旅忘備録

うろ覚え多々なので情報の正誤は微妙。

カッパドキア4 セルフレッドツアー

4日目です。

毎日家族に日報メールを送っていたのですが、ギョレメに来て3日間音沙汰なしにしてしまっており「誘拐されたんか」と連絡が来ていました。私の心がカッパドキアに誘拐されてましたなんちゃってごめんなさい。

 

今日こそ気球が飛ぶかもしれないので丘に登ります。ついでに日の出も見たいです。気球が飛ぶかどうかツアー屋さんで聞こうかと思いましたが、乗りもしないのに聞くのはどうかと思ったので。

 

20TLを払わないよう街の外まで出て遠回りして登りました。奮発したホテルに泊まってる人間のやることではありません。20TLの受付はホテルを出てすぐそこにあります。20TL払えば頂上まで5分、払わないルートだと早歩きで20分くらいです。

 

歩いてる途中で「Balloon Fly Point」と書かれた看板のある広い敷地があったのですが、人っ子ひとりいませんでした。もちろん上空にも何もありません。これは飛ばなそうだぞと思いながらも登ります。

 

結構人がいました。そして寒いです。

何にも動きがないので飛ばないんだろうなと思って日の出を見るために座ったら、そこは西向きでした。

 

気を取り直して東方面。

雲が多くて日の出は見られずでした。でも白い雲と岩に反射していくオレンジは綺麗です。

 

朝ご飯。めっちゃいいです。なぜなら奮発したから。

どれもこれも美味しくてビュッフェを3周しました。

 

さて、今日はバイクでレッドツアーです。1人で。低橋さんは自転車でやってました

 

1人気ままに周れるだけ周りたいと思った時に、低橋さんのやり方が良さそうだったので参考にさせていただきました。自転車で周る自信がないのでバイクです。本当にありがとうございます。

 

レンタルバイク屋さんに行く前に洗濯物を出します。本格的に洗濯が面倒になってしまい「溜め込むだけ溜めて出してやろう」と考えました。スーパーみたいなところにランドリーの看板があったのでそこに預けます。もう今夜のパンツもありません。

そして「朝出せば夕方には返ってくるだろう」という予想を覆され、明日の朝返ってくるそうです。もう今夜のパンツがありません。

 

レンタルバイク屋さんに行くと、この前のお兄さんではない別のお兄さんがいました。

デポジット」の意味が分からず手間取らせてしまいましたが、無事ヘルメットも借りられてツアースタートです。

 

想定ルートです。

赤いピンがギョレメです。ギョレメから北に向かって妖精の煙突(キノコ岩)、セルヴェ野外博物館、イマジネーションバレー(ラクダ岩)に行ってユルギュップに行ってピジョンバレーを通ってウチヒサルに行って戻ってきます。ウチヒサルは時間があれば城塞があるので登ってみたいです。

 

バイク屋のお兄さんは「4時間で行けるよ」とのことで8時間で帰ってくると告げました。倍見積もっておけば大丈夫だろうと。

 

借りたスクーター。

一昨日並んでいたスクーターは白だったのですが、今日行ったら赤になってました。日本製ではありませんが、仕様はだいたい同じです。

11:00、ツアースタートです。

 

ローズバレー周辺。

バギーツアーの皆さんです。先頭にいるガイドさんはよく立った状態で片手運転し、そのまま後ろを振り返って進んでいたりします。曲芸です。

 

まっすぐ道路を進んでいくとかっこいい岩が見えたので寄り道しました。こういうのがやりたいのです。

 

かっこいい岩。

ギョレメとアヴァノスの間の小さい街、チャウシンというところでした。小さい街ながら中心部にはホテルやレストランもあります。街への道が入り組んでいて大きな岩を目指していたのに何度も引き返すハメに。

 

とりあえず左側から登ってみます。この道にバスが停まっていたので多分みんなここから登ったんだろうと思って。

 

崩壊しかけの部屋がありました。

部屋を通って抜けていくと、まだ上があるしなんなら木製の橋もあってなにかしらの観光スポットのようなのですが登れません。

 

辺りをウロウロしながらよじ登れでもせんかなと考えたのですが、どうも難しそうなので諦めて戻ると岩の真裏に道を発見しました。結構広い道だったのでなぜ見逃したのかが疑問です。ほかの人たちもそこから登ってきていました。

 

広い道を通ってあっさり頂上。

岩が大きすぎて登ってみたら頂上は普通の山のようになってました。

 

「この街は俺のもんだ!」

 

橋を通ってみると教会がありました。

荒々しく無骨な感じに残っています。

 

反対側に降りてみたら街中のホテルのほうに着いたので、お土産屋さんを物色して再出発。

 

岩が立ち並ぶところもいいですが、こんな大平野みたいなところを走るのも爽快です。ツーリング趣味はないのですが、趣味になるのはよくわかりました。

 

バイクを運転しながらでは地図が見られないのですが、道は分岐点も少ないし地名さえ覚えておけばわかりやすく看板があるのでいちいち「ここで曲がるのか?」と確認する必要がなく、観光ポイントには必ずバスやお土産屋さんがあって気づきやすく、とても快適な運転ができます。ただバスや車が並ぶ中におばちゃんスクーターでブゥウウン⋯と入る様はなかなかに滑稽です。

 

妖精の煙突、キノコ岩。

13:00です。すでに出発から2時間が経過していてビックリです。移動は原付にしてはまあまあなスピードのはずでした。

 

「どれがキノコ岩かな〜」とウキウキでいったらどれもキノコ岩でした。雨に侵食されて削られたところが細くなっています。素敵。

 

やたら細い首のやつの頭がポロリと落ちそう。

 

根元に部屋があるところもあります。

 

ここ、私の家候補です。

手狭な感じがちょうど良さそうです。突き当たりの窪みが丸く下に広くなってて、丸まって寝たら気持ちよさそうでした。

 

この辺りを見下ろせそうな丘があったので登ろうと向かいましたが、私が行った道が途中で立ち入り禁止となっていて他に道が見つからず「外から行くのかな」と思って断念して一旦外へ出てからバイクで向かったところ、外からは入れませんでした。でも外から見たら先ほどいた辺りから丘へ向かう道を見つけました。

 

14:00 セルヴェ野外博物館。

カッパドキアで一番楽しかったのどこ?と聞かれたらここと答えると思います。たくさん岩が密集していて、洞窟部屋も飽きるほどありました。素朴ではありますが教会もあります。40年ほど前まで人が実際に住んでいたそうです。「よーし周るぞ!」と進んだ方向がまたしても逆流していました。

 

なんだっけ⋯奥に教壇か祭壇みたいなのが見えるので教会だったかもしれない。

いろんなところに横穴があって隣へ隣へと続いている部屋が多いです。

 

特に看板がなかったのですが、丸い天井があると教会っぽくて素敵です。下から上に広がっていくような岩を下から見ると迫力で押し潰されそうです。

 

とにかくあちこち入りました。ロープが張られている箇所もありましたが、それ以外でも入ることができる洞窟部屋が多すぎます。足跡があればよじ登るだけよじ登り、あちこち入ってはキッチンらしいところを想像したり家賃をつけたり。部屋の奥のほうに小さい押し入れのようなサイズ空間があるところがよくあるのですが、物置なのか寝室なのかが気になりました。私は寝室にしたいです。

 

お昼ご飯。多分パチャ。

中の具を選べるんですが、チーズにしました。いい感じに乳臭いチーズで美味しかったです。

 

15:30 ラクダ岩。

ラクダ岩はどれかな〜」と思っていましたがまたしてもわかりやすいです。他にもナポレオンの帽子やアザラシの親子などがあるそうなんですが、どれもナポレオンの帽子だしアザラシの親子でした。

どこまでも歩いていけそうだったので行けるところまで行こうと奥に歩いて行きましたが、反対側の道に続いているようだったので、この辺で一番高いところに行ってから引き返しました。バイクがワープしてくれたら反対側の道に行っても良かったんですが。一度通った道をまた通るのはあまり好きではないので、できるだけ別の岩の隙間を通りながら歩いていると突然崖が出てきたりして楽しいです。

 

ここの前の道路上にバスが停まっていたりしてプチ渋滞を起こし、たびたびパトカーが来てました。できるだけ前後に車がいないタイミングで出発したいので車がいなくなるのを路肩で待っていて、急にパッと車がいなくなったのでブィンと発進したらヘルメットを被っておらずあわあわしました。トルコの方はヘルメットしてないんで必須ではないんでしょうが。

 

16:30 ユルギュップ中心部。

ユルギュップに入ったあたりから3〜5階建てくらいのアパートがたくさん並んでいて、「セルヴェに住んでた人たちはここに引っ越したのかしら」など想像していました。車通りも多く賑やかな街です。ホテルもちょこちょこ見かけます。前にあるバイクは私のものではありませんが、HONDAでした。

 

お菓子屋さんを発見したのでおやつ。

一番美味しそうに見えたやつを頼みました。ほろほろとした落雁みたいなクッキーで、中にりんごを煮たやつが入ってます。甘酸っぱくシャキシャキしててとても好みです。この後ほかのお店でも同じものを見かけました。

 

17:00 三人姉妹の岩。

末っ子以外前を斜め上を見上げていてひまわりみたいです。

 

その後、ウチヒサルに向け走っていると「Aynalı Church」とデカデカとした看板が出てきました。ほかのポイントより明らかに大きな看板でしたが、地球の歩き方では見覚えのない名前です。「そんなに誘うなら」と向かいました。

 

つきましたが誰もいません。

あの岩に「←」と看板があるので岩沿いを左に進んでみましたが、何もありませんでした。Googleマップを起動してみると駐車位置から90℃違う方向にあるようなので戻ります。

 

戻ったらこの看板が出てきました。

アピールするのはいいですが、看板が多すぎてどれを信じたらいいのかわかりません。

 

看板ではなく道の広さを信じて進んでいくと岩があり、近づくとおじさんがでてきました。入場料を払うと懐中電灯をくれます。あと「2階もあるよ」とのこと。

 

1階の教会です。

突き当たりの光は私の懐中電灯です。柄は質素ながらもしっかり残っていました。振り返ると狭い階段があったので2階へ。

 

2階です。右に見える穴が何やら奥に続いているので入ります。

 

特に何もない部屋です。窓もないので真っ暗です。左にまだ進めそうな穴があるので入りましたが、途中で道が終わってしまってました。

 

看板のアピールの割に説明等は特になく、一体何だったのかは全くわかりませんでしたが、暗い分より探検気分が楽しめました。

 

この辺りからちょっと寒くなってきます。上着は持っていたのですが手袋をしてません。手がめちゃくちゃ冷たいです。

 

18:00 ピジョンバレー。

昨日は雨だったので鳩が見当たりませんでしたが、今日はたくさんいます。

 

とにかくたくさんいます。映え写真を撮るのなんか簡単です。

 

こんな間近でも撮れます。サービス精神旺盛な鳩が近くを旋回していくので女の子がキャーキャー言ってました。

 

ウチヒサルの城塞は営業時間も終了しているので明日行くことにしました。ここまで行って8時間いっぱいいっぱいです。

 

ガソリンを入れずに帰ると高く着くので、ウチヒサル手前のガソリンスタンドに寄ってみました。Googleマップでガソリンスタンドを探してクチコミを見たお店が「とても親切」「最高の場所」と、ガソリンスタンドにはおおよそつかないであろうレベルの絶賛の嵐だったので。入ったら「Oh---!」と迎え入れられ、バイクを停めたら何もしないままガソリンを入れてくれ、支払いシステムがわからない私に指差しで教えてくれ、「バイバーイ!」と送り出されました。最高の場所でした。

ガソリンスタンドはギョレメにはありません。アヴァノスにもありますが、どちらにしてもちょっと遠いです。

 

