ペルー6 マチュピチュ村を目指して歩く
普通はクスコの駅から列車で村へ行くようなのですが、私たちは
バンで水力発電所(6時間くらい)
水力発電所から電車の線路を辿って歩く(10km3時間くらい)
というルートにしました。
これは元々ゆーたさんが参加者募集時から掲げていたものでした。線路の上を歩いて行くのが映画「スタンド・バイ・ミーみたい」ということだそうです。私は洋画をほぼ観ていないのでスタンド・バイ・ミーを観たことがありません。でもこの企画を聞いたときに「じゃあ観てから行くか」と思っていたのですが線路を歩く時まで忘れてました。Aちゃんも同じでした。いきなり雰囲気台無しです。
私は映画みたいとかそういうのはどうでもよくて、単に楽しそうだったからやりたかったのです。こういうのは旅行代理店のツアーでは絶対ありません。ガイドさん歩かせるのも可哀想ですし。
ツアー会社に6:00にホテル前で待つように言われていたので5:45から待機。
バンが6:30にやってきました。ホテル前に続く道がやたら混んでたのでそのせいだと思います。
いろんなところでお客さんを拾いながら2時間ほど走って休憩。朝ごはんを食べました。道の駅みたいなものだと思います。写真をまた撮り忘れましたが、チーズのホットサンド的なやつでした。
アンデスの山々の出立ちがすごすぎました。壮大とか荘厳とかいうより、もはや暴力的です。「自然の暴力だ⋯」とわけのわからないことをずっと考えてました。
また1時間ほど走って休憩です。この時点でかなり酔いました。バンから降りたら10km歩くので、マチュピチュ村での1泊分以外の荷物をクスコの宿に「帰ってきたらまた泊まるから」と預けさせてもらったのですが、酔い止めも置いてきてしまいました。
山道っぷりが半端ないのです。
あと村っぽいところだと、道路に盛り上がった段差があります。それが横断歩道など歩行者が渡りそうなところの前後にあるので、車に速度を落とさせ事故を防止するためのものだと思います。それのせいで度々車が大きく揺れるのでこれまたダメージです。お願いだから段差ではなく信号を設置してください。
Aちゃんが酔い止めをくれたので有り難く飲んで寝ました。13:00頃水力発電所に着く頃にはスッキリです。
バンは水力発電所行きだったので、みんな歩いてマチュピチュ村を目指す人たちです。トレッキングスタイルの人もいれば、比較的普段着のような人もいました。私たちは夕方には到着しておきたかったので着いたらすぐ出発。普段着の人たちはバンが停まったところにあるカフェに入っていきました。
線路。ときどき橋とか。
ここにもワンコがたくさんいました。
時々ちょっとついてくる子もいますが、すぐにどっか行ってしまいます。相棒にはなってくれません。
山の中腹に石組みの遺跡っぽいのがあります。
何度かこういうのを見ました。山の山頂のほうに見つけたときは「あれがマチュピチュ!?」と騒ぎましたが、後から考えたら方向的に多分違いました。
線路道の横は川なのですが、濁流です。
特に3月頭は雨が多く土砂災害がひどかったそうで、マチュピチュへの列車運休になったりしたそうです。途中道がつぶれていて大回りさせられたところがありました。
停まってる列車がたくさん。
単にここに停まってるのか、土砂災害で停めざるを得なかったのかはわかりません。
途中、遠くから列車の音が聞こえて線路から外れて待っていると列車が通り過ぎて行きました。先頭車両に乗っていた人が手を振ってくれました。
水力発電所を出て15分くらいだけは急な階段を登ったのですが、それ以外は平坦な道だったのでしんどい感じではありませんでした。気分は完全にハイキングです。途中雨が降ったので昨日メルカドで買ったカッパを着たり。湿度と気温が高いのでジメっと感は結構ありました。
たまーに民家やレストランがあったり。レストランはどこも営業していませんでしたが、おばあちゃんが飲み物を売っていたりしていました。
開いているお店があり、宿のようなものが見え、「MACHU PICCHU」という文字で飾ったフォトスポットが見え、ホテルがどんどん増え⋯マチュピチュ村です。マチュピチュ村に入ってから中心部に行くまでがずっと上り坂で、ここが一番キツかったかもしれません。
村に着いたら明日のマチュピチュ入場チケットを買いに行きます。ネットで売り切れになっていて買えなかったそうなのですが、ペルーで誰に聞いても「マチュピチュで買える」と言われたとのこと⋯
「本当か??」と疑いながらチケット売り場へ。並んで待っていたのですが、あっさり買えました。場内の人数制限をしているようで、入場時間別でチケットを購入します。希望していた早い時間帯の入場は残り3枠とかになっていたので、早い時間は売り切れやすいみたいです。
そのまま宿に向かおうとしたのですが、ネットが繋がりません。お店の人に聞きながら村を彷徨い、なんとか到着。宿の人曰く「今日はネットが使えない」とのこと。なんかしらの不具合が起きてるようです。
川。流れが早いです。
山の中にあるような階段の多い村に川があって、雰囲気はどことなく鬼怒川温泉でした。マチュピチュ村には温泉もあるそうです。ちょっと入る気は起きません。こういうところでは南京錠がありがちですね。
晩ご飯。
体力を使ったからか、猛烈にパスタが食べたくなりました。数種類あるメニューから適当に選んだらカルボナーラを引き当てました。メニューには「Spaghetti Bacon」としか書かれていなかったのですが。
ここでもイースターの何か的な何か。催し物をしているというよりは運んでいるような感じでした。数日先のイースターの準備だったかもしれません。
宿の前のお店のデザートが美味しそうだったので。食べかけですが。
見た目通りベリーソースのかかったチーズケーキです。美味しい。
下痢は続いています。
暴発することはないのですが、トイレに行けるタイミングで必ず排出するようにしてました。暴発が怖いので。出てくるのは水ですが、特に痛いとかはありません。逆に怖いです。食べ物の直後にシモの話ですみません。思い出したもので。
私はタバコを吸いますが、ペルーの喫煙率がとても低いです。調べたら8%とか。街中に喫煙所はありません。たまにホテルの前に灰皿があります。
私は吸えれば吸うし、吸えなきゃ吸わない程度なので多くて1日2本くらいになってました。クスコでは標高のせいか吸う気がかけらも起きなかったので0本です。しっかり食べて歩いて健康的です。下痢ですが。
明日は夢のマチュピチュです。
でも「わぁついに⋯」という感慨的なものはありませんでした。あまりに2人の旅する姿勢が自然なので、その雰囲気に取り込まれました。こうしていろいろ手配しながら移動して行くのが当たり前かのような日々です。じわっと嬉しい気持ちはあっても「うわーい!!」みたいなのはありません。元々そういうタイプでもないのですが。起きて、宿の朝ごはん食べて、行きたいところに行って、お昼ご飯食べて、散策したり次の手配をして、晩ご飯食べて寝る。旅行先での生活が日常になる、今思うと不思議な感覚でした。
「マチュピチュ村に着いたらマチュピチュの見どころのおさらいをしよう」と話していたのにネットが全く使えないので諦めて寝ました。