旅忘備録

うろ覚え多々なので情報の正誤は微妙。

岩手1 龍泉洞

この記事はトルコ旅行まで終わった後で書いています。

超初期のため写真もあまり撮っておらず少ないし、記憶も曖昧です。2〜5月の旅行を経て「そういえば最初は岩手だったな」と思い出して書くことにしました。半年以上経ってここまで忘れているということは、もう3年もしたら跡形もなくなりそうなので今のうちに書き出しておきます。

 

さて、朝新幹線に乗って岩手に向かいました。

前日は割と遅くまで仕事だったのと、思いのほかワクワクしてしまいあまり寝られませんでした。遠足前の子どものようです。寝られなくても新幹線で寝ればいいので存分にワクワクしてしまいました。私はどこでも寝られます。

 

盛岡に着く20分前くらいに目が覚めて「そういえば天気どうだろう」と思って調べました。到着20分前にすることではないです。そしたら今日は雨、明日は晴れでした。到着20分前に発覚することではないです。

 

元々は

1日目→浄土ヶ浜(海)・北山崎(崖)

2日目→龍泉洞(鍾乳洞)

でしたが、逆にすることにしました。

ひとり旅で雨の日に海と崖に行くなんて目も当てられません。

 

位置関係図

 

たまたまですが、北山﨑に宿を取っておいた自分がグッジョブすぎます。当初は浄土ヶ浜に何やら良さげな旅館があったのでそこに行こうとしかけたのですが、さすがに行程上では北山崎に移動しておくべきというお仕事人間脳(理性)が働きかけたための判断でした。浄土ヶ浜に宿泊の場合は北山崎を諦めるか、どこかで往復移動が発生することになるところでした。

 

こういう時の判断は早いほうなので、「ふぅ危ねぇ危ねぇ」と一件落着してGoogleマップを見たり。あっという間に盛岡駅着、レンタカーをピックアップしました。

 

今回の相棒。

とんでもなく可愛いです。レンタカーは白か黒のイメージだったので、たまたまとは言えこんなに自分好みな色の車が借りられるなんて思っていませんでした。レンタカー屋さんに着いてから「あれもしかして私の⋯?いやまさかあんな可愛いのが⋯前の人のかも」「あれ、やっぱり私の⋯?」「私のだったー!!」と、無表情ながら脳内は忙しくしておりました。

 

なお、車種を忘れました。運転当時からたびたび忘れて似たようなサイズ感の車種が頭に浮かんでしまい「ラパンちゃん」と呼んでいました。今調べたらラパンはスズキなので絶対違いますね。でもこれがなんなのかはわかりません。

 

そしてなんともいえない位置に停車されていますが、こちらはレンタカー屋さんに「前の車高が低いので縁石に気をつけてください」と言われてビビったためです。

 

レンタカーをピックアップ後、いい感じの蕎麦屋でもあったら昼ご飯でも⋯と思って走り始めて早々に街が終わってしまいました。その後山の中に入ってしまい、たまにお店のようなものが見えますがほぼ閉まっているかやっているかわからないものばかり。

 

龍泉洞まであと半分くらいというところでレストハウスを見つけたので入りました。今夜は旅館で晩ご飯を予約しているため、軽めに済ませたく「梅干し入って海苔巻いたおにぎりとかないかな」と思っていたらレジ横に大きく「おにぎり」と書かれていたためすぐお願いすると、数分経っておにぎりがやってきました。

ラップに包まれており、海苔が巻かれています。しかもホカホカです。未だ具は不明ですが、すでに完璧です。

 

レストハウスの裏に岩洞湖という湖がありました。レストハウスから山を少し下ったところです。おにぎりを頬張りながらグワングワンと降りてきたので胃の中が楽しそうでした。そしておにぎりの具は梅干しでした。完璧すぎます。


この時点で13:30頃。龍泉洞まであと1時間ほど。龍泉洞は17:00までやってるようなので、先に「安家洞」という鍾乳洞に行ってみることにしました。こちらは新幹線内でGoogleマップを見ていて見つけたところで、龍泉洞から北に30分ほど行ったところにあるのですが、16:00に閉まるようなので。いきなり今回の旅の目的である龍泉洞に行くのではなく、ジャブを打っておきたかったのです。しかも安家洞のほうがワイルドらしいので。

 

岩洞湖では雨がパラつく程度でしたが、安家洞に着く頃には土砂降りでした。土砂降りの中山道を1人の女がやってくるのはさぞかし⋯と思いつつも防寒具を兼ねてコンビニで買ったカッパを着用して受付へ。