無事19:00より少し前にレンタルバイク屋さんに帰還。やっぱり4時間では到底無理でした。車体チェックをしてグッドサインをもらいました。無事で良かったです。

 

すごく気持ちいい体験でした。普段バイクに乗らないのでより一層。危ないのは危ないし、実行するか迷いましたが何とかやり切れて良かったです。周辺の道が広く一直線だからこそできたものでした。街中のような複雑で車や人の多い道路だと自信がありません。基本的に日本のレンタカーと違って保険がなく、事故における責任は全て自分でとらなければならないので。ツアー会社を挟んだものとかなら保険もあるのかもしれません。

 

ホテルに帰り、寒かったのでチャイを飲んでいたら夕日です。

ギターとサックスの生演奏が聞こえてきたので「さすが奮発ホテル⋯」と思っていたら隣のホテルのものでした。隣接してるのでお得感がすごいです。なお、チャイとコーヒーは24時間飲み放題です。1日5杯は飲みます。

 

晩ご飯。ケバブ

ここのお店は通るたびに同じ陽気な兄ちゃんが客引きをしていて、初日に会って以降「オー、マイフレンド!」と言ってくるようになりました。せっかくだから行っとこうと思った時に限って兄ちゃんは不在でしたが、美味しかったです。

 

ネムルトダーゥツアーのラマザンさんから連絡がありました。

日の出・日の入りを見るツアーではなく、昼間にただ見に行くものならやっているそうです。それでももちろんOKなのでぜひとお願いし、バスチケットも買ったら子供の頃の遠足前日かのようなドキドキ感でした。

やっぱり今の時期はくる人が少ないらしく、私が行く日は私1人のツアーになります。私の次に予約している人がいるのは5/15だそうです。

 

今日着ている服以外全部洗濯に出してしまったので、汗だくにしたTシャツ等をエジプトぶりに手洗いしてパンツはドライヤーで乾かしてパンイチで寝ました。何か緊急事態など起こったら大変なので平和を願いつつ、明日こそ気球が飛ぶ気がするので早寝します。

カッパドキア3 グリーンツアー

3日目の朝です。

今日は宿を移ります。2つは洞窟ホテルを試してみたかったので。しかも2つ目の宿は超奮発したホテルなので楽しみです。

 

そして朝から雨ですが、今日はグリーンツアーです。

昨日と似たような朝ご飯を宿で食べて、言われた時間に待ってると迎えの車がやってきたので乗車。ツアー会社で降ろされて出されたチャイを飲んで待っていると、別の場所でお客さんを拾ってきた車が戻ってきました。出発するから乗るように言われたのですが、まだチャイを20%くらいしか飲んでいません。

 

チャイはいつも沸騰したてかのような熱々の状態でタプタプに注がれてやってきます。コップはボンキュッボンみたいな変わった形のグラスが多いですが、熱々タプタプでなかなか持てません。そして私は猫舌です。

このときは紙コップでいただいたので、出発時に「持っていっていいよ」と言われました。タプタプに注がれたものを20%飲んだだけなので、日本で言うとまだ飲んでないくらいの状態です。このまま車に乗ったらガタガタの道で溢すこと受け合いですが、勧められたので持って行きました。

 

バス車内。高級感があります。

そして走り始めて3分でチャイを溢しました。ちょっとだったのでカバンで受け止めましたが、手が熱いです。急いで飲みます。

 

男性運転手さんと女性ガイドさん1名ずつ

イタリア人 カップ

ドイツ人 カップ

シリア人 母娘

イギリス人 女性

上記の方々と、あともうお一方どちらからいらしたか忘れた男性がお一人と私の合計11名です。全員国がバラバラだったのでガイドさんが「パーフェクト!」と喜んでいます。このガイドさんは「パーフェクト!」とよく言います。

 

初日も行ったパノラマ。

雨がどえらい強くなってきました。「もし困ったら現地調達すればいいや」と思って雨具は持ってきていませんでした。雨予報の今日に備えて昨日買おうとしたのですが見当たらず、未だノー装備です。朝くらいの雨なら大丈夫かなと思っていたら大雨となり、これ見よがしにお土産屋さんにカッパが吊るしてあるので買いました。

 

お土産屋さんに入ったときにちょうど中国人女性がカッパを買おうかどうか迷っており、「私も買いたい」と店員さんに言うともう1着出してくれました。そして中国人女性に中国語で話しかけられる私。なんの相談をしたかったのかはわかりませんが、悩んでいるようなので先に支払いました。中国人女性にえんじ色のカッパを出しており、私が来たことで黄色のカッパも並びました。この場合私は黄色のカッパを手に取るべきでしょうが、もうそろそろ買いそうな中国人女性に好きなほうを選んでもらいました。なぜなら私はえんじ色の方が好みだったので、この人が黄色を選んでくれたら私は気持ちよくえんじ色を持っていけるなという下心があったので。

まんまと黄色を選んでくれたので、お礼を言われながら希望のえんじ色を買うという最高の買い物をしました。

 

車を降りるときに「15分後に集合ね!」と言っていたガイドさん。12分後くらいに車に戻ったらドイツ人ご夫婦しかいませんでした。こういうときにドイツ人と日本人が揃うと「真面目な国って本当なんだ」と実感します。そしてあたりをキョロキョロして車を探しながらやってきたシリア人母娘。車ではなく私を指さして「あぁ!」と言いました。待ち合わせスポットは私です。

 

最後にガイドさんがやってきて「レッツゴー!」と言い乗車。

 

ピジョンバレー。

あの無数の穴ボコの中で鳩を飼っていたそうです。ガイドさんが車の中で次に向かう場所の説明を英語でしてくれるのですが、私は英語が苦手なのでちょこちょこしかわかりません。でもちゃんと地球の歩き方などを読み込んできたのでちょこちょこでも理解できます。

ガイドさんが「なんで鳩を飼っていたでしょうか?」というクイズを出してきました。英語で言えないから挙手しませんが、糞を肥料やフラスコ画の絵の具にして使ってたんですよねガイドさん!?

イタリア人男性が「食べるため」と答えてガイドさんは大爆笑でした。なんだか悔しいです。

 

ところで私は今日の目的地を知りません。

グリーンツアーで周る場所はだいたいは決まっていますが、多少ツアー会社によって異なるとのことだったので。私は地下都市に行けたら満足だったし、地下都市はどの会社も行くだろうと言うことでよくよく聞きもせずに進んでいます。

 

こういうツアーで「お土産屋さんやワイン販売所に連れて行かれ、買うまで2時間も出してもらえなかった」という話をよく見かけたので強制販売警戒態勢は敷いています。警戒しているだけで防御力はゼロです。

 

ピジョンバレーを出た後にアクセサリーさんに寄ったので「ここか!?」と身構えましたがお店を一周してトイレ休憩しただけでした。店内には変わった色の宝石があり、店員さんが説明してくれますが特に押し売り的な雰囲気はありません。店内に私たちが散らばると店員さんが一組一組に何か説明をしていたのですがなかなか私のところへは来ず、最後の方にやってきて「ここは金、あっちは銀だよ」と言ったのみでした。ちょっと日本語ができるようで「金・銀」は日本語でした。あと私は学生ではないのでお金はある程度持ってます。

 

トイレは1箇所ウォシュレットが壊れていたのか、閉まっている個室ドアに向かって水が噴射し続けているような状態になっていました。そしてどこぞの女の子が誤ってなのか興味本位だったのかドアを開けてしまい、びしょ濡れになって大騒ぎしてました。

 

ウフララ渓谷。

ハイキングです。希望者はハイキングせず先に昼食会場へ移動することもできます。

 

谷の川沿いを歩きます。

雨のせいか川の流れはアレですが、雨はもうほぼ降っておらず雨の染み込んだ緑と土の匂いの中を歩くのが気持ちいいです。

 

切り立った崖。

 

昼食。

牛か鶏か野菜を選べたので、牛にしました。鶏と野菜は具が違うだけで見た目は同じでした。お米?麦?がパエリアみたいで美味しいです。

あとスープもついていました。トルコのスープは塩などの卓上調味料で個々が味を調整して食べるものなんだそうですが、向かいに座ったドイツ人女性がなかなか好みの味にならなかったようで、何度も塩を入れては首を傾げるのを繰り返してました。

 

食べ終わった後、イタリア人カップルだけがコーヒーを頼んでゆっくり飲んでいました。この辺もお国柄がありそうです。イギリス人女性は5月末に沖縄に行くそうです。

 

ナルル湖。

火口湖で、水は温かいんだそうです。周りには温泉も湧いてるんだとか。

 

イカしたフォトスポット。

ナルル湖がハート形に見えるとかで映えるんだとか。

 

ナルル湖犬。

昨日のジョンではありません。

 

いよいよお待ちかねのカイマルク地下都市です。

 

かっこいい!!!!!!!

どこまでも続いていく穴ボコを探検したい気持ちになりますが、多分帰って来れなくなります。ガイドさんに続いて歩きますが、もう現在地もわかりません。ただただかっこいいです。

 

家畜部屋や貯蔵庫や通気口など、ポイントポイントでガイドさんが説明してくれます。

 

狭い道。

ここは通りませんでしたが、屈んで通る狭い道をたくさん通りました。

途中、イギリス人女性が「ちょっと待って!」と座り込んでしまいましたが、荷物を持ったり声をかけ合ったりして頑張ってました。私はあわあわしてただけです。

 

かっこいい⋯

オレンジ色の照明も素敵⋯

 

全員無事に地上に帰還し、イギリス人女性を中心にハイタッチで大盛り上がりでした。

 

そして最後の場所です。ガイドさんが「テイスティ」と言っていたので何か試食ができる系の場所だということはわかりました。ワインか!? お土産か!? 

 

お菓子屋さんでした。試食祭りです。

私はみんなの奥の方に立っていたのですが、説明するおじさんに「ここに来なさい」と言われてしまったため助手のようなポジションにいます。

 

まーどれも美味しいです!ロクムもチョコもナッツも。

全部販売しているものですが、こちらも押し売りなどはなく普通のお土産屋さんでした。買い物はドイツ人カップルとイタリア人カップルに任せてウロウロ。ロンドン人女性が「これ美味しいよ!」と目を輝かせながら持ってきてくれたやつを食べたら、バカうけチーズ味でした。美味しいです。

 

これにてツアー終了。

元のホテルに荷物を預けていたので戻って、宿移りです。奮発宿です。

 

Mia Cappadocia Cave Hotel

昨日までの宿は街の外れの方にある洞窟ホテルですが、ここは洞窟ホテルが密集する場所です。プールなどもあるお高めのホテルも多いようです。

 

洞窟ホテルを奮発しよう」というのは当初から決めており、地球の歩き方に「中級」として掲載されていたホテルを調べたらとんでもなく素敵だったのですがお値段も3万円以上しました。こちらのホテルは地球の歩き方には載っていませんが、朝食付き1万5千円くらいです。ギョレメは高いです。

 

部屋の前。いい感じです。なぜなら奮発したから。

 

部屋内装。超いい感じです。なぜなら奮発したから。

 

バスルーム。超超いい感じです。なぜなら奮発したから!

