旅忘備録

うろ覚え多々なので情報の正誤は微妙。

九州7日目 鵜戸神宮/綾の照葉大吊橋/蔵元綾 酒泉の社(宮崎)

最終日です。

夕方の飛行機で帰るのですが、元々は大吊橋と酒泉の社だけの予定でした。ちょっと余白を残しておいたのです。

 

ただどうも元気いっぱいなのでホテル付近でもう1箇所行きたいなと調べていました。一番有名なのは青島神社だと思うのですが、あまりの恋愛成就推しっぷりにカップルまみれの中へ突入する気は起きず。

 

行き先は鵜戸神社に決定しました。

ホテルにあったパンフレットを眺めていて、海沿いに立つ豪勢な鳥居の数々とその奥の洞窟に佇む本殿の姿に一目惚れしたのです。水曜どうでしょうは関係ありません。水曜どうでしょうならあと洗濯岩とかですが、洗濯岩が海沿いにありすぎてどの洗濯岩なのか突き止めるのは困難そうなので諦めました。

 

どーん。

ばーん。

 

ずごーん。

 

最後のが本殿です。圧迫感がすごいです。

本殿はくるっと後ろまで回れて、小さなお社とかお守りを売ってるところとかありました。あとお乳岩があります。神様が子どもにお乳をあげるときになんちゃらかんちゃら〜という由来のある岩です。(忘れた)

 

本殿前の磯に霊石亀石という石があります。その石の窪み目掛けて運玉とやらを投げ、見事窪みに入れば願いが叶うんだとか。

 

運玉は本殿脇で売られていました。5個くらい?

女性は右手、男性は左手で投げます。アトラクション感覚で「そーれ」と投げたらあっさり2投目で窪みに入ってしまいました。4投目も入りました。気軽に投げてしまったので願い事をしていません。「窪みに入れ!」という願いだったかもしれません。

左下にわずかに縄がかかっているのが見えるのが霊石亀石です。縄の中に窪みがあります。せっかく運玉が入ったのに写真を撮り忘れました。

 

私がポイポイ投げる様を見ていたおじいちゃん5人ほどが挑戦していたのですが、苦戦されていました。そもそも右利きが多い中で女性右投・男性左投はかなり優劣が生まれている気がします。

 

鵜戸神宮敷地内の「波切神社」にも行ってみることに。こちらも洞窟の中にあり、しかも海間近というロケーションなのです。

 

大まかな地図はあったのですが迷い、お掃除中のおじさまにお伺いしながら進みます。

ここを上がる。

 

早くも山道。

 

だんだん後悔してきました。

 

アップダウン激しめの山道をグイグイ進むこと20分ちょい、急に視界が開けて鳥居が現れました。

洞窟っていうか切り込みというか⋯潮が満ちたら沈没しそうなほど海間近でした。

 

中からの海もなかなか。

 

帰りもアップダウンの山道をひいひい言いながら歩き、小一時間ほどで帰還。これをきっかけに以降の旅行で「険しめでもとりあえず行く」精神が生まれました。本当はこれより前に険しさの権化・白鹿権現があるんですが、あれは険しい道に目覚めるより控えるべき精神の方が生まれたので。まあ結局控えてないんですけども。波切神社はしっかり観光ルートなので危険ではないです。多少体力と気力が必要というだけで。

 

神社前の売店でコーヒーを買って出発。

綾の照葉大吊橋まで70km1時間ほど。

 

長らく歩く遊歩道で日本一の高さを誇っていたんですが、2006年にできた大分の吊り橋に抜かれたそうですね。近隣で争い合う吊り橋たち。

 

高所恐怖症というほどではないですが吊り橋はそんなに好きではありません。それでも行くのは水曜どうでしょう「絵はがきの旅」ロケ地だからです。

 

世界一って書かれてるけど本当なんですか?

 

思ったより長い。

 

これが

こう。

 

結構怖かったです。

撮影ポイントを探した後はまっすぐ前だけを見て渡り切りました。渡り切ってしまいました。

 

車はもちろん橋の入り口です。橋を渡って戻るか2kmの遊歩道を歩いて戻るか。

 

もちろん遊歩道派です。吊り橋が怖いのも多少ありますが、遊歩道にも興味があります。絵はがきの撮影ポイントもおそらくそこに含まれてますでしょうし、2kmなんて楽勝です。

 

遊歩道に入ってすぐ、鳥居がありました。右側の「神殿は上」の看板が気になったので登ってみることに。

 

思いのほか険しく長い道のりでした。

 

神殿。退散!

