今日は伊尾木洞シダ集落スタートの予定でしたが、昨日行ったので龍河洞から。水曜どうでしょう要素はない1日です。
宿の近くでモーニングを食べてからスタートです。
「水曜どうでしょう要素はない」と言いながら、早々に看板を見つけたので立ち寄り。
これが
こう。
気持ちいい朝です。やっぱり寺は朝。
30km40分くらいで龍河洞着。
観光地らしく駐車場から龍河洞入り口までお土産屋さんが並んでいました。閉まっているお店がほとんどでしたが。なぜか刃物屋さんが多かったです。産地なんでしょうか。
入り口付近。
結構アップダウンの激しい、狭めの鍾乳洞でした。
写真左下のほうの歯みたいな部分が好き。
滝。
ローマみたいな。
道幅は狭くても天井が高い箇所が多く、上から迫り来るかのような鍾乳石が多かったです。
看板の矢印の先に壺があります。
弥生時代にこの鍾乳洞で生活していた跡があり、その時の忘れ物がそのまま鍾乳石に取り込まれてしまったものです。ロマンです。同じように鍾乳石に取り込まれるか、昭和初期に設置した壺の実験展示もありました。なんとなく表面が覆われている箇所もありましたが、弥生時代モノに比べるとまだまだでした。
終盤にはプロジェクションマッピングが。
「ふーん」と思いながら待って見たのですが、すごいちゃんとプロジェクションマッピングでした。太古の自然での生命の誕生的な映像が端々の岩に合わせて時には個々に映し出され、終わった時は「ふわぁ〜」でした。見る前とあんまり変わってなさそうですか?そうでもないんです。
出口付近は地上に近いからか、弥生時代の生活跡なども。
雨風凌げるのはもちろん、水も綺麗なので居住地としては良さそうです。
予定では今日はここまでだったのですが、昨日の繰り上げにより巻いているのでどんどん繰り上げます。100km2時間ほどで天空の村・かかしの里へ。
徳島県の田舎も田舎、祖谷にある場所です。ここも「奇界遺産」という写真集で見ていて行きたいと思っていた場所でした。住民のお一人が畑のためにご自身のお父様に似せて作ったかかしを、近所の方が見て面白がったことをきっかけにどんどん数が増え、今では住民よりかかしの数のほうが多いのだとか。標高800mの場所にあるので「天空の村」。写真で見るとなんというかシュールというか、なんなら恐怖すら感じる風景です。
かかしの里手前で「祖谷そば」なるものを食べました。
そば粉100%らしく麺は太く短く、濃いめのおつゆでおいしかったです。私はそば米雑炊も好きです。
道端にいきなりこれ。
運転中に見つけてギョッとなりました。
駐車場に車を停めて公民館へ。何待ちの皆さんでしょうか。中の人でしょうか。
中では七五三的な集会が行われていました。
休憩中。奥の方にいるのもかかしです。
いい写真風。
ほかにもバス停やら作業場っぽいところやお家の前やら、たくさんのかかしがいました。住人の方も見かけましたが、どう考えてもかかしのほうが多そうです。
途中、道を歩いていると車が停まり窓が開いたので「何か悪いことしたかしら⋯」と思っていると、中からおじいちゃんが開口一番「体育館見た?」と聞いてきました。体育館はかかしの里一番の見どころです。最後にとってあるのだけなので安心してください。
小学校跡。ここにもたくさんかかしがいます。体育館以外は入ることができませんが、窓から教室にいるかかしが見えました。
で、お待ちかねの体育館を開けると
ぎっしりです。運動会のようなので仕方ありません。
結婚式も行われてました。ひな祭りと端午の節句も。欲張りな体育館です。
阿波踊り。
かかし作り教室も行われているそうで、最初にかかしを作られた方以外のかかしも多くあります。外国人が作られたであろうかかしは外国人顔をしており、国際色豊かでした。
一通りぐるっとしたので最後に入り口から中を見渡して外に出ようと⋯ん???
あれ???
結婚式の写真の時計と見比べてください。30分が経過しています。体感10分ほどしか経ってなかったのでギョッとしました。撮影した写真の履歴を見ても7分しか経ってませんでした。こういうところの時計って止まっているのが相場では?
ビビりながら時計を見ていると、2〜3秒に1分の速さで針が進んでいました。止まってるどころかものすごい勢いで進んでいます。一体何のために?時が止まったかのような体育館の中で浦島太郎体験をしろと??
