋯

オレンジ色の照明も素敵⋯

 

全員無事に地上に帰還し、イギリス人女性を中心にハイタッチで大盛り上がりでした。

 

そして最後の場所です。ガイドさんが「テイスティ」と言っていたので何か試食ができる系の場所だということはわかりました。ワインか!? お土産か!? 

 

お菓子屋さんでした。試食祭りです。

私はみんなの奥の方に立っていたのですが、説明するおじさんに「ここに来なさい」と言われてしまったため助手のようなポジションにいます。

 

まーどれも美味しいです!ロクムもチョコもナッツも。

全部販売しているものですが、こちらも押し売りなどはなく普通のお土産屋さんでした。買い物はドイツ人カップルとイタリア人カップルに任せてウロウロ。ロンドン人女性が「これ美味しいよ!」と目を輝かせながら持ってきてくれたやつを食べたら、バカうけチーズ味でした。美味しいです。

 

これにてツアー終了。

元のホテルに荷物を預けていたので戻って、宿移りです。奮発宿です。

 

Mia Cappadocia Cave Hotel

昨日までの宿は街の外れの方にある洞窟ホテルですが、ここは洞窟ホテルが密集する場所です。プールなどもあるお高めのホテルも多いようです。

 

洞窟ホテルを奮発しよう」というのは当初から決めており、地球の歩き方に「中級」として掲載されていたホテルを調べたらとんでもなく素敵だったのですがお値段も3万円以上しました。こちらのホテルは地球の歩き方には載っていませんが、朝食付き1万5千円くらいです。ギョレメは高いです。

 

部屋の前。いい感じです。なぜなら奮発したから。

 

部屋内装。超いい感じです。なぜなら奮発したから。

 

バスルーム。超超いい感じです。なぜなら奮発したから!

タイルっぽい柄がありますがタイルではありませんでした。ハマムのような水道とお湯受けのほか、垢擦りなどのハマムセットもアメニティで置いてありました。独立洗面台もあります。

 

ホテルで次の行程について考えます。

当初の予定はここからイスタンブールへ戻り、2日くらい滞在したら日本へ帰る予定でした。でもまだ何かやりたくなってしまったのです。まだ「最大5/12まで」と決めた期限まで猶予もあります。そして行きたい場所もあります。

 

ネムルトダーゥ」という山です。トルコ東部にある山で、山頂には紀元前1世紀に作られた巨大な神像があり、さらにその神像の首は自身によって落ちて転がっているという世界遺産です。

 

単純にその神像を見たいというのと、まだもう少し旅らしい経験をしたいというのが半々でした。つまりとても行きたいです。問題はスキルが見合っているかどうかです。田舎になるので観光客も少ないだろうし、聞ける人も少なくなり自力で判断しないといけないこともあると思います。今の自分に見合った能力があるかわかりません。でも見合ってるのかどうかすら試したいという気持ちになります。

ネムルトダーゥももちろん低橋さんのブログを見て知ったものです。

 

とりあえず地球の歩き方を見て、自分の行けそうな方法を考えます。ネムルトダーゥに行くためのツアーがある街が3つほどあり、その中で一番大きくギョレメから1回バスを乗り継いだら行けるマラテヤという街がありました。そして地球の歩き方のツアー一覧のマラテヤ発ツアー詳細欄にラマザンさんという方の電話番号とメールアドレスとLINE IDが書いてありました。

 

ネムルトダーゥでラマザンさん⋯聞き覚えがあるな⋯⋯。

やっぱりというかそれ以外にないのですが、低橋さんのブログでした。低橋さんはマラテヤ発の日の出と日の入りを見るツアーに参加されていて、当時はケマルさんという方をマラテヤのカフェで捕まえて申し込めばツアーに行けるというものだったそうです。ケマルさんが倒れられて引退され、その後はケマルさんと一緒にツアーを行っていたラマザンさんが引き継いでいらっしゃると。

 

安直に思いました、運命だ!と。

もうここまで来たら(まだ何もしてないし考えてただけ)ダメ元で連絡しようと思い、ラマザンさんに「5/8出発のツアーはやってますか?」とLINEしました。ネムルトダーゥは4月までは閉山しているそうで、時期的にまだ行けるか微妙そうだったので。

 

その後ギョレメのオトガルでマラテヤ行きのバスの目星をつけに行きました。マラテヤに行くのはカイセリで乗り継ぎが必要です。地球の歩き方にはギョレメ→カイセリのバスが数社から出ているようだったのですが、どのバス会社のカウンターにもカイセリ行きのバスは何も書かれておらず空欄でした。

「ここは最王手メトロさんに聞いてみよう」と思って聞いたら無いと。チャミールコチというバス会社にはあると教えてもらい、チャミールコチのカウンターで聞き、出発時間を確認。「ツアーが予約できたらまた来ます」と告げて退散。

 

なんかもうここまでだけでバクバクでした。でもこれだけのことでこれだけバクバクすることが出来ているということは、きっと意味があるんだと思います。ラマザンさんの返信を待ちます。

 

昨日のレンタルバイク屋のお兄さんがバギーツアーの帰りに「安くて美味い」と教えてくれたレストランに行こうとしました。「あれがそのレストランだよ」と教えてもらったすぐ後にオトガルを通ったので、その記憶を頼りに。そして見つかりませんでした。

 

諦めて別のレストランを探そうと歩いてたら見つけました。通りを1本間違えていたようです。

 

ケバブ(羊)とアイラン。

安いといっても500TLが多い中で450TLという感じでした。ただ美味しいです。ドレッシングが特に美味しくてビックリしました。トルコで食べたサラダはだいたい酸っぱい系だったのですが、ここのドレッシングはちょっと甘くて黒酢っぽい感じで、ご飯に染みるととても美味しいです。

 

ホテル屋上から夜景。奮発したので。

ギョレメの灯りはオレンジに統一されていて温かみがあります。だいたいいつも晩ご飯を食べて帰っているとモスクから一日の最後のアザーン(礼拝の呼びかけ、歌みたいな感じ)が聞こえてきて「もうそんな時間か」となります。

 

出国から2週間ほどが経ちます。早すぎて寂しいです。ペルーで活躍したしじみの味噌汁を今回も持ってきていたのですが、完全に存在を忘れていました。そしてラマザンさんから夕方頃「今運転してるから後で連絡する」と返信が来たまま連絡がないのですが、彼は無事に目的地に辿り着けたのでしょうか。