タイルっぽい柄がありますがタイルではありませんでした。ハマムのような水道とお湯受けのほか、垢擦りなどのハマムセットもアメニティで置いてありました。独立洗面台もあります。

 

ホテルで次の行程について考えます。

当初の予定はここからイスタンブールへ戻り、2日くらい滞在したら日本へ帰る予定でした。でもまだ何かやりたくなってしまったのです。まだ「最大5/12まで」と決めた期限まで猶予もあります。そして行きたい場所もあります。

 

ネムルトダーゥ」という山です。トルコ東部にある山で、山頂には紀元前1世紀に作られた巨大な神像があり、さらにその神像の首は自身によって落ちて転がっているという世界遺産です。

 

単純にその神像を見たいというのと、まだもう少し旅らしい経験をしたいというのが半々でした。つまりとても行きたいです。問題はスキルが見合っているかどうかです。田舎になるので観光客も少ないだろうし、聞ける人も少なくなり自力で判断しないといけないこともあると思います。今の自分に見合った能力があるかわかりません。でも見合ってるのかどうかすら試したいという気持ちになります。

ネムルトダーゥももちろん低橋さんのブログを見て知ったものです。

 

とりあえず地球の歩き方を見て、自分の行けそうな方法を考えます。ネムルトダーゥに行くためのツアーがある街が3つほどあり、その中で一番大きくギョレメから1回バスを乗り継いだら行けるマラテヤという街がありました。そして地球の歩き方のツアー一覧のマラテヤ発ツアー詳細欄にラマザンさんという方の電話番号とメールアドレスとLINE IDが書いてありました。

 

ネムルトダーゥでラマザンさん⋯聞き覚えがあるな⋯⋯。

やっぱりというかそれ以外にないのですが、低橋さんのブログでした。低橋さんはマラテヤ発の日の出と日の入りを見るツアーに参加されていて、当時はケマルさんという方をマラテヤのカフェで捕まえて申し込めばツアーに行けるというものだったそうです。ケマルさんが倒れられて引退され、その後はケマルさんと一緒にツアーを行っていたラマザンさんが引き継いでいらっしゃると。

 

安直に思いました、運命だ!と。

もうここまで来たら(まだ何もしてないし考えてただけ)ダメ元で連絡しようと思い、ラマザンさんに「5/8出発のツアーはやってますか?」とLINEしました。ネムルトダーゥは4月までは閉山しているそうで、時期的にまだ行けるか微妙そうだったので。

 

その後ギョレメのオトガルでマラテヤ行きのバスの目星をつけに行きました。マラテヤに行くのはカイセリで乗り継ぎが必要です。地球の歩き方にはギョレメ→カイセリのバスが数社から出ているようだったのですが、どのバス会社のカウンターにもカイセリ行きのバスは何も書かれておらず空欄でした。

「ここは最王手メトロさんに聞いてみよう」と思って聞いたら無いと。チャミールコチというバス会社にはあると教えてもらい、チャミールコチのカウンターで聞き、出発時間を確認。「ツアーが予約できたらまた来ます」と告げて退散。

 

なんかもうここまでだけでバクバクでした。でもこれだけのことでこれだけバクバクすることが出来ているということは、きっと意味があるんだと思います。ラマザンさんの返信を待ちます。

 

昨日のレンタルバイク屋のお兄さんがバギーツアーの帰りに「安くて美味い」と教えてくれたレストランに行こうとしました。「あれがそのレストランだよ」と教えてもらったすぐ後にオトガルを通ったので、その記憶を頼りに。そして見つかりませんでした。

 

諦めて別のレストランを探そうと歩いてたら見つけました。通りを1本間違えていたようです。

 

ケバブ(羊)とアイラン。

安いといっても500TLが多い中で450TLという感じでした。ただ美味しいです。ドレッシングが特に美味しくてビックリしました。トルコで食べたサラダはだいたい酸っぱい系だったのですが、ここのドレッシングはちょっと甘くて黒酢っぽい感じで、ご飯に染みるととても美味しいです。

 

ホテル屋上から夜景。奮発したので。

ギョレメの灯りはオレンジに統一されていて温かみがあります。だいたいいつも晩ご飯を食べて帰っているとモスクから一日の最後のアザーン(礼拝の呼びかけ、歌みたいな感じ)が聞こえてきて「もうそんな時間か」となります。

 

出国から2週間ほどが経ちます。早すぎて寂しいです。ペルーで活躍したしじみの味噌汁を今回も持ってきていたのですが、完全に存在を忘れていました。そしてラマザンさんから夕方頃「今運転してるから後で連絡する」と返信が来たまま連絡がないのですが、彼は無事に目的地に辿り着けたのでしょうか。

カッパドキア2 歩き回る

朝起きたら雷雨でした。昨日の到着時も小雨が降っていて、イスタンブールも小雨がちょくちょく降っていたのでトルコの春はこんなものかと思っていたのですが、雷雨はやりすぎです。

 

カッパドキアには5日間滞在する予定で、その間にやりたいこともあったので天気を調べたら今日明日は雨のようでした。

 

宿の朝ご飯。

ビュッフェスタイルです。ナスの煮込みなどの料理もあり、今までで一番豪華でした。右上のパウンドケーキみたいなやつが美味しかったです。

 

11:00くらいまでカフェでウダウダしながら、今さらながら本格的に予定を考えました。天気のチェックといい、現地で1日経った後にやることではありませんでしたが、そういうのも楽しいので別にいいです。

 

[やりたいこと]

グリーンツアーに参加

気球を下から見る

レッドツアーで周る周辺のポイントにバギーで行く

 

完璧です。でも低橋さんとほぼ同じなのです。

特に「バギーで行く」がやりたいのですが、低橋さんは自転車で周っていました。昨日の自転車でのパノラマの坂登りを経て「これで1日は無理」と判断してのバギーです。レンタルバイクでもアリですが、バイク運転は教習所での50mしかないので。国際免許はちゃんと取ってきました。

 

気球は朝だけなのでどの日でもいいです。今日明日は飛ばないと昨日のツアー屋のおじさんが言っていたので、明後日早起きしてみます。明日も雨のようですが、2日間何もしないのもなんなので明日はグリーンツアーに行くことにしてホテルで予約しました。ツアー屋のおじさんごめんなさい。

 

今日は11:00〜15:00くらいは雨が止むようなので、レンタルバギーを探したり散歩したりすることにしました。そしてレンタルバギーを探し始めて早々に「ガイドがいない状態でレンタルは無理」ということがわかりました。安全のために、最低でも1人が別のバギーか後部座席に乗ってついてくるそうです。ちょっと軽く考えすぎてました。

団体ツアーではないので1人ぐらいレンタル屋さんがついてきてもいいかなとも思ったのですが、それでもやっぱり気を使ってしまいそうです。本当に何も気にせず自分の思うままに巡りたく、試しにレンタルバイク屋さんに行ってみることに。

 

ギョレメの北のほうに見かけたところに行ってみることにしました。街の中心部ではないので高いことはないだろうというのと、敷地が広かったので試し乗りさせてもらえそうだと思ったので。バイクに本当に乗れそうか試したいです。自転車と電動キックボードは普段から乗れます。バイクは原付を教習所で50m直線を走っただけなので不安ですが、スクーターなら乗れると思うので⋯⋯多分。

 

レンタル屋に行くとおじさんがチャイをくれて、バイクについて教えてくれました。最初はやはり「トルコは車もバイクも多いし運転が荒いし、人がよく渡ってくるから危ないよ」と。「試してみてもいい?」と言うと「もちろん」とのことで試し乗りさせてもらうことに。最初は私が「バイク」と言ったせいで自転車の話をされたのですが、いわゆるバイクは「モーターバイク」でした。失礼しました。

スクーターの前に私が乗り、後ろにビダッとおじさんが乗ります。いい匂いがします。自分でも予想以上にスムーズに乗れ、しばらく乗ってると「You are safety driver!」と合格点をいただきました。8時間で1,000TLとのことで「明後日またくるね」でお別れ。

「今日乗らないの?」と言われたのですが、今日は昼過ぎから雨のはずなので⋯⋯。

 

とりあえず街の後方にあった高いところに登る。

街の外側の方には岩が多いので洞窟ホテルも増えるようです。ここに登るときに呼び止められ、係員に20TL取られました。ここ以外に他のルートからでも登れそうな場所なので、管理体制が気になります。

 

お金を払ったのでお決まりの「隅々まで行かなくては」が発動し、端の方に行ったら道が続いていてギョレメから南のほうにいけそうでした。どこまで行けるのか気になり歩き始めます。生えている岩の根元の道というよりは、地面から盛り上がった丘がずっと続いていて、その上を歩く感じなので景色がいいです。

 

途中で犬に遭遇し、ずっとついてきました。ジョンと名付けます。

 

丘(奥)から丘(手前)へ谷を越えて移動する。

ジョンは時折草むらだったり他の犬だったりに近寄って行ったりしてしまい、姿が見えなくなると「さようならジョン⋯」と思いながら先に進むのですが、そのうち背後から「ヘッヘッヘッ」という声が聞こえたかと思うとジョンが駆け寄ってきたりするので「ジョーン!」となります。この写真中央でも走ってこちらに向かってくるジョンがいます。この時が一番離れてたのでさすがにもうお別れかと思ったのですが、こんなふうに大自然の中を駆け寄ってくる様を見るとたまりません。

 

触ったり餌をあげたりもせず、ただ歩いているだけです。ほかにすれ違った人に撫でてもらったりしていたのでそちらについて行きそうなものを、私のほうにちゃんと戻ってくるので何がしたいのか謎でした。とりあえず今のところ欧米人と猫と犬には勝ててます。

 

拾った鶏の骨に夢中なジョン。

最終的には骨に負けました。ここからは本当にお別れして1人です。

 

ちょっと丘から下るとかっけぇ岩。ところで全然雨が降る気配がないのですが。

 

今回歩いた道です。

スタート地点はラブバレーあたりだったようです。キノコ岩っぽいのが多い場所のはずだったのですが、ジョンに夢中で気づきませんでした。ジョンとお別れしたのは折り返してからの帰り道の半分ほどのところだったので、3kmくらいは一緒だったと思います。達者で暮らせよ。

 

お昼ご飯。

ずっと牛と羊ばかり食べていたのでたまには鶏肉。ピリ辛で美味しかったです。隣にやってきた男の子に「ニーハオ!」と元気に挨拶されました。こんにちは。

 

間髪入れずにおやつ。

おやつを食べようと歩いてたわけではなく、たまたま見かけたお菓子屋さんのお菓子がとても美味しそうだったので。白くてふかふかの座布団のような見た目をしていて一目惚れをしました。これに齧りつけたらどんなに素敵だろうと思ってワクワクして注文したのですが、テーブルにやってきたときには切られてしまっていました。

外側はココナッツが香る薄いお餅のようなもので、中はチョコとナッツです。べらぼうに美味しいです。

 

雨が降らないのでお土産屋さんを物色。トルコのお皿が本当に可愛いです。タイルのような細かい柄が色とりどりに描かれたお皿も可愛いのですが、青緑一色のお皿が特に好きです。どこのお店にもあるので、この青緑色がいわゆるトルコブルーなのか気になっていました。

 

とあるお土産物屋さんで日本人親子を発見。日本語を流暢に話すトルコ人男性と一緒でした。「トルコブルーがどれなのか聞いてみたいな」と思ったのですが、多分日本人親子についてるガイドさんだろうと思って自重していたら娘さんが話しかけてくれました。そしてトルコ人男性はガイドさんではなく店主でした。

 

店主曰く「それ(青緑)もトルコブルーだし、これ(水色)もトルコブルーだよ。これはオスマン朝の〜」。トルコブルーはたくさんあるようです。

 

宿の裏の丘に登る。

気球ポイントの下見に来てみました。なぜならここは低橋さんが

登りの終盤は岩の上を歩くちょっとハードなところでしたが、上まで来ると風が気持ちよく居心地がいいです。奥に見えてるのがローズバレーです。足を下ろしておりなだらかな坂に見えますが、ほぼ垂直でした。岩はガタガタしていない丸みを帯びたものが多いので、その上を歩くのが楽しいです。

 

なお、この丘は昨日20TL払って登った丘と繋がっていました。街の中心から行くと有料、街の外側から入れば無料です。

 