 

寄り道により体力を大幅に削ってしまいましたが、気を取り直して遊歩道です。絵はがきの撮影ポイントを探しながら。

 

これが

こう(多分)。

 

如何せん木が生い茂りすぎてまして⋯角度的にこんな感じだと思います。もしかしたらもう少し手前だったかもしれません。

 

遊歩道を歩き始めて割とすぐのポイントでした。さらにここで「体力に自信のない方は引き返してください」という看板が。ご覧の通り吊り橋のある場所からあんなに下ってきてしまったので引き返すのも辛そうです。

 

土や石や落ち葉の上をのんびり歩く⋯のが遊歩道だと思うのですが、その言葉以上にアップダウンの激しい体力勝負型の遊歩道でした。ところどころベンチもありますし、歩ききれないこともないです。そろそろ休憩しようかなと思ったところで60代くらいの御一行に遭遇し、「若い方は元気ね〜」と言われてしまったので休憩タイミングを逃してしまいました。

 

そんなこんなで休憩なし1時間ほどのハイキングを終え、帰還。吊り橋の脇にはちょっとした博物館的なものもあったので休憩がてら見たり。

 

最後のポイント、蔵元 綾 酒泉の社へ向かいます。

8km10分くらい。吊り橋に向かう途中で看板も見えてました。

 

水曜どうでしょう軍団の皆さんがたびたび訪れ、素晴らしい宿だと絶賛されていた「綾陽亭」があった場所です。コロナの影響により閉館されてしまいましたが、あまりの軍団の皆さんの絶賛ぷりに立ち寄るだけ立ち寄りたく⋯あと近いですし。

 

外観。

左側が酒造蔵元、右側に飲食店や旅館のあった場所などがあります。

 

とりあえず腹ごしらえ。

「うなぎ食べた〜い」などと思っていたらまんまとあったのでいただきます。お椀は呉汁という宮崎の郷土料理で、大豆をすりつぶしたものが入ってます。ふわふわした優しい美味しさでした。

 

綾陽亭跡。

 

中はロビー部分まで開放されていました。多分旅館のフロントだと思われます。

 

このほかにも綺麗なガラス工芸品が並ぶエリアやワイン製造工場が見学できるエリアなど。わりと見るものはたくさんありました。

 

せっかくの場所なのでお土産用に焼酎を買って空港へ戻りました。

空港にはキャンプで来ていたと思われる巨人の皆さんが⋯190cmはありそうなイケメンがいました。誰かは存じ上げません。

 

あんまり食べたものを写真に収めていなかったのが反省ポイントです。お昼ご飯を食べ損ねがちでしたが、道の駅やらなんやらでかりんとうまんじゅうだの大判焼きだのソフトクリームだの、結構いろいろ食べたはずです。空港で食べた「金柑たまたまソフト」が美味しかったです。

 

今回の旅行の中盤で「なんでこんなに楽しいんだろう?」と思ったのですが、自分の好きなところを好きなように周ってるので楽しいのは当然でした。元々は「旅行行くなら複数人派」でしたが、やりたいことが明確なら一人旅が断然楽しいなと思います。綺麗だと思った場所でゆっくり浸るのも、食べたいタイミングで食べるのも、怖い場所からそそくさと退散するのも、体力の限りぐんぐん進むのも自在で気ままなものです。デメリットはご飯をシェアできないので食べられる種類が減ること。

 

一人旅は1泊2日の弾丸旅行しかしたことなかったので、一週間もあるとさすがにもの悲しくなったりするのかしらと思いましたが、詰め込みまくったせいかそんな暇もありませんでした。

 

普段は3時4時に寝て昼前に起きて昼ご飯と夜ご飯だけを食べる生活だったのが、夜23時には寝て6時7時に起きて朝ご飯をしっかり食べる健康人間になってしまいました。帰ったら一瞬で戻りますが。

 

やっぱり軍艦島が1位かな⋯満足感なら稲積水中鍾乳洞⋯インパクトなら白鹿権現⋯温泉はもちろん別府⋯

 

夏の稲積水中鍾乳洞と、高千穂峡ボートリベンジはいつかやると思います。