ひぃいい〜となりながら体育館を後にし、落ち着くために校庭のブランコを漕ぎ、遠くのおじさん(歩いていたので人間のはず)に見られて我に返ったので車に戻りました。
かかしの里のさらに先に、このあと行くかずら橋とは別の「奥祖谷二重かずら橋」という看板が見えたので行ってみようとしたのですが、工事中の通行止めで進めずでした。山道は車が転げ落ちそうというほどの狭さではありませんが、すれ違うには止まったり戻ったりしなければならないポイントもありましたし、いろいろと整備されているのでしょう。
本当は剣山にも登りたかったのですが、この時期はアイゼンが必要なほど雪が残っているそうで諦めました。雪は苦手です。あと近くには大歩危(おおぼけ)・小歩危(こぼけ)というボケのような名前の渓谷もあります。ただここは小さい頃に行った記憶があるのでスルーです。ちなみに龍河洞も小さい頃に行ったことがあるそうなのですが記憶がありませんでした。
大人しく引き返してかずら橋へ。25km50分ほど、くねくねと山道を戻ります。自分が運転手でなければ確実に酔います。
カッコいいです。渋すぎます。
オール自然のものでできています。
うっかりすると足がすり抜けそうで、それなりに揺れるのでちょっと怖いです。ギシギシと風情ある音がしていました。
バスツアーの団体さんもいらっしゃいました。ちょうど渡り切ったところに団体さんのであろうガイドさんがおり「怖かった?今年架け替えたばかりだから安心してください」と言われました。ガイドさんのお客さんはまだ橋を渡っている最中で、おじいさま・おばあさま方がキャイキャイと渡る様を眺めていたのですが、暇を持て余したガイドさんに「ここを左に行ってすぐのところに滝がありますよ」と案内されたので行ってみました。
その滝。緑いっぱいで綺麗です。私が一番好きな色は緑なのでアガります。
その後、宿に向かう最中にやたら「平家屋敷 〇〇km先」という看板が出てくるので行ってきました。
中は撮影禁止なので外観だけ。
武具や生活道具など、家の中にいろいろ展示されていて資料館になっていました。底冷えがすごかったのですが、受付の方がカイロをくれました。
しょんべん小僧。危ないよ?
本日の宿は「祖谷渓谷温泉ホテル 秘境の湯」というなんともそそられるところです。周りに何もないので夕食付きにしました。
https://hotel-hikyounoyu.co.jp/
やっぱり写真はありません。旅館のご飯くらい撮っとくべきです。が、ご丁寧に予約履歴にメニューが載ってました。
食前酒 県木山桃実ワイン
先附
造里 雨子の刺身 長芋 祖谷のコンニャク すだち
焼物 雨子の塩焼
鍋物 阿波金時豚のお美姫鍋
酢物 焼しいたけ地酒蒸
留椀替 祖谷手打そば
御飯 徳島県産こしひかり
香の物 果物 季節のフルーツ
だそうです。雨子が美味しかったです。塩焼きのヒレや尻尾の塩がついた部分をちょっとずつ食べるのが好きです。すだちも好きです。配膳の方が新入社員風の方で、ご飯を運んできては多少辿々しいところはありつつも頑張って説明してくださり初々しくほっこりしました。
温泉はものすごく広かったです。それはもうものすごく。青みがかった岩で作られた露天風呂が大変綺麗でした。
サウナもあったのですが「塩サウナ」という初めて見るタイプのサウナでした。入るとぬるめの室温の部屋の真ん中に塩が大量に入った桶が。一体何をどうするのかわからずとりあえず座ってたのですが、ただでさえ汗をかきづらいのに室温が低いのでなかなか汗が出ず⋯部屋内のテレビで松本まりか様がインド旅をされる様子を見て「楽しそうだなぁ」と思いながら、さすがに長居しすぎた気がして出ました。水風呂入って露天風呂行って涼んでからまた塩サウナ。
サウナ内に戻ると先客がいました。今回は私も宿でご飯を食べたので「皆さんがご飯食べてる間に独り占め作戦」は実行していないのですが、そもそも宿泊客が少ないようで広い大浴場内に3人くらいしかいませんでした。
その先客はどうやら肌に塩を付けています。そうかなるほど⋯確かにここにただ大量の塩が置いてあっても空気に塩気が混ざるとかそういうわけでもないもんなと当たり前のことを思い、先客に倣って塩を塗ってみました。まだ汗をかいてないので無常にも塩はサラサラと落ち、全然肌に付着しませんでした。
しょうがないので大人しく座ってテレビを見て、じとっとしたところに塩。今度はちゃんとつきます。
お風呂から出てから塩サウナについて調べたんですが、そんな感じで正解らしいですね。お肌にいいんだとか。体に塗った塩が汗に混じってタンパク質を分解し〜とかそんな感じでした。そういうのできそうな感じでした。塩で体を擦るのはNGだそうなんですが、こすってしまいました。だって肌に付着しないから!
そもそもこの温泉の効能が美肌推しだったんですが、温泉効果なのか塩サウナ効果なのかツルッツルになりました。静かで落ち着くいいところです。