レンタルバイク屋のおじさんが「6:00に来たらバギーで夕日を見せに行ってあげるからよかったらおいで」と言っていたので再びのレンタルバイク屋さん。バギーにも乗りたかったので。そしてこの「○時に来たら夕日を見せに〜」というのと流れが低橋さんのブログにもあったので、妙に感動してしまいました。似せにいったわけじゃありません、あちらから似せにきたんです。

 

ちなみに天候上「曇ってるから夕日は無理そう」とのことでした。そもそも今日は雨だと思っていたので、バギーにすら乗れないと思っていた私にとっては小さきことです。当初は「夕日を〜」と言うおじさんに「今日の天気知らんのか?」と思ってました。雨は降りませんでしたごめんなさい。

 

「わーいバギーだやっほぅ!」という気持ちでおじさんの真後ろに乗りましたが、登り下りをあちこち行きまくるのでジェットコースターでした。

 

ローズバレーの近く。

夕日を見に行くであろうバギーツアーの皆さんや、馬に乗った御一行が多くいました。

 

先ほど見逃したラブバレー。

キノコがいっぱいです。ハートで枠取られたフォトスポットでキャッキャウフフする女の子たちが可愛かったです。

 

着いたときに「ラブバレーだよ」と言われたので現在地がわかりましたが、これ以降は上下左右にバッコンバッコン進むバギーに翻弄され方向を把握する能力を失ったため、どこの写真なのか全くわかりません。

 

そしておじさんに「なんの勉強してるの?」と繰り出されたので「3※歳です」と最短の返答をしました。「いっても25歳にしか見えない」そうです。そしておじさんは1つ上でした。またもお互いに失礼です。

 

朝食で有名(らしい)なレストランからの風景。

レストランに木が生えており何か(聞き取れなかった)の実がなっていました。まだもう1ヶ月しないと食べごろではないと言いながらもぎり、渡してくるおじさんもといお兄さん。むちゃくちゃ酸っぱかったです。多分杏だったと思います。

 

その後もおおよそバギーツアーでは通らないような小道やアップダウンの激しい岩の中を通ったり。途中「あとで運転させてあげるね」と言っていたのでどこか広い道に出たら交代するのかなと思ったら、岩道の中で「どうぞ」されました。四輪なのでバイクより簡単かと思ってたら難しいんです。ハンドルが重くて、道の右側が下がっているところで左に曲がろうとしても右に引っ張られてあばばばばば。お兄さんはずっと「いいよ〜」「上手〜」と赤子かのように褒めてくれました。ところで私、免許を持ってると口頭で言っただけで出してないんですがいいんでしょうか?

 

バギープチツアーを終えて帰還。まさかタダじゃなかろうと思って値段を聞いたら格安でした。ほかのツアー会社で聞いたツアーの半額くらい。ツアー会社挟んでないからというのもあるかもしれませんが。あちこち周ってくれたしバギーの運転は意外と難しいことがわかったし、満足です。

 

私の天気リサーチ力が低いことがわかったので、お兄さんに「明日は雨?」と一応聞いてみたら「雨だね」ということで安心して明日は予定通りグリーンツアーです。

 

晩ご飯。

念願の「イマム・バルドゥユ」があったので。イマム=お坊さんが バルドゥユ=気絶する という料理名です。それくらい美味いという意です。

ナスに野菜を乗っけて煮込む料理なので、メインじゃなかろうと思って左のキョフテのチーズ煮込みも頼みました。量が多いかもと思ったのですが、店員さんが「グッドチョイス」と言ってくれたのでしめしめと思ってたら量が多かったです。完全に2人分でした。ただ不思議なことにパンまで全部なくなってしまいました。

カッパドキア1 ギョレメパノラマ/野外博物館

朝10:00頃ギョレメのバスターミナルに到着しました。

安かったウルスポーツさんのバスは、到着時にお給仕さんが到着地名を叫ぶシステムです。優しくトントンはないですが、どの到着時でも声で起きてしまうほどの声量だったので安心でした。

 

ようやく今回のメインのカッパドキアです。

カッパドキアという都市があるんだと思っていたんですが、カッパドキアはこの辺り一体の総称だそうです。というのを低橋さんのブログで知りました。あの奇妙な岩たちが広がる場所です。観光に関してはギョレメに集約されていて、洞窟ホテルもギョレメに多いとのことだったのでギョレメのホテルを取りました。

 

Peri cave hotelです。

 

ホテル中庭。

ここを取り囲むように部屋が並んでいます。

なぜここにしたかというと、低橋さんが泊まっていたからです。10年以上が経過しているため、当時の写真と外観がちょっと変わってました。

 

今日も今日とて気持ち悪いくらいに低橋さん低橋さんと言っていますが、今日が一番気持ち悪いと思います。というかここからずっと気持ち悪いです。なぜなら私は低橋さんのカッパドキアでの旅っぷりを見て「1人でも行こう」と決めたからです。もはや聖地巡礼です。

 

洞窟部屋です。

低橋さんはドミトリーでしたが、私はシングルです。ドミトリーの予約ができず、いろいろ見てみたのですが無くなっていそうな感じだったので。まあドミトリーもいいんですが、1日ぎっしり好き放題してるのでシングルのほうが合ってはいます。

 

カフェで朝ご飯。

ココレッチが食べたかったんですが、なさそうなのでケバブです。ギョレメでもパンが美味しいです。値段がイスタンブールでの晩ご飯くらいに上がっててビビりました。

 

この日は特に乗り物に乗った大きな移動はせず、その辺を歩いて雰囲気を楽しもうと思います。とりあえずギョレメ野外博物館です。ホテルから歩いて15分くらいです。

 

トカル・キリセ。

野外博物館の向かいの岩の中にあります。色がすごく綺麗です。特に青が優しい色合いでした。

 

野外博物館前の子犬。この子犬が5匹くらいいました。

 

ギョレメ野外博物館。

ギョレメ内もホテルからここまでの道沿いもずっと奇岩が続いているので「どこからが野外博物館なんだ」と思うほどでした。道沿いの岩にも人が住んでいたような穴があって、入って写真を撮ったりしている人がいて楽しげだったのですが、「あちこち遊びに行くのはカッパドキアの基本を押さえてからじゃないと」という真面目な考えに縛られてしまったのでまっすぐ博物館に来ました。当然ですがちゃんとチケット売り場と入場ゲートがあり、「ここからが博物館」とわかるようになってます。

 

道沿いにあった岩洞窟よりも大きく、多くの岩と洞窟が密集していました。洞窟教会も多いです。

 

入り口から入ってすぐ、前に団体さんがいて右側の道に進んで行ったので、それを避けて左回りで進みました。そしたら前からやってくる人が多かったので逆流していたようです。特に進行方向が書かれていたわけではなく自由に回っていい場所のようなのですが、こういう時に自然に進んだら全体の流れに逆流していたことがよくあります。ルクソール博物館でもミイラ博物館でもそうでした。心臓が逆にでもついてるんでしょうか。

 

教会。

名前は忘れました。このもう一つ右あたりに一番有名なダークチャーチがあります。教会の中は撮影禁止でした。各ポイントにQRコードがあって、読み込むとガイドが流れるようになっています。このタイプのガイドもよく見かけました。

 

ダークチャーチも細やかな部分まで壁画が残っていて綺麗でした。入り口からぼんやりと入る光に照らされている様子は穏やかな気持ちにさせてくれます。顔面の一部を削られているものが多く、何か意図があったのか気になります。

 

こちらは普通のお家洞窟。

椅子とテーブルのように見えます。「こういう配置にしよう」と考えながら岩を掘り進めるんでしょうか。こんな感じの洞窟があちこちにあり、ダークチャーチ以外は入場チケットで入れるので冒険し放題です。

 

「ここが寝室で、ここに本棚を置いて」「1LDK、都内なら12万くらいかな」「ここは6万くらいで住めそう。布団置く場所がなぁ」と、どうでもいい妄想が膨らみます。カッパドキアを出るまでにお気に入りの物件を見つけたいです。

 

ミーハー精神丸出しでドンドゥルマ(トルコ風アイス)を食べました。落ちそうな感じにコーンへ乗せてくるのですが、粘りがあって落ちないし溶けづらいのでゆっくり食べられます。トルコ風アイスといえば店先で渡そうとして渡さないなどのパフォーマンスのイメージがありましたが、1人だったからか普通に渡してくれて助かりました。

 

一旦ホテルに戻り、宿のオーナーと話しているとツアーの話になったのですが、まだ申し込む勇気がなかったので勢いで「いいハマム屋さん知らない?」と聞いてしまいました。オーナーはグッと親指を立てて電話し、時間と値段を聞いて予約してくれました。

 

前日まで3食+おやつを決まりにしていたのですが、この日は昼食を食べ忘れてました。いくらトルコ料理が美味しいとはいえ、カッパドキアでの興奮には勝てなかったようです。

 

ぶらーっと街を歩いているとツアー会社を多く見かけます。

・レッドツアー(ギョレメに比較的近い奇岩の見どころを周る)

・グリーンツアー(遠方の地下都市なども周る)

・気球に乗るやつ

・バギーに乗って夕日を見に行こうツアー

の、看板がたいてい出ています。

 

私は最低でもグリーンツアーには行きたかったので、数軒店先で値段を聞いたりしていました。ちょっと話すとすぐ「チャイ?」と言われるのでお断りしながら。いろいろ聞きたいのと、ここで決めるかもわからない状態で申し訳なかったので。

ただそのうちの1軒で話が弾んでしまい、チャイをいただきました。トルコで初対面の人に聞かれることはたいてい決まっています。

 

①どこから来たの?

②日本のどこ?

[ここで分岐点]

パターンA. なんの勉強をしてるの?

→これは私を若い学生だと思っての質問なのでドボンです。私は大人です。

パターンB. 結婚してるの?→子どもは何人?

パターンC. トルコのどこ行ってたの?これからどこ行くの?

 

上記パターンAが40%、Bが40%、残り20%がCです。Cはイスタンブールやギョレメだとあまり聞かれなかったのですが、ちょっと田舎に行くと聞かれるようになりました。

学生と大人の二択の外されっぷりに驚きました。確かに凹凸の少ないのぺっとした顔をしてますが、日本ではどちらかというと老け顔と言われます。トルコでやたら声をかけられるのは1人観光客だからだと思っていたのですが、もしかしたら「アジア人の学生が1人でウロウロしてるから」声をかけてきてるのではと思い始めました。

 

このツアー屋のおじさんは二択に成功し、結婚はしてるのか子どもはいるのかだの、日本だとセクハラ!と非難轟々なことをあれこれ聞いてきましたが途中からお互いの生活の議論になり楽しかったです。最終的に「日本に帰ったらセクシーな下着を着るように」とアドバイスされました。大きなお世話です。

 

気球は乗るより下から見たい派なんですが、乗りたくないわけでもないので値段だけ聞いてみました。もし下から見て「乗りたい!」と思ってしまった時のために。そしたら4万円とかだったのでヒィとなりました。ここ数日は天候を理由に飛ばないらしく、値段が釣り上がっているそうです。ほかのツアー会社で5万と言われたところもありました。

 

あとおじさんに言われて気づいたのですが、現在ゴールデンウィークでした。どおりで日本人を多く見かけるわけです。「日本人急に増えたな〜さすがカッパドキア!」とか思ってました。

 

ツアー屋のおじさんとバイバイし、「ギョレメパノラマってのがあるからそこへ行って、明日以降のためにまず全景を見ねば」とまたも縛りを課してしまいました。ホテルから歩いて20分くらいです。

 

自転車を借りてしまいました。

なぜなら低橋さんも自転車であちこち周られてたので、レンタルショップを見つけてつい立ち止まってしまい、お店の方が話しかけてきてあれこれ行っているうちにハマムまでに歩いて行って帰ってご飯を食べるには微妙な時間になってしまったので。あと自転車が可愛かったので。2時間250TLとかだった気がします。

 

カッパドキアは坂が多いと聞いていて、ギョレメ内も坂だらけでした。パノラマポイントと言うからには高い場所にあるんでしょうし、きっと行きは大層な上り坂です。「パノラマポイントに行きたい」というとレンタル屋さんもギョッとした顔をしていましたがいいのです。私の目的は時間短縮なので、きっと帰りの下り坂で効力を発揮します。気持ちよさそうだし。

 

というわけでパノラマポイントです。

あっという間に来たかのようですが、かなりしんどかったです。後半は自転車を降りてずっと押して歩いてました。そしたら後ろから車がやってきて窓を開けて「ヘーイ!」と陽気に声をかけてくるので何かと思ったらさっきのレンタル屋さんでした。ヘーイじゃないでしょうよ。乗せてくださいよ。

 

それにしても絶景です。奇岩の数々にワクワクします。出国前はカッパドキアの写真にワクワクしすぎて、実際に目にしたら泣くのではと思っていましたが、鼻血が出そうでした。感動より興奮です。自転車のせいもあるかもしれません。

左上にちょっと見切れてるグランドキャニオンみたいなのがローズバレーです。ニョキニョキ生えてる岩は白いのですが、ここだけ赤土色で地層剥き出しな感じでかっこいいです。

 

出国前、岩が好きだからカッパドキアに行くというと「グランドキャニオンに行かないの?」と何回か言われました。グランドキャニオンもいいですが、ゴツゴツガタガタしたものが好きなのでこういう景色のほうが好きです。洞窟も好きなので。グランドキャニオンもエアーズロックも行ってはみたいですが、優先度はこちらのほうが上でした。

 

もうすぐ日没なのでパノラマポイントで夕日でもと思っていたのですが、よく考えたらここは東向きでした。夕日は後ろです。

しょうがないのでもう少し先に進んでみることに。地図上にはレストランがあるので良さげなところがあったら入ろうと思ったのですが、通るとこ通るとこ閉まってました。たまに屋台のジュース屋さんがあるくらいです。やってなさそうなレストランの近くで景色を見ていたらおじさんが出てきたので、水だけ売ってもらいました。

 

帰りは本当に一瞬でした。最初は緩やかな下り坂で気持ち良かったのですが、後半はブレーキを握りしめて「ぐぬぬぬぬ」です。途中でローズバレーが夕日でさらに赤く染まったのがとても綺麗でした。

 

レンタル屋さんに自転車を返却。さっき車で追い抜いて行った人がもうお店に戻ってきてて「さっき俺が手ぇ振ったの見えた?」とニコニコしてました。見えましたよもちろん。何がそんなに楽しいんだろうと思ってました。

 

ダスティケバブ

壺に入れられてツボごと煮込まれたケバブで、食べるときに上部のツボを割ってこの状態になります。カッパドキアの名物らしいので「初夜はダスティケバブ」と決めてました。とことんミーハーです。届いた時は壺しか見えない状態で、店員さんが割ってくれました。割る前にこちらをチラ見して「ムービー?」と言うので動画も撮っておきました。とても美味しいです。パンがモリモリ進んでしまい、気づいたらカゴの中に残り2つになってしまったのでちょっと自重しました。

 

イスタンブールのご飯が安めのところで200TLでしたが、ギョレメは安くて500TLでした。高いところだと700TLとか。この日は街の端のほうまで見に行っても500TLだったので、それ以上安い店を探すのを諦めました。住民の少ない観光客の街だからでしょうか。

 

ホテルに帰ってハマム屋さんが迎えにきたのでハマムへ。

歩いていけない距離ではなかったのですが、迎えにくるというので乗せてもらいました。特に送迎料金とかはなかったので。

 

ハマム屋の無防備すぎる犬。

最初は起きてたのですが、撫でたらお腹を見せたまま寝始めました。

 

ハマムはもちろん気持ち良かったです。担当してくれた方が若い女の子で、私に動くことをお願いするときに薄水色の目で見つめながら「レィディ?」と優しく言ってくるので毎回気恥ずかしかったです。

ただイスタンブール初日に行ったハマムが最高すぎたので、「あのハマムはすごかったな」とひしひし思います。値段が倍くらい違うので当然かもしれませんが。

あと現金抜かれてました。ハマムではロッカーに荷物を預けるので、日本の銭湯行く気分で財布には少ししか入れてなかったのですが、コイン以外無くなっていたので。イスタンブールで行ったハマムのロッカーは自分で閉めるときにデジタルで相性番号を決めて閉めるタイプだったのですが、ここは普通のやつでした。お金を払うときに気づいたのですが、1枚だけ入れていたカードはあったし言い出せずに黙って車で送ってもらいました。レィディ?の女の子は支払いのときに「チップはこちらに」と言ってきて、私が「現金がない」と言うとキョトンとしていたので無関係だと思いたいです。

 

う〜ん⋯⋯となりながらホテルに帰ったら、改めて自分の洞窟部屋を見て気分が晴れました。少額だったし揉めるのも嫌なので忘れることにしてベッドに入ったら、小さな窓しかない洞窟部屋は大変落ち着きすぐ寝付きました。

デニズリ パムッカレ石灰棚

今日はパムッカレ石灰棚を見に行きます。

私はゴツゴツしたものが好きなので、岩でなくともゴツゴツしたものは好きです。岩じゃないのにゴツゴツしていて遠目では雪山のようにも見える様がカッコよさそうなので行ってみたいです。もちろん低橋さんも行っていたので。

 

ネットで調べていると「ガッカリ観光地」という声も見かけました。ネット上の写真で見るほど青くないし水も少ないと。気になるところがガッカリしそうだから行かないという選択はしません。下馬評はどうあれガッカリするなら自分で行ってガッカリしたいです。

 

低橋さん低橋さん言いすぎてちょっと自分でも気持ち悪くなってきました。

 

宿の朝ごはん。チーズが多いですが美味しいです。

右下のは一瞬ギョッとした見た目なのですが、マルベリーだと思います。大変美味しい手作りジャムでした。

 

パムッカレ石灰棚に行くために、その近くの街であるデニズリを目指します。ここもバスで行こうと思っていたのですが、宿のおばちゃんが「バスは高いから列車にしたほうがいいよ」と言ってくれて、所要時間も変わらないようなので列車に乗ってみるのもいいかなと思ってチェックアウト後に駅へ向かいました。余談ですがおばちゃんがずっと「トレン、トレン」と言うのでなんのこっちゃわからなかったのですが、「トレン=トレイン(列車)」でした。トルコ語ではトレンと言うようです。英語に急にトルコ語が混ざるので気づかずしばらくあわあわしてました。

 

余談ついでに知り合いに「地中海の海は綺麗?」と言われましたが、海を見ていません。海まで10kmもないしミニバスも出てるし行けなくないのですが特に見たい気持ちがなかったもので。

 

駅に行きましたが、デニズリ行きの列車は2時間半後でした。昨夜地球の歩き方でデニズリ行きの列車は30分だか1時間に1本あると見ていたのでしっかり油断して宿でゆっくりしてしまったのです。一昨日イスタンブールでバスの本数が減っていることに気づいたのに活かされていませんでした。

 

バスは2時間後だったので微妙なところですが、値段も300円くらいしか変わらず特にやることもないのでバスで行くことに。

 

チケットを買って近くのカフェでしっぽり。

とにかく甘いと噂のバクラワ、パイの蜂蜜漬けです。間にピスタチオが挟まれています。なんで赤紫なのかはわからない味でした。とにかく甘いです。

 

今考えたらこの間にお城に行けばよかったのですが、カフェでぼーっとしてしまいました。ぼーっとしすぎてお城のことも忘れていました。

 

パムッカレ社のバス。

パムッカレに行くからパムッカレだ!と考えたわけではなくこれしかありませんでした。

 

今度は3時間移動なのでちゃんと起きておいて、お給仕さんからお茶とお菓子をいただきました。食べて「やったー」と思ったら寝ました。もしかしたら2回目のお給仕タイムを逃したかもしれません。

 

15:30頃到着し、デニズリのバスカウンターへ。今夜はデニズリに泊まらずギョレメに夜行バスで移動します。夜行バスに乗ると寝ている間に次の目的地に着くので時間とお金の節約になり、お得感がすごいです。エフェスとパムッカレを1日で周ることも一応できるそうなのですが、特にエフェスはそんなにせかせか見るものではないかなと思ったので一泊しました。昨日みたいに隅から隅まで周っていては間に合わないと思います。団体旅行ツアーでは1〜2時間程度で大劇場と図書館だけ見るみたいなのが多いみたいです。私は4時間居ました。お陰様で日に焼けています。

 

バスに乗るのも3回目なので、もう少し手配に手間をかけてみようと思っていろんな客引きのおじさんに金額を聞いてみて、一番安かったところにしてみました。一番高かった会社との差額は1,500円です。ウルスポーツというバス会社で23:30出発、バッグパックを預けたら「23:00にこのカウンターは閉まるから、その後はあのカウンターに行ってね」と指さされたカウンターはウルソイという会社でした。ウルソイは質がいいバス会社との噂で気になっていたのですが、系列会社なのでしょうか。ウルソイの安価ラインというか。

 

いろんな人に話を聞いていたら「カッパドキアでなにをするんだ?」と聞かれ、「予定はまだ決めてない」と言うといろいろとツアープランを紹介してくれました。現地でツアーを予約すると高くつくのでここで予約していけと。ただ私はぼんやりと「これがやりたい」とは考えていても細かく決めておらず、本当にやるかどうかは現地の雰囲気で決めたいと思っていたのでお断りしました。現地のツアー会社で聞いた値段より3割引きくらいだったかなと思います。ガッチリ予定を組んでいて、この先の天気もある程度把握できていたら予約しても良さそうです。すごい勢いでいろいろと細かく教えてくれるおじさんでしたが、断った時も「OK、何かあったらここにおいで。いってらっしゃい!」とこれまたものすごい勢いで送り出されました。やり手のビジネスマンみたいです。そして値段などのメモ書きの勢いもすごすぎてあっちこっちにビャーッと書かれており、見返しても何が何だかわかりません。

 

オトガルでパムッカレ行きのミニバスを探します。ちょっと広かったので敷地内をウロウロし、パムッカレ行きが見当たらずその辺のおじさんに「パムッカレ?」と聞いたら端のほうを指さされました。ずいぶん追いやられたところにいらっしゃいました。

 

ミニバスに乗って30分ほどでパムッカレへ。最初はパムッカレ石灰棚に近いであろうバス停で降りようと思っていたのですが、石灰棚のふもとのパムッカレ村に入ったところで歩いてみたくなったので降りてみました。石灰棚まで1.5kmほどです。

 

ひっくり返った家。

「のどかな村だな〜」と思っていたらふと目に入って驚きました。下の方にある四角い家が支えになってます。車屋だかカフェだかお店っぽい感じでした。

 

「どこから来たの?」「僕も日本行ったことあるよ〜」とご飯屋さんで座ったまま大声で喋りかけてくる方々に手を振って15分ほどでパムッカレ石灰棚へ。

 

雪山でした。どう見ても雪山です。

 

昼ご飯を食べていなかったのでピデ。

エジプトではお昼ご飯抜きがよくありましたが、トルコはあまりにご飯が美味しいので3食必ず食べつつおやつも1回は挟みたいです。

 

パムッカレ村はしつこい客引きや強引なツアー会社が多くトラブルが起きやすいそうで、地球の歩き方には赤字で「本書ではパムッカレ村での宿泊をおすすめしない」と書かれていました。なのでちょっと身構えていましたが、今のところそんな気配は全くないです。たまたま運が良かったのかもしれませんが。このピデを食べる前に別のレストランの前で「食べてかない?」「石灰棚を見たらここに帰ってきてね!」と他のお店より熱意のある声かけをもらったくらい。その人に「今日はここに泊まるの?」と聞かれたので「ギョレメに行く」と言ったら「なんでみんなここに泊まらないんだ!みんな他のところに行ってしまう!なんで!?」と行っていたので、ただの愛が重い人だったかもしれません。

 

現在17:30。パムッカレ石灰棚には石灰棚以外に遺跡もたくさんあります。その辺りを見ながら19:40頃の日没を見てデニズリに戻って晩ご飯を食べる寸法です。低橋さんの夕日を見た時の写真が素敵だったので。ただ低橋さんのブログに載っていた日本食の定食屋さんは閉業されていました。

 

雪山にしか見えない石灰棚に入りますが、近くで見ても雪山にしか見えません。触って初めて「硬っ!」となります。段差の下の氷柱のような部分がカッコいいです。

 

北と南からの入り口があり、南から入ったらいきなり足元は水でした。靴は脱ぐようにとのことなので裸足で歩きますが、水は温くて気持ちいいです。ところどころゴツゴツしすぎて痛いところがあり、私はサンダルで来ていたのでサンダルを履きたくなりましたが周りがビーサンすら履いていないので自重しました。

 

上のほうには段々のところが深くなっていてお湯が溜まっていました。水着を着て泳いでいる人もいます。温水プールくらいの温さでした。

 

形状的には山口県秋芳洞の百枚皿と似た感じです。ここの方が各棚がだいぶ深いですが。地下でも地上でも、石灰と水なので同じような形状に形成されるようです。

 

上のほうまで登ったら水エリアが終わったので遺跡エリアへ。パムッカレ石灰棚のチケットで遺跡にも行けます。敷地内にあるプールというか温泉というかな施設は別料金です。

 

博物館にあった一番細かくてすごいやつ。

 

ここにも劇場。

柱などは結構修復の跡が見られますが、エフェスでは見られなかったステージ側の雰囲気がよくわかります。

 

ローマ的な遺跡の中で温泉だのなんだのと見ているとテルマエ・ロマエが浮かびます。著者ヤマザキマリさんの「世界の果てでも漫画描き エジプト・シリア編」を読んでいました。旦那さんがエジプトでタクシーに乗る際に「ぼったくり防止のためにタクシーに乗ったら決してはしゃがず観光客の雰囲気を出さず陰鬱な顔をし続ける」というのを実行されていましたが、私にはとても無理でした。窓の外が気になります。あと「どんなにいい人そうでも絶対に気を許しちゃ駄目」とも書かれていました。今ならその言葉がすごく身に沁みます。

 

石灰棚に沿って舗装された広い道がありますが、舗装されていない小道もあります。そこを進んで行っても小さな遺跡がポツポツあり、しかも人が全くいませんでした。夕方になり涼しく、風が気持ちいい中で歩く草原と遺跡はとても気持ちが良かったです。低橋さんの言う通りでした。

 

ボケーっと歩いていたら道がなくなったので大きな遺跡に戻ってきました。そろそろ日没なので、石灰棚の中で一番高そうなところへ行ってみます。

 

水が溜まっていない石灰棚の方が多いですが、これはこれで素敵です。日が落ちてきて陰影がどんどん濃くなる様子がカッコよかったです。

 

夕日を見ていたらウェディングフォトの撮影をされている方がいました。

イスラムらしいドレスが本当に素敵です。真っ白な石灰棚と真っ白なドレスが夕日に照らされ、とても綺麗でした。

 

さて、デニズリに戻ります。地球の歩き方には北側にミニバス乗り場があるとあったので北出口を目指したのですが、大変な失敗をしました。

 

パムッカレ石灰棚は南側に人が多く、この夕日を見ていた場所も南側です。北出口まで2.5kmほど歩きます。当然周りはみんな南出口へ向かっていきます。それでも「ミニバスは北だから」と思い北に向かってしまいました。

 

人が少ない中で歩いていたらワンコがついてきました。今見返すと瞳孔が開いているように見えなくもないですが、大人しくついてくる可愛い子だったんです。広い道に出たら一目散に明後日の方向に走り去ってしまいましたが。

 

2組ほど同じ方向へ歩いていたのですが、気づいたら誰もいなくなっていました。これはまずいかもしれません。でもあと500mほどで出口なのでとりあえず出てみることにしました。写真では結構明るく見えますが、実際はもっと暗いです。

 

今にも寝そうな係員さん以外誰もいない北口を出て、駐車場を抜けて道路に出ました。道路以外建物もなく街灯もなく暗いです。バス停は多分あるんでしょうが目印が何もありません。ミニバスはよくバス停らしい看板等がない場所で人が乗り降りします。来る時にはしゃいで石灰棚に着く前にパムッカレ村の中でミニバスを降りてしまったことが悔やまれます。石灰棚前で降りれば「帰りもここに来ればいい」とわかったはずなのに。

 

2〜30分に1本はミニバスが運行しているとは思うのですが、その場で動かずじっと待つには不安な場所でした。北口に戻って係員さんに聞こうかとも思いましたが、その隙にミニバスに通過されたら嫌だなと。他に大きな道路はないし、多分この道を通るからデニズリ方面(南出口のほう)に向かって歩きながらバスを捕まえようとしました。最悪ミニバスが来なくて南出口まで歩いて行っても夜行バスには間に合います。南出口はまだ店が多かったので。

 

街灯がない中で真っ暗になってしまったので、車の音がして振り返ってもヘッドライトで車の形状がわかりません。とりあえず轢かれないようにスマホのライトをつけて歩いていました。

 

通り過ぎる車をこれでもない、これでもないと見送っているとバイクも来ました。さすがにバイクは遠目でもわかるのでまた歩き始めたら私の横で停まりました。

 

「何してるの?」と聞かれ、「ミニバスを待ってる」と言うと「あと20分で来ると思う」とのこと。合ってはいたみたいでホッとしました。さらにその人が「わかりやすいところまで乗せてってあげる」と。

 

トルコの人が親切だという話は本当の本当でした。

親切だ親切だとあちこちで見るので、「いざとなったら助けてもらえばいいや」と無謀なことをしないようにと心がけたつもりが結局助けられて情けないやら悔しいやらです。

 

バイクはトゥクトゥクのような感じで、横に2人乗れて後ろに荷車がついているものでした。運転している彼の隣に乗せてくれ、「どこから来たの?」など話しかけてくれたり。英語があまりできないようでたくさん話せはしませんでしたが、カーブでこちらをチラ見しながらめちゃくちゃスピードを落としたりとすごく気にかけてくれる様子が伝わりました。

 

石灰棚南口付近の誰がどう見ても「これはバス停です」と分かる屋根とベンチのあるバス停まで送ってくれました。バスを待っている人までいます。バイクの彼は「バイバーイ」と行って走り去っていきました。トルコ⋯本当にトルコ⋯ありがとうございます⋯。

10分ほど待っているとデニズリと書かれたバスがやってきて、無事デニズリのオトガルへ着き、晩ご飯を食べにいきました。

 

デニズリはビジネスホテルっぽいのもありましたが、今までの街と比べて全く観光地感がありませんでした。「ロカンタ」という大衆食堂が見えたので突撃。

 

ロカンタは作られた料理が並んでいる中から指さしで選ぶので、メニュー名がわかりません。店員さんが「ビーフ」とかは教えてくれました。右がジャガイモと牛肉のトマト煮込みです。上のスープがとんでもなく美味しかったです。豚骨スープのような味がします。イスラムなので豚ではないはずですが、牛骨?

 

店主らしいおじいちゃんが「どこから来たの?」と聞いてきたので「日本」と答えました。「あぁ〜」と反応して戻って行ったのでご飯を食べていたら、おじいちゃんが何やらトルコ語で自身のスマホに話しかけ始めました。翻訳アプリの予感です。

 

「日本人は親切です」「私たちは日本人を尊敬しています」と書かれたスマホを笑顔で見せてきました。私は親切なほうではないし、なんなら今親切を一方的に受け取ってきたところだし、トルコで尊敬されるような行動は今のところしてないし、なんだか申し訳ない気持ちになりました。が、そんなことを言ってもしょうがないので最大限感謝の気持ちを込めて「ありがとう」と言いました。

そしたらおじいちゃんが「いつも日本のYouTubeで見ています」と書かれた画面を見せてきたので、どんなYouTubeを見ているのか急に不安になりました。炎上系とかでないことを祈ります。

 

途中で別のおじさんがやってきてテイクアウトしていき、店主のおじいちゃんが私を日本人だと紹介していました。おじさんも「あぁ〜」と言って手を振って去っていきました。イスタンブールなどと比べると観光客が少ないからでしょうか。

 

その後、オトガルに戻る途中でおじさんに再会し「チャイ飲まない?」と聞かれたのですが、バスの時間があるのでお断りしました。とにかく日本人が好かれている様子です。

 

日本人が好かれていることはとても光栄なのですが、私自身が何もしていないのでとても居心地が悪いというか「私なんぞがすみません」と思ってしまいます。そうは言っても彼らからすれば「あの親切な日本人だ」と思われるだけなので、せめて今日みたいなことにならないよう "素敵な日本人像" を守っていきたいです。

 

バスターミナルで無防備すぎる子犬。

バスは30分遅れて出発しました。到着したらいよいよ今回の旅のメイン、カッパドキア(ギョレメ)です。

セルチュク エフェス遺跡

夜行バスは快適でした。

空いていたようで隣に誰も来なかったので横になって爆睡していたら、イケメンお給仕さんに指先で優しくトントンとされて目が覚めました。いい朝です。バスはいくつかの場所に泊まるのですが、乗って座席に着いた時に降りる駅を確認してくれて降りるのも確認してくれるようです。(ただバスによりました)

 

朝8:00頃到着。

今夜の宿は地球の歩き方を見て決めたVardarというところです。ガイドブックを見て予定を決めるのが楽しいので、できる限りこの戦法でいこうと思います。

 

セルチュクに来たのはここから近いエフェス遺跡を見るためです。もちろん低橋さんも行ってます。調べたらエフェスとあったりエフェソスとあったりします。一体どっちなんだよと思っていたら現地の看板にも両方記載がありました。一体どっちなんだよ。エフェソスの発音はどちらかというと「エフェスス」です。地球の歩き方にはエフェスと書いてあったのでエフェスと呼ぶことにします。

 

チェックインにはだいぶ早いですが、荷物だけでも預かってもらおうと宿に向かいました。宿の看板の上に大きく「地球の歩き方」と日本語で書いてありました。そうです地球の歩き方です。

 

ホテルの前にテーブルや椅子があり、おばあちゃんがいて声をかけられたのでそのまま予約していることを伝えるとチェックインさせてくれました。私が地球の歩き方を見てここに来たことを伝えると「何年のやつ?」と言われ、見せると「この時より高いのよ、最近は全部高い」と言われました。エジプトまでは服を洗っていたのですが、面倒くさくなったので宿の人にお願いしてみました。

 

今日はたくさん歩くので腹ごしらえ。トルコ風ピザだというピデが食べたかったので探して歩いてみました。そしたらカフェにいたおじさんに「何してるんだ」と声をかけられ、「ピデを探してる」と言うと「あの店にある」と指差して教えてもらい⋯

ピデです。

種類がたくさんあったのですが、「一番上にあるやつから入るのが基本」という考えで一番上のやつにしました。牛肉とチーズのようです。量が多く見えますが、生地が薄いのでペロッといけます。アイランもつけてみました。サラダはやたら苦い葉っぱが入っていて、ドレッシング無しでレモン汁でいただくスタイルでした。ピザに乗っけて食べたりするんでしょうか。

 

腹ごしらえしたらエフェス遺跡へ。遺跡まではセルチュクから4kmほどあり、セルチュクのオトガルからミニバスが出ているとのことなので乗ってみます。ミニバス初挑戦です。

オトガルの周りのカフェではおじさんたちがOkeyをやっている様子をたくさん見ました。イスタンブールで見せてもらった麻雀みたいなゲームです。平日の午前中から大井競馬場みたいな雰囲気が出てます。

 

「タクシーには捕まらないぞ」「絶対にミニバスを見つけるんだ」と意気込んでオトガルに行きましたが、廊下にテーブルを出してどっしりと座っている係員みたいなおじさんに「エフェス?」と聞かれそのまま指示通りに待ってたらエフェスと書かれたミニバスがやってきてあっさり乗れました。料金は車内に貼ってあって、降りる時に現金を渡すシステムでした。途中何箇所か乗り降りもあります。

 

遺跡前でミニバスを降りると運転手のおじさんが「帰りもここから出るから!ここからだからな!」と大声で言ってきました。5〜6人はいたのに私が主に見られていた気がします。そんなに頼りなさそうでしょうか。あと私は歩いて帰るつもりなので帰りは乗りません。

 

チケットを買って入場。入るだけのチケットと、一部の追加で支払いが必要な場所へも入れるチケットの2種類がありました。私はそのうちの「丘の上の住宅」に行きたかったので高いほうのチケットを買いました。

 

チケット代を払ったので誰よりも元をとるべくブラブラ大回りしながら歩きます。少なくとも地球の歩き方に書いてある場所は全部見る所存です。

 

棺がいっぱい。小さいのもあります。

 

見どころの一つ、大劇場。

 

この大劇場の客席に登りたくて進んでいたら違う場所に来てしまいました。博物館と書いてあったのですが、地球の歩き方には載っておらず新しいもののようです。買ったチケットがこの博物館にも入れるものだったので試しに入りました。

トルコの博物館ではイヤホンで聞く音声ガイドを配っているところが多いです。ここも配っていましたが、私はガイドを聞きながら見るよりわからなくてもいいから自分で想像しながら見るのが好きなので「ガイドは?」と聞かれて「いらない」と答えました。その後入場時にまた「ガイドは?」と聞かれて「いらないんだけど⋯」と言ったんですが、あったほうがいいそうで渡されました。日本語の音声もあります。

 

そしたらガイド必須のやつでした。

展示物を見るような博物館ではなく、広い何もないスペースの壁全面と柱と天井に映像が映し出され、それに合わせてガイドのナレーションが入ります。エフェス遺跡の歴史を物語調に紹介している感じでした。これはガイドなければポカンです。

 

最後のエリアにいたアルテミス像。

お腹あたりにいっぱい付いてる丸いやつは女神の乳房とも女神に生贄として捧げられた牛の睾丸とも言われているそうです。私はマンゴーかなと思って調べたんですが、全然違いました。

 

ナレーション付きの綺麗な映像を見て、すっかりエフェスにロマンを感じてしまいました。ただ後世に名を残したいと考えた商人によって神殿を一夜にして焼き払われ焼失。現在は海から10kmほど離れていますが、当時は海沿いの湾岸都市だったので交易で栄えた大都市。多くの人々が金や夢を求めてやってきた場所。そしてそのうちに海が干上がってしまい人が離れ滅んでいった都市。置き去りのアルテミス像。終盤には泣けそうなくらいでした。映像が周りを取り囲んでいたので没入感があったのだと思います。

 

すっかり虜になったところで改めて大劇場へ。

高い!でかい!25,000キャパです。

酔っ払いでもしたら危ないです。たびたび団体旅行客のうちの誰かが中央で何かをやって拍手が起こることがあります。私もバレエか何かできればよかったです。

 

図書館へ続く道。

地面の石も大理石です。たまにツルッとなります。この道のどこかに「世界最古の広告」と言われる娼館の広告があるそうで、それをぜひ見たく地面を見つめながら2往復したのですが見つけられませんでした。

 

しょうがないので娼館。休憩中のマダム。

床にモザイク画が残ってるとのことでしたが見つからず。博物館にあったアルテミス像も前はエフェス考古博物館にあったそうですし、いろいろと変わってるのかもしれません。見落としただけの可能性も高いです。

 

図書館。ズゴーン。

娼館の向かいにあります。「図書館で勉強してくるね」と行って出かけて娼館に行っていたりしたのだとかなんだとか。

 

細かい彫刻がとても綺麗です。

 

小休憩でアイス。写真は犬です。トルコではこのタイプの犬をよく見かけます。

 

行きたかった丘の上の住宅とやら。屋根があって野ざらしにならないようにしてありました。フレスコ画やモザイクがたくさん残っています。間取りを覗き見してるみたいで「あそこをリビングにしてここを書斎にして⋯」と妄想が広がります。

 

公衆トイレ。

こんな青空の下で脱○できたら大変気持ち良さそうです。ただ隣が近すぎるのが難点です。

 

女神ニケのレリーフ

ナイキのあのチェックマークのようなロゴはニケから来ているそうです。腰から右に向かって靡いている布の部分を参考にしたんだと他所のガイドさんが言っていたのですが、本当でしょうか。他にもっと取り入れる場所あっただろと思ったのですが、よくわかりません。

 

ポリオの泉。心配になるほど細いアーチ。

 

ずーっと遺跡を登っていくと小劇場。これでも十分大きいです。

 

下から上まで来て、次に行きたい場所があるので下に戻ります。

 

ありました!世界最古の広告です。

左の足が「(娼館は)左側にあるよ」という意味で、右下の長方形がお金、その上のモジャモジャが女性、左上のブツブツがハートマークだそうです。「女の子が待ってるからお金を持って左側においで、心を込めてサービスする」といった意味なんじゃないかとかなんとか。女性が思ったより女性に見えました。あとこの場所は道の端にロープで仕切られた大変わかりやすいところにありました。なんで最初に見つけられなかったのか疑問なほどに。

 

ヨーロッパ系の観光客の方々で日本関連のTシャツを着ている方をよく見かけました。ヨーロッパに関わらずどこでもONE PIECEとかはちょくちょく見るのですが、この日はトトロと初音ミクでした。ちょっとマニアックになってくるとなんだか嬉しくなります。

 

次は3kmほど離れた場所にある「眠れる七人の男の教会」とやらに行きます。7人の男が祈りを捧げて入って眠っていると200年くらい経って目が覚めて願いが叶っていたとかなんとか。詳しいことはさておき、低橋さんが行っていたから行きたかっただけです。

 

Googleマップで方向だけ見ておこうと思って調べたら「臨時休業」と表示されていました。いやいや⋯世界のGoogleさんと言えどそんな細かい場所まで把握してないでしょ⋯行けば入れるんじゃない? という根拠のない希望を持って行くと臨時休業してました。Googleすごい。

 

しょうがないので外から。

絶対違いますが、ここを7人の男が眠った洞窟だと思うことにしました。

 

次はアルテミス神殿です。1人の商人によって焼き払われた神殿のうち、柱が1本だけ残っているとかで見たいです。古代の世界七不思議の一つだそうです。あとの6つは知りません。マチュピチュとかナスカとかじゃないですかね。

 

途中、広い歩道でバレーボールをしてるカップルに遭遇しました。観光に来て道端バレーをする人はいないでしょうし、地元の方だと思います。女性のほうが上手で、男性が失敗するたび「ムー!」となっていました。

私、バレーボールが上手いので勇気を出して乱入してみました。女性に「ボールちょうだい」とやって2人でパス。そしたらうっかり50回くらい続いてしまって両者ゼェハァです。いい笑顔でした。

 

これでした。だるま落としみたいです。
私の予定では「ここに大切な神殿があったのに、ただ名を残したいと思っただけのトンチンカン商人に焼き払われたなんて⋯」と思いを馳せるはずだったのですが、「日本人?」とイランから来たという方に話しかけられたことによって失敗しました。柱の根元で今にも柱に登ろうとしているあの人です。

 

30年ほど前に日本に住んでいたそうです。武蔵小山の303号室だそうです。武蔵小山までしか住所を覚えてないのに部屋番号は覚えてました。日本語もかなり忘れてしまったそうで、日本語と宇宙語が混ざったお話でしたが、とにかく「東京人がナンバーワン」と繰り返していました。そして2ショット撮影会が行われました。

 

その後「これから聖母マリアの家に行くけど行った?」と言われ、「行ってない」と言うと「車で来てるから一緒に行く?」とお誘いいただきましたが断りました。私はそれよりさっきから見えてるお城に行きたいんです。

 

ハマム屋さんです。お城を目指していたのに。

 

歩いていたらカフェがあり、おじさんに「飲んで行くか?」と言われ断ったのですが「ハマム知ってるか? 今誰もいないから見ていってくれ」と言われてカフェの隣にあったハマム屋に潜入することになり、「写真を撮れ」というのでもうすでに2回はマムには行っているにも関わらず「わーすごーい」と初見のようなリアクションをしてきてしまいました。

 

このでっかい四角の上に寝かされてゴシゴシされるのがハマムです。でっかい四角は大理石でなぜか温かいです。あと別室にサウナがあります。

 

気を取り直してお城に行こうとして

カザンディビです。

これも気になっていたスイーツです。むちゃくちゃ美味しいです。牛乳プリンだそうなのですが、ねっとりとしていてお餅みたいで濃厚です。上の茶色いのはカラメルだと思います。とにかく美味しいです。

 

さて本当にお城に行きます。Google先生によるとセルチュク要塞というそうです。隣に聖ヨハネ聖堂というのもあるのでまとめていきます。

 

ヨハネ聖堂入り口(多分)。

 

一番すごそうなところ。

 

お城は営業時間を終了していました。寄り道しすぎました。悲しいので近くから外観だけ。

 

セルチュクの街。屋根の赤茶色と建物の白色のコントラストがオシャレです。

 

ぐるっとオトガルの周りのレストランやお土産屋さんがあるエリアを歩いてみました。これまた流暢な日本語を話すおじさんがおり、「絨毯屋には入らないように」とご忠告いただきました。有名な注意事項ですね。一緒にお茶しないかと言われたのですが、変なところで人見知りが発動して断ってしまいました。

 

お土産屋さんでブレスレットを買いました。トルコにはお守りのような感じのモチーフとして「ナザール・ボンジュウ」という青い目玉があり、それがとても可愛いのでどこかで買って身につけたいと思っていたので。いい感じにおのぼりさんテイストが出て良いです。

 

一旦ホテルへ帰還。ひいおばあちゃんが外で座っていたのですが、私が来ると手招きしてきて洗濯物が返ってきました。すごい良い匂いでした。

部屋には他の部屋とも繋がっているベランダがあり、そこでタバコを吸っていたら隣の建物の窓からキッチンが見えました。そしてそこに女の子がいてこちらを見つめています。お母さんがやってきて「ジャパニーズ?」と聞いてきたので「Yes」と言うとすごい喜びはじめました。子どもたちもみんな日本が好きらしく、最初の女の子より大きな男の子と赤ちゃんまで窓側に連れてきました。シリアから来た家族だそうです。ここでもまた「お茶かコーヒーでも飲まない?」と言われたのですが、やっぱり断ってしまいました。これはちょっと後悔してます。でも「日本人だから」という理由で好かれて親切にされるのにはなんとなく違和感があります。過去に彼女が会った日本人がどうだったのかはわかりませんが、私は何もしていないので。

 

チョップシシ。セルチュク名物だそうです。

地球の歩き方に載ってるお店に行ってみました。多分ラム肉ですがジューシーで、焼き野菜も美味しいです。

 

チョップシシが光の速さでなくなってしまい、まだお腹が空いていたので2軒目に行ってみることにしました。私がトルコでぜひ食べたいのはココレッチ(ホルモンサンド)、イスケンデルケバブ、イマム・バルドゥユ(茄子の煮込み)です。地域によって有無が分かれるかもしれませんが、調べてません。

 

イマム・バルドゥユっぽいのがあるお店を発見したので、イマム・バルドゥユとスープを頼みました。

 

レンズ豆のスープ。

パンがついてくるので浸けて食べると美味しいです。

 

私がスープをせっせと食べていると、店員のおじさんがこちらを見て何かに気づいて「プロブレム!」と言いながら大慌てでやってきて、残り1/4ほどになったスープを取り上げられてしまいました。そして満杯になったスープがやってきました。あれ不思議、元通りです。

なんでも受け皿に溢れていたからとのことで、若い男性店員さんが叱られていました。そんなのいいのに⋯⋯。どうせなら違うスープを持ってきてくれたら心遣いが嬉しいです。

 

イマム・バルドゥユではありません。

多分スィガラ・ボレイというやつです。中にチーズが入った揚げ物でした。私はイマム・バルドゥユをオーダーしたつもりだったのですが、その上に書いてあったこちらが届きました。オーダーに失敗しました。でもこれも美味しいです。

「スィガラボレイって "吸い殻ポイ"って聞こえる」と思っていたのですが、トルコ語でタバコは「スィガラ」と言うらしく、こちらの揚げ物の形状がタバコに似ていることから付けられた料理名だそうです。惜しい。

 

スープをほぼ2杯、パンと一緒に食べたのでさすがに満腹になりホテルへ帰還。シャワーを浴びて寝ました。

イスタンブール2 新市街観光

今日はチェックアウトし、夜行バスでセルチュクに移動します。エフェス遺跡を見に行くためです。体調に合わせて行き先や移動方法は考えるつもりだったのですが、想像以上にピンピンしているので一番理想だった方法と行き先にしました。あと私は夜行バスが得意です。

 

長距離バスが出るバスターミナルは泊まっているところから少し離れています。電車を乗り継いで小一時間くらいかかるのでちょっと面倒ですが、初めての海外でのバス手配なので先にチケットを手配しに行くことにしました。朝ご飯は昨日と同じです。ジャムをさくらんぼに変えたくらいです。

 

なお、チェックアウトをフロントに告げた際に「Why?」と言われたのでエジプトで罹患した「Why?恐怖症」を発症し黙ってしまったのですが「ここが君の家だろ?」と言われて大変ほっこりしました。

 

向かう途中で初日に元気付けてもらったお菓子屋さんでおやつにドライフルーツ。元気お兄さんはおらず、日本語が流暢なおじさんがいました。「好きなやつを選ぶから、100gになるように入れてくれ」と頼んだのですが、「私はこれが好き」などとおじさんチョイスも入り150gになりました。50gはおまけだそうです。

1つショウガが入っています。ドライフルーツとしてのショウガは珍しく思ったのですが、「これから旅をするなら入れてあげる。薬になるから。日本でも魚を食べた後にショウガ食べるでしょ?」と言われて入れられました。おじさんはトルコ人なのに日本のことを知りすぎです。

 

途中、コンビニ的なお店でタバコを買いました。エジプト人がパカパカ吸うのにつられてしまって日本から持ってきた分では足りなくなってきたからです。海外のタバコってパッケージがグロいのが多くて嫌なんですが、「その箱じゃなくて別の箱ちょうだい」というのも申し訳なくてもらったものをそのままケースにぶち込みました。体に悪いのなんか知ってるのでせめて気持ちよく吸わせていただきたいです。

 

初日のフェリー乗船時にプチパニックを起こしましたが、その後の移動は快調です。ずっと地球の歩き方を凝視しているからです。

 

バスターミナル。トルコではオトガルと言います。

真ん中にメトロの駅があり、その周りに駐車場があり、それを囲むようにバス会社がズラーっと並んでいます。そしてそのバス会社の前で「アンカラアンカラアンカラブルサブルサイズミルイズミル」とずっと地名を連呼しているおじさんが並んでいます。現れました、客引きです。エジプト戻りの私は戦えます。

 

と、身構えていたのですがあっさりしたものでした。

バス会社がたくさんありますが、私は「最初のバスは大手のメトロ社に」と決めていました。メトロカウンターに着く前に遭遇したおじさんに「アンカラ!?」などと声をかけられますが、勢いがすごいだけで「No」と言うとあっさり引きます。

 

メトロカウンターでセルチュク行きのバスチケットをゲット。23:00出発です。夜出発はこれしかなかったのですが、地球の歩き方にはたくさんの便が書いてありました。どうやらかなり減便している模様です。先にチケットを買いに来て良かったです。バッグパックはメトロカウンターに預けました。

 

イスタンブール中心部には旧市街と新市街が主な観光スポットとして挙げられています。私が興味のあるものは旧市街ばかりだったのですが、せっかくなので新市街にも行ってみました。あと今日は夜行バスでの移動であるということにかこつけて新市街のハマムに行きたいです。

 

新市街は港から上り坂になっているようなので、電車で奥のほうに行って下りながら散策することにしました。地球の歩き方を握りしめたまま。

 

カバタシュ駅で電車を降り、徒歩でタクスィムへ。

カバタシュからタクスィムまでは電車もありますが1kmくらいなので歩いてみました。そしたら早々にきつめの上り坂です。奥のほうまで凶悪な階段が続いてウ゛ッとなりました。

 

タクスィム広場。

ここから港に向かって新市街のメイン観光通りが続いているのですが、肝心の広場には全然人がいませんでした。あと3日連続曇り空でちょくちょく小雨が降ります。イスタンブールはそういう天気なのかもしれません。もしくは私の運が悪い。

 

だんだん人通りが増えてきて歩行者天国に。

この先にお店が並ぶエリアがあるのですが、全然写真がありません。あんまり興味が湧きませんでした。ブランド物など、富豪向けのお店が多かったです。

 

地球の歩き方で「魚市場」なるものを発見したのでお昼ご飯を食べるために頑張って下ります。結構路地が多くて2回ほど曲がり角を間違えました。

 

サバ。小さいのは多分イワシ。右はムール貝

美味しいです。ムール貝はいろんなところで屋台が出てたので気になって注文しました。ただの貝だと思っていたらお米が入っていてプチパエリアみたいになってます。「まずはそのままの味を⋯」と思って添えられてるレモンを絞らず食べようとしたら、店員さんがすかさず「ノー!」とやってきてレモンをかけられてしまいました。あとパンが食べ放題です。店の向かいに魚屋さんがありました。鮭も美味しそうです。

 

おやつ。ライスプリン。

下の方にお米が入っていますが、想像するほど違和感はなく普通に美味しいです。

 

「次どこに行くかお店で食べながら調べて考えよう」と思って店に入るのに、いざ店に入るとメニューに夢中、料理が届くまでは店の中や周りを見るのに夢中、料理が届けば料理に夢中、食べ終わったら満足してそのまま店を出てしまうのを繰り返してしまいました。道端で立ち尽くして地球の歩き方を読んでいます。

 

ガラタ塔。

あんまり新市街らしいことをしていないので、新市街のランドマークらしいこの塔にでも登るかと思って行ったのですが工事中で登れませんでした。

 

街並みはヨーロッパっぽい雰囲気もあって可愛いです。

トルコにはいろんな要素が混ざっている気がします。昨日博物館を見ていても色合いや柄にヨーロピアン、アジアン、アラビアン、モンゴリアン、いろんな雰囲気の混ざり合ったものがありました。ヨーロッパぽい雰囲気の服を来たモンゴルぽい顔をした人のアジアぽい絵画とか。人もいろんな人がいます。イスラムの国ですが、ヒジャブをしていない女性も多く見かけます。

 

路地のほうのお土産屋さんに行ったらアニメフィギュアをたくさん売っている露店がありました。ドラゴンボールONE PIECENARUTOはよくぬいぐるみ等でもよく見かけていましたが、鬼滅の刃までありました。日本のものが海外に渡るにはラグがある印象でしたが、「もうそんなところまで追い付かれてる⋯」と妙な焦りを感じます。

 

シシハーネ駅付近の噴水広場にて。

ざくろジュースを買ってハマム探しをしていたら、背後で演奏が始まりました。ものすごい気持ちよさそうに演奏し、歌っています。お金を入れる箱とかもなく、ただただ気持ちよくやってるだけです。足元にたくさんお酒がありますが。とにかく楽しそうで、たまに一緒に歌っている人もいたので有名な曲をやってるんだと思います。

 

トルコではよく赤いバラを持って歩く人を見かけました。売って歩いてる人です。たいてい大人ですが、たまに子どももいます。この時広場にはたくさん座ってる人がいて、そこにバラを持って来た男の子がいました。男女ペアの男の人に差し出ながら歩く男の子。私はもちろんスルーです。

 

「ALATURKA HAMAM TAKSİM」というホテル地下にあるハマム屋さんに突撃しました。ホテルに併設されてるハマム屋さんは多いようです。しかもプールまでありました。サウナに入った後に勧められたんですが、水着を持ってないので入りませんでした。もちろん一昨日より安いですが、やっぱり気持ちいいです。ただ一昨日のお店の天国度はすごかったので、お菓子屋の兄ちゃんが言った「値段には理由がある」というのが本当にその通りだなと思いました。

紙パンツの支給がなかったのでパンツで入りました。エアリズムだし水着に見えんかなと思って。トルコ人ではなく東南アジア系の方でした。タイ古式マッサージやロミロミなど、いろんな国のマッサージもやっているようなのでいろんな国の方が在籍されているようです。そのためか、洗う時はとても気持ち良かったです。出た後はお茶をもらいました。

 

さっぱりしてオトガルに向かおうかと思ったのですが、まだ19:30なので時間があります。

 

オトガルに向かう途中の乗り換え駅で下車してヴァレンス水道橋。でかいです。

 

やたら3Dな像。

ちょっと散歩してオトガルに向かいました。外を歩いていると時々モスクからアザーン(礼拝への呼びかけ)が聞こえてきます。

 

オトガルで晩ご飯。キョフテ

ハンバーグです。とてつもなく美味しい。このピラフみたいなやつも美味しい。もちろんパンも美味しい。なんでもかんでも美味しいです。

ついでにアイランとやらも飲んでみました。ヨーグルトドリンクです。甘くなく酸っぱい系でこれまた美味しいです。

 

メトロのバス。

カウンター裏のバス停からたくさんバスが出たり入ったりします。とりあえず時間になったらその辺に立っていると「イズミル!?」「アンカラ!?」と別のおじさんたちが詰め寄ってきます。乗るバスは15分ほど遅れてやってきました。

 

バスに乗り込むとちょうど中央あたりに座っていたおじさんがものすごい形相且つものすごい速さで手招きしてきました。私何かしたかしら⋯と思いながら寄っていくと、ものすごい形相且つものすごい速さで自身の座席の下を指差しました。シート番号が書いてありました。

わかりづらいところにあったので教えてくれたようです。親切にありがとうございます。でもできればそのものすごい形相だけ控えていただけると嬉しいです。

 

座席。

2・1の3列シート。綺麗です。1列の方は満席だったのか、2列の窓際を予約されていました。2列のほうの座席の間にはそれぞれ用に肘掛があり快適そうです。

 

トルコのバスでは運転手さんのほかにお給仕さんがいて、お茶やお菓子を配ってくれるそうです。このバスに乗っていたお給仕さんがとんでもないイケメンでした。ロシアっぽい儚い感じというか⋯とにかく美青年です。何歳かは知りませんが大人ではあります。

 

「こんなお給仕さんからお茶とお菓子をもらえるのか⋯」と楽しみにしていたのですが、速攻寝てしまったのでもらえませんでした。