 

懐中電灯と長靴を無料で貸していただき、「最後のほう照明が壊れてるから」というワイルドさを底上げするお言葉をいただいて出発。

 

全くもって写真がありません。

大手の(?)鍾乳洞であるような色付きのライトアップはなく、蛍光灯に照らされた素朴な雰囲気が、鍾乳石のワイルドさを爆上げしてしました。

 

鍾乳洞内でたまに名前がつけられているところがあります。自然に形成された鍾乳石などがお地蔵様に見えるから「地蔵岩」とか。ここの鍾乳洞内はなかなかにユーモアに富んだ命名が多く「おっぱい岩」などはなかなかの衝撃でした。

子どもがつけた名前もあるようで、「どの角度から見たらそう見えるのかな?」というのを探すのもまた楽しいです。

 

最後50mほど、完全に真っ暗なゾーンがありました。懐中電灯を頼りに名付け看板を見つけつつ進んで行くと

終わりました。怖いです。

 

引き返して終了。

あまりに誰もいないので「さんぽ」を口ずさみながら歩いていたら男性とすれ違いました。足音に気づいたタイミングで止めたのですが、洞窟内なので聞こえてたと思います。ごめんなさい。

 

鍾乳洞の歩道は水の上なので、滑りづらいものであればスニーカーでも大丈夫そうではありました。

 

ワイルドさに心打たれ、いざメインたる龍泉洞へ。

17:00営業終了かと思っていたら18:00営業終了でした。夏季と冬季で違うようです。私が見ていたのが冬季の営業時間だったのかは知りません。

 

龍泉洞で撮影した写真は4枚ぽっちでした。

 

地底湖1。

 

地底湖2。

地底湖はこの2枚だけ。もう少し幅広のものがもう1つあったはずです。

 

地底湖上に橋がかかっており、胸から上は柵から出ている状態です。携帯を落としたら二度と見つからないでしょう。全面フェンスになっていてもおかしくないですが、そうしていない理由もわかります。覗き込みたいのです。

 

私がここに来たかったのは「あんなにライトアップされちゃって⋯鍾乳洞はワイルドに厳かにあるべきものでしょ」という捻くれた考えと「とはいえあんだけライトアップされてんだからさぞかしすごいんでしょうねぇ」という姑的考えから来るものでした。

 

ライトアップされるべきですね⋯光っててもらわないとこの地底湖は真っ暗でなにもわかりません。そもそもこの写真には奥の方が写っていません。

 

あまりの深さに引き込まれそうで、地底湖エリアを一周した後「やっぱりもう一度、見納めにじっくり」と2回してしまい、小一時間ほどここをウロついていたようです。

 

ハート型に見えるとかなんとか。

 

龍泉洞の向かいに龍泉新洞科学館なるものがあり、龍泉洞のチケットで入れるそうなので行ってみました。うっかり時間に余裕もできたので。

 

鍾乳洞が形成されるまでの説明や、実際の鍾乳石の展示の後に鍾乳洞が続いており、その鍾乳洞内にまた説明があるという見応え抜群の科学館でした。誰もいませんでしたが。龍泉洞のほうはそこそこ人がいたのでもったいないです。

 

科学館の最後のほう。

いきなり人が見えたのでギョッとしました。

 

宿は「ホテル羅賀荘」です。いいお値段でした。この辺にホテルが少なく、選択肢があまりありませんでした。温泉ないですが、展望台浴場があります。岩手の海岸側には温泉がないようです。海外の方も多く見かけました。

 

海の目の前のホテルです。東北の震災の時には津波が3階まで押し寄せたそうです。4階までは浸水して全て改修したのだとか。綺麗ですが、改めて脅威を思い知らされます。

 

なんとご飯の写真を撮ってありました。

私は猫舌且つこういうご飯を食べるのが遅いのですが、席に着いた直後に焼き物の火をつけられたため食べる頃には消えてしまい、再び着火していただくという二度手間が発生してしまいました。以後気をつけてます。

 

蓋が閉まってる鍋が鮑で、久しぶりに食べました。昔家族で行った海沿いの食事どころで食べた際に、全員揃って「どれが鮑でどれがエリンギかわからなくなった」と首を傾げていたのを思い出します。美味しかったです。

 

大浴場にはサウナまであったので、見知らぬ外国人女性二人組と行き来して終了。部屋には布団が敷いてあって幸せ。もちろん部屋の窓からは海。真っ暗でしたが。駐車場内の車は私のラパンちゃんが一番可愛いのが確